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お風呂でも滑らない&軽い靴 『アクアケア』 ~新しいモノ、試します⑨


こちらのお仕事、住環境整備では、どこに手すりをつけるかを調べるとき、実際に利用者さんに、その場で動いていただくのが基本です。でも、お風呂の場合、浴槽に湯を張っていないと、浮力が働かないために動作が大変。
なので、浴室の手すりの調査を行う時に「ほんとうは、お風呂にご一緒できればいいのですけどね~」などと利用者さんに軽口をたたき、「大歓迎よ?!」などと返されて、ドギマギしたりすることもあったりなかったり。

でも、この春から小規模多機能での仕事に飛び込んだ自分、晴れて入浴介助を行う立場になりました。なので、改めてその装備をどうするか、考えることになったのでした。


入浴介助用のシューズ、なぜ必要?


入浴介助。

こちらの副業先、自立度が比較的高い方を対象とする、小規模多機能型居宅介護という業態のところなので、浴室も個浴と呼ばれる、普通の住まい向けの浴槽(ちょっと広いですが)に、利用者さん各々をご案内するタイプ。

でも、これらも最近はちゃんとユニット化されています。こちらの施設のお風呂は、国際福祉機器展でもよく見かける、積水ホームテクノさんのものが入っています。縦手すりの位置を移動できたりする、気が利いたやつです。

https://wells.sekisui-hometechno.com/index.htmlより引用


さらにこのユニットバス、座位保持が可能なレベルの利用者さんに対応した座位型の可搬式リフトを使えるようになっております。

製造元の(株)いうら さんブースで体験済でした


なので、床の段差もなく、周囲の手すりもばっちり(脱衣室にはもうちょっと欲しいけど)、座位入浴の台もあるし、いざという時のリフトも充実、環境面ではこれ以上は望めないレベルのお風呂なのです。

でも、介助のお仕事は一筋縄ではいきません。

利用者さんがもっともケガをしやすい姿で、濡れて石鹸などの滑るものも使い、立ったり座ったり跨いだりという複雑な動作もやらざるを得ない、神経を使うお仕事。
さらに、常に蒸し蒸しな環境で介助を行った後は、お風呂のお湯を抜いて清掃、さらにお湯の入れ替えのあいだに、次の方のお身体の状況も考えつつ、お着替えなどを準備してご案内。これを午前午後にわたって何人か繰り返す、体力と気合も必要な仕事なのでした。

でも、集中ってそんなに続かないんですよね。例えばリフトを使って移動しているときなど、利用者さんがいるときはまだマシなのですが、その片付けの際に足をキャスターで踏んでしまうことも。アレ、本体だけで62㎏もあるので、輪重は一か所あたり15.5㎏。そりゃ痛い。

これでゴリゴリ踏まれるのです


そんなこともあり、介護の世界では、入浴時につま先を保護できる、こういうサンダルを使っている方が多いのです。

例えばこちら。滑りにくい加工も、水抜き穴もばっちりです。
でも、レビューを眺めると、もっともなお話が。

ストラップ、欲しいですよねえ


自分も、ストラップがないと靴脱げそうだよね、と思っていたのですね。でも、簡単に思いつきそうなものだし、なぜないのだろう?

その辺の話を掘ると、どうやらそのクロックスが暗躍しておりました。あのデザインはパーツごとに世界中で意匠登録されているそうで、サンダルにヒールストラップを付けたら訴えられるという、大人の事情があったのでした。あらら。



しかしながら、足裏と靴底が離れてしまうと、力の伝達が怪しくなるし、自分がそれでふらついてしまっては、介助している利用者さんに、余計な転倒リスクを負わせてしまいます。その装備では支える側、人間手すりとしての仕事を果たせない

なので、足裏の感覚がちゃんと自分で感じられて、しっかり足底と密着し続ける脱げない履き物。それが自分の考える入浴介助靴の条件かな、と思ったわけです。

シリコン靴カバー、試してみたけど


なので最初はこれ、試してみたんです。本来は靴の上から被せる、シリコン靴カバ―。雨天時に靴を濡らさないためのものですね。

持ち運びも楽々

意外といけるかな、と思っていたんですよ。何せ滑りにくいし。

ちょっと忍者っぽい?

