天野側の天の川
当て字にも程がある七夕。
当日には“笹の葉さらさら”ではなく“笹の葉しおしお”の七夕。
【ほぼほぼDQN表記な七夕に私が思い出すこと3選】
1.「TA・NA・BA・TA」母音がオールA
2.「お母さん、今日っておはぎ食べる日?」
3.天野側の天の川
1.「TA・NA・BA・TA」母音がオールA
ここは都内私立高校1年9組の教室。
私「七夕って優秀すぎじゃね?」
Y「は?」
私「ほら。」

Y「オールAじゃん。」
私「優秀でしょ。」
Y「もうすぐ期末だね。」
私「終わった。」
↑
始まらなければ終わらないので、
終わらせたくないことは始めなければいいという話。
私「タナバタ〜ササハラ〜タカマサ!ヤマガタ!ヒウィゴッ!」
Y「オールA!亡霊!」
母音オールAを探している暇があったら勉強しろ。
by アラウンドサーティになったお前
2.「お母さん、今日っておはぎ食べる日?」
“棚から牡丹餅”略して“タナボタ”。
【棚から牡丹餅】
思いがけない好運を得ること、
労せずしてよいものを得ることのたとえ。
たなぼた。
季節問わず会話の中に登場していた“タナボタ”。
洗面所の片隅に500円玉が湧き上がってくるたびに母が
「タナボタだね」と言っていたのですが、それを
“タナバタ”と聞き間違えていた4〜5歳頃の私。
保育園では夏に七夕飾りを作るけれど、
七夕はオールシーズン対応型イベントなのだと勘違い。
が、おはぎマイスターこと祖母ことから
◯タナボタ
×タナバタ
「棚から牡丹餅=おはぎが降ってくる」
ということを教えてもらって、
混ざっちゃったんですね。
故に、七夕にはおはぎを食べるものだと勘違いに次ぐ勘違い。
織姫も真っ青の織り重ねられし勘違い。
勘違いの羽衣が完成しそうです。
5歳の七夕、お迎えに来た母に聞きました。
「今日の夜ご飯おはぎ?おばあちゃん呼ぶ?」
「大根の味噌汁だしおばあちゃんは今日は水泳仲間とご飯食べにいくって。」
七夕って大根の味噌汁食べる日なのか
新たなる勘違いが爆誕した瞬間でした。
3.天野側の天の川
過去に七夕生まれの自称彦星こと“天野”という苗字の男性とお付き合いをしたことがある。
【天野】
誕生日:7月7日(私より2歳年上)
好きな食べ物:生八ツ橋
好きな教科:日本史B
この天野という男は自分の誕生日である七夕に並々ならぬ思い入れがあり
ことあるごとに七夕を意識した発言をする。
天野「7月7日って予定ある?」
私「山縣有朋」
【山縣有朋】
1.第3・9代総理大臣。
2.事象や物体が存在する、“ある”ことを表す。
「教科書が有朋」(教科書がある)等
天野「会える?」
私「会えない」
世紀末期末試験も近づく七夕は脳をブラックホールに擬態させ知識を吸収しなければ複数の意味で終わりそうな私はつい塾を優先させてしまった。
塾>>>>>>>>>>>>>>>>>超えられない壁>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>天野の誕生日
天野「天の川が俺たちの邪魔をする!」
塾>>>>>>>>>>>>>>>>>天の川>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>天野の誕生日
ということですね?
あたかも地上に星があるかのような発言。
プロジェクトXか何かですか。
確かに私の家とお前の家の間に川はあるが
あれは天の川じゃねえ、多摩川だ。
これ以来、天野に会えないことを伝える時は
「天の川だから」
と言うことにした。
この「天の川だから」を言いたいがために特に予定もなくて会う時間もあるのに
「天の川だから」
と言い続けた。
「天の川だから」
にどハマりし、散々逢瀬を断り続ける私にも天野は優しかった。
雨が降れば、
「天の川が氾濫したらよもちゃんが心配」
と連絡をよこす。
心配してくれるのはありがたい。
ありがたいが
それは天の川ではなく多摩川だし、多摩川は天野よ、あんたの家側だ。
自分の身を案じてくれ。
私の家からは川は見えもしない。
むしろ私の家は隣の市が突然領土侵略なんかをし始めた場合を除き安心安全エリアなのだ。
そう、隣の市さえ黙っていてくれれば。
そして、多摩川は氾濫するが天の川は氾濫しないことが判明したので報告します。
久方天印等水無川 隔而置之神世之恨
〈訳〉
大空を区切る目印に水無川を置き、二人を両岸に分けてしまった神代の昔がうらめしい。
柿によると、天の川は水がないらしいです。
もしかして、
天の川って暗渠なんですか?
渋谷川なんですか?
【暗渠】
道路、鉄道などの地下に埋設したり、
地表にあっても水面が見えないように、
ふたがしてあったりする通水路や排水溝。
だとすると多摩川は埋まっていないので
天の川ではないわけですが、
彼の中では多摩川=天の川なので仕方がないですね。
雨が降るたびいまだに
天野側の天の川が氾濫しないことを祈ってしまう自分がいる。

図書館のフリーペーパーならぬフリー笹コーナーがかわいいので
お裾分けです。
なお、悪意の天使養成所ではこの時期になると
阿佐ヶ谷姉妹そっくりの教員2人組が
笹通り越して竹を近所の神社からかっぱらってきます。
竹で懸垂しているのは大半が
「国試受かりますように」
と書かれた短冊ですが、
稀に
「国試がなくなりますように」
などと国試滅亡を目論む短冊をぶら下げる輩がいるんですね。
↑
解答用紙が廃止されたのは
そいつの願い事が叶った結果だったのか…
天野の無事と、解答用紙の復活を願いながら
おはぎ作ります。
◽︎万葉集ナビ
『万葉集』第10巻2007番歌
柿本人麻呂
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