メタリックガール・サチコ
サチコ、バナナ半分しか食べられない問題に新事実発覚。
遡ること2年前。
2023年10月16日、私はこんなことを言っていた。
バナナ、はんぶんしか食べられなくても可哀想ではないです。
大丈夫です。
これはみなさんご存知の童謡、
「サッちゃん」の2番の歌詞への一方的なクレームである。
少食を咎められたトラウマがフラッシュバックしただの、
私がさほどバナナを好まないだのという理由で。
コンパスの針にでもなったつもりなのだろうか。
2年前はずいぶん尖っていた。
尖りついでにレコードの針を落としてみよう。
〈1ばん〉
サッちゃんはね サチコっていうんだ ほんとはね
だけどちっちゃいから じぶんのこと
サッちゃんてよぶんだよ
おかしいな サッちゃん
〈2ばん〉
サッちゃんはね バナナがだいすき ほんとだよ
だけどちっちゃいから
バナナをはんぶんしかたべられないの
かわいそうね サッちゃん
〈3ばん〉
サッちゃんがね とおくへいっちゃうって
ほんとかな
だけどちっちゃいから ぼくのこと
わすれて しまうだろ
さびしいな サッちゃん
ちなみに、
2番の“バナナ半分かわいそう”問題と
3番の
「だけどちっちゃいから ぼくのこと
わすれて しまうだろ さびしいな サッちゃん」
だけが強烈に印象に残ってしまった私の幼少期からわりと最近までのこの歌の印象はこうだ。
離婚が決まり、親権を手放した父が
少食でバナナ1本すら食べられない娘を心配する歌。
これのせいで同級生の両親が離婚した時
その子がバナナ1本どころか2,3本食べているのを目撃して、
その子の父に代わって胸を撫で下ろすという意味不明な現象を起こしていたことは記憶に新しくないがそんなこともあった。
色々な意味で私の人生に影響を与えているサチコである。
───────────
1ばん
「サッちゃんはな、サチコいうねん、
ほんまは」
───────────
“サッちゃんはね サチコっていうんだ ほんとはね
だけどちっちゃいから じぶんのこと
サッちゃんてよぶんだよ
おかしいな サッちゃん”
サチコの正体を知っているだろうか?
彼の幼稚園の二級くらい上のお嬢さんが本当のモデルだったことがわかりました。
架空の人物ではなく、実在するのだ。
作詞を担当した阪田寛夫氏の幼馴染。
同じ幼稚園で、1,2学年上の女の子。
(※1学年上という説もある為)
【阪田寛夫】
生年月日:1925年10月18日
没:2005年3月22日(享年79歳)
出身地:大阪
出身幼稚園:南大阪幼稚園
推し:宝塚歌劇団→好き過ぎて『おお宝塚!』出版
阪田氏の生年月日から、弾き出されたサチコの生年月日は
1924年4月2日〜1925年4月1日。
2025年8月17日現在100〜101歳である。
出身地は不明だが、少なくとも4〜6歳頃
阪田氏と同じ南大阪幼稚園に通っていたことから
「なんでやねん」的な関西の言葉を使いこなすタイプの人物である可能性が高い。
つまり、サチコのプロフィールはこうだ。
【自称:サッちゃん】
本名:サチコ
生年月日:1924年4月2日〜1925年4月1日
一時期住んでいた場所:大阪府
出身幼稚園:南大阪幼稚園
好きな食べ物:バナナ
備考:遠くへ引っ越す
どうだろうか。
「サッちゃん」という歌の中のサチコは、
4〜6歳の関西弁少女ということになる。
あとバナナは絶対に1本食べない。
半分。
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2ばん
「せやけど、ちっちゃいから
バナナ半分でええねん」
───────────
“サッちゃんはね バナナがだいすき ほんとだよ
だけどちっちゃいから
バナナをはんぶんしかたべられないの
かわいそうね サッちゃん”
本日のメインディッシュ。
単刀直入に言う。
サチコはバナナを“はんぶんしかたべられない”んじゃない。
あえて“はんぶんだけたべている”のだ。
2つだ。
2つ仮説を立てたから聞いてほしい。
1.サチコは慎ましやかな人間である説
「うちな、幸せ過ぎるんは怖いねん。」
2.メンタルがリアル鋼説
「セロトニン?んなもん足りとるわ、半分でええ!」
簡単にバナナについて説明すると、
あれ、皮ですっ転ばせてくる迷惑系フルーツではなくて、精神科医が鬱病患者にマジで勧めるご自愛系…いや療養系フルーツなのだ。
(ワシも主治医に「食えよな」と脅されているが無視している。サチコリスペクト。)
バナナにはトリプトファンっていう恐竜みたいな名前の成分がやたら入っていて、
この恐竜が昼間、セロトニンに変身するわけだ。
というざっくりしたバナナ情報を元に以下の仮説を確認されたし。
1.サチコは慎ましやかな人間である説
─ 「うちな、幸せ過ぎるんは怖いねん。」
サチコは幸せすぎると不安になるタイプの人間。
なので、バナナ半分のトリプトファンから生成されるセロトニン分の幸せだけが欲しいという可能性。
幸せ過ぎると感性鈍るもんな。
あ、それは私の場合か。
つまり最近の私は幸せということだ。
いいんだか、悪いんだか。
2.メンタルがリアル鋼説
─ 「セロトニン?んなもん足りとるわ、半分でええ!」
自力で生成できるセロトニンの量がバケモン級なのであえて必死こいてバナナ食べなくても問題ないという可能性。
幸せホルモンなんてポップなあだ名を持つセロトニンも、過ぎたるはなんとやらである。
【セロトニン症候群】
◽︎不安
◽︎錯乱
◽︎発汗
◽︎心拍数の増加
◽︎発熱
◽︎体の震え
◽︎筋肉のけいれん
◽︎吐き気
◽︎頭痛
◽︎昏睡
命に関わる場合もある。
サチコ、4〜6歳にして自分に必要なセロトニン量を理解しているの、天才では?
(※バナナでセロトニン過剰になることは恐らくないです。)
はい、やっぱりどう転んでも
“バナナ、はんぶんしか食べられなくても可哀想ではないです。
大丈夫です。”
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3ばん
「ちっちゃいけど
うち、ひろ君のこと忘れへん」
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“サッちゃんがね とおくへいっちゃうって
ほんとかな
だけどちっちゃいから ぼくのこと
わすれて しまうだろ
さびしいな サッちゃん”
記事の頭で、
離婚が決まり、親権を手放した父が
少食でバナナ1本すら食べられない娘を心配する歌
だと誤認していたことを白状した。
自主したのでバナナ半分程度、罪は軽くなると信じたい。
もう皆さんお気付きだろうが、
3番は、阪田少年が
サチコ先輩に忘れられてしまうことを嘆いている場面である。
とは言えサチコは
自分の身の丈にあった幸せを選択したり、
もしくはバケモン級に心を鍛錬しているような人間だ。
そう簡単にしょっちゅうつるんでいたダチのことを忘れると思うか?
答えはNoだ。
「ちっちゃいけど
うち、ひろ君のこと忘れへん」
そう言っていたはずだ。
そして100歳を超えた今、阪田少年は少年でもなくなり天に昇って久しいが
サチコはきっと言っている。
「うち、ひろ君のこと、ずっとずっと忘れへんよ」
と。
ホテルビュッフェに並ぶ、1/3のバナナを前に
時を超えてサチコに思いを馳せた。
【参考資料】
◽︎JASRAC
大中恩インタビュー
◽︎BESLI CLINIC
セロトニンの過剰で不安になるのはなぜ?セロトニン症候群の危険も解説
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