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【 #脱スピ #エッセイ #転生セミナーinアメリカ ①】「お前の過去世は黒人じゃ!」銀行口座に40万円…“使命”を信じた男が洗脳され崩壊した過去!!

“過去世が見える”
と豪語する男に出会い、
人生は狂い始めた。
ニューオーリンズへの巡礼、
突然の送金、選ばれた感覚──。
孤独と承認欲求を突かれた人間が、
どのように洗脳されていくのかを
描くダークファンタジー実録エッセイ。

創作大賞


2015年10月某日。
過去世が見えると言うペテン師との
出会いにより、私の人生は静かに
侵食されていった。

「お前の過去世は黒人じゃ」
「ニューオーリンズへ行け」
「金はワシが出す」

数日後、
本当に銀行口座へ40万円近い金が
振り込まれていた。

人はなぜ、ここまで簡単に
“物語”へ飲み込まれるのか。
これは、スピリチュアルに人生を
破壊されかけた男の、
実体験を元にした
ダークファンタジーエッセイである。



◻️洗脳の入口は、
いつも“救済”の顔をしている


私は表現者である。
エッセイ、AI音楽、現代アート──
今の私を形作っている根源には、
間違いなく“あの異常体験”が
存在している。

2015年。
当時の私は、
劣等感と孤独感に飲まれていた。

名古屋の航空関係企業で消耗し、
ダンスでは才能の壁に打ちのめされ、
どこへ行っても「選ばれない側」だった。

そんな時に現れたのが、
“過去世が見える”と語る男『I』だった。

Iは人の心へ入り込むのが
異常に上手かった。

「お前には使命がある」
「お前は普通の人間じゃない」

今思えばテンプレートだ。
だが、当時の私には麻薬のように効いた。
承認されたい人間にとって、
“特別扱い”ほど危険なドラッグは
存在しない。


◻️ニューオーリンズ巡礼計画


Iが主催する
『時間の法則』セミナーへ通ううちに、
私は完全に思考を侵食されていった。

そして酒の席で突然、
こう告げられる。

「お前の過去世は黒人じゃ。
ニューオーリンズへ行け。」

ジョークだと思った。
しかし後日、銀行口座を見ると、
本当に旅費が振り込まれていた。

“ここまで金を出すなら
本物なのでは?”

人間の脳は、

「コストが発生している=真実味がある」

と錯覚しやすい。
しかも相手は、

“霊的に見える側”

という権威ポジション。
こうして私は、
自分で考える力を少しずつ
失っていった。


#PR 部屋の空気が淀んでる時、
人は簡単に病む!

小さな風でも、脳は“逃げ道”が
あるだけで少し救われる。
静音卓上扇風機、
地味に人生を助けてくる。



◻️“選ばれた感覚”は、人間を壊す


危険だったのは、
過去世そのものではない。
危険なのは、

・判断を他人へ委ねる
・現実検証を放棄する
・意味を与えられ依存する
・感情と真実を混同する

この流れだ。
特に厄介なのが、

「自分だけは特別だ」

という感覚だった。
Iは巧妙だった。

「お前は使命を持って生まれてきた」
「前世で苦しんだから今世がある」
「ニューオーリンズに答えがある」

そんな言葉を浴び続けるうちに、
私は“現実”ではなく“物語”を
生き始めていた。
しかも時折、偶然が起こる。

不思議なシンクロ。
妙に刺さる音楽。
現地で感じる高揚感。

すると脳はこう結論づける。

「やっぱり本物だ。」

これはギャンブル依存と
同じ構造らしい。
たまに当たるから、抜け出せなくなる。
今なら分かる。
あれはスピリチュアルではなく、
“脳の仕様”だったのだ。


◻️あの頃の私は、
もう半分壊れていた


ダンスを始めた頃の私は、
常に劣等感の塊だった。

仲間外れ。
陰口。
無言のマウント。

毎日、精神だけが削られていく。
認められたかった。
ただそれだけだった。
だから私は、

“意味を与えてくれる人間”

へ依存した。
Iはそこへ入り込んできた。
孤独な人間は、
優しさではなく
“理解された感覚”に弱い。
金を振り込まれた時、
私はこう錯覚した。

「この人だけは自分を見捨てない」

だが実際には、
私は“救済”ではなく
“誘導”されていたのだ。


◻️そして地獄のアメリカへ


2017年12月末。
完全に洗脳状態だった私は、
7泊9日の
ニューオーリンズ巡礼へ向かう。

「過去世の記憶を取り戻せ」


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