でも先日、お風呂の外にお連れするときに足裏だけ拭いて、そのまま歩いていて踏み込んだ瞬間、その足底がずれてビリッと嫌な感触が。見ると、あっさり側面が破れてしまったのでした。靴カバー君、浴室引退、雨具専任が確定。

というわけでようやく、今回のお品物レビューです。


『アクアケア』、履いてみた


こういうのがあればな、とイメージしていたのは、介護シューズあゆみのコチラ。こういうので浴室用のは無いかな?と思って検索して、見つけたのが今回の品でした。


アクアケア【 オカ(株)】。

 

特殊ゴムのグリップ力とソフトな特殊素材で動きやすく、滑りやすい入浴介護中の介護者の足を護る。
現場の声から生まれたサポーターです。
入浴介護の際「浴室の床が滑りやすい」「水がかかって足が冷える」という現場の声から開発。浴室での滑りを極力抑え、仕事効率をアップさせます。コンパクトに丸めることができるソフトな素材を使用し、かさばらず持ち運びが簡単。着脱しやすいマジックテープで煩わしさが軽減されます。サイズも3サイズからお選びいただけるので足にフィットしやすく安全にご使用いただけます。※完全防水ではありません。

売り文句はこんな感じ

さっそく、こちらのMサイズを購入です。現場で試すぞ。

なんか小さいぞ

置いてみるとなんか小ぶりですが、心配ありません。伸びます。

足のサイズ、25.5㎝です

マジックテープが3本なので、足幅の違いなどは余裕で対応。着脱性も申し分なし。ウェットスーツに使われるネオプレンゴムという柔らか素材なので肌触りも優しく、それでいて踏み込んだら破れたりするようなヘタレではなさそう。

そそっかしい自分にはぴったりの、左右表示つき

そして見てのとおり、底が薄く柔軟なのです、これ。これがサンダルとの大きな違いで、足裏感覚もしっかり伝わるし、踏ん張りも効きます。

裏の滑り止めも二種類、使い分けているのでした

裏には踵と、母趾球のあたりにちゃんと滑り止めがついています。前側のそれは天然ゴムらしく、よりしっかり止まる。これ、いろいろ滑らせて試しましたが、洗い場でもしっかり効きます。

入浴介助時の滑りにくさという点では、ほぼ満点です、こちら。介護者の脚を守るだけでなく、利用者さんを転倒から守れます

でも、ウェットスーツと同じ素材ですからね。残念ながら防水性はなく、濡れます。なので、使ったらちゃんと乾かさないと、恐ろしい匂いを発しそうなのが弱点ではあります。

なら、メンテナンスはどうすれば、と注意書きを見てみると。

 

脱水機も使ってはダメよ、ということなので(使ってしまったけど)、手洗いしてタオルで挟んで踏んで脱水、陰干しが必要ですね。その面倒臭さと、毎日入浴介助をやらなきゃならない場合は生乾き臭リスクがあるな、ということは申し述べます。なので利用頻度が多い方、二足持ちのローテーション推奨です。自分は週2回勤務なので一足で困らないのですが。


ただ、リフト等のキャスターに踏まれたときの安全性は、先のサンダル型に負けます。介助者としては、どちらのリスクを重く見るか、ということでしょうね。自分は、車輪に足先が踏まれれば自分の怪我にはつながる、でも利用者さんと一緒に転ぶことだけはあってはならぬ、という優先順位付けでアクアケアを選ぶ、という選択なのでした。


なお、レビューには水中ウォーキングでも便利、との声もありました。確かにプールサイドは転倒リスクが高い場所。なので、プール運動勢の皆様も、こちらお試しされてもいいのでは?という逸品でございました。


※ 過去記事リコメンド


実はあゆみも、買ってみたのですよ。どちらかと言えばフォーマルぽい奴。


副業先でもnoteをときどき書くことになりました。あちらでも、どうぞよろしく。


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てすり屋のひとりごと 橋本 洋一郎(合同会社 湘南改造家) この記事、すごく役に立った!などのとき、頂けたら感謝です。note運営さんへのお礼、そして図書費に充てさせていただきます。

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