好き、最強、再考。
あなたにとって心から好きと感じるものは何だろうか。
時が経つのも忘れて「今」この瞬間、夢中になれるものは何だろうか。
『好き』という感情が持つ力の大きさを、私は再考したい。
“大きい”どころではない。
それは私たち一人一人の人生を変えるどころか、
地球を丸ごと変えてしまうほどの力を持っていると私は考える。
私はそれを、“破壊力”と表現したい。
もちろん良い意味での。
それを考えただけで、あなたのテンションが上がるもの、強く強く惹かれるもの、焦がれるもの。
そういった強烈な感情だけではなく、心の温度が1℃上昇するもの、頬の辺りがふっと緩むもの、安らぎを感じられるもの。
あなたにとってのそれは、何だろうか?
推しや好きな人、動物との触れあい、映画を観ること、音楽を聴くこと、
柔らかな何かに触れている時、自然に触れている時、
本を読むこと、絵を描くこと、旅行、料理、体を動かすこと、
漫画を読むこと、ゲームをすること、ただゆっくりと、横になること。
何でもいい。大きくなくてもかまわない。
恥ずかしくて人に言えないようなことでもかまわない。
心がときめくこと、安らげること、ただただワクワクすること。
あなたの心がその状態になれるものは、何だろうか?
私たちは長らく、生産性を求められてきた。
生産的で、人の役に立ち、迷惑をかけず、常識的で、親切で善い人間であるよう、教えられてきた。
そこに人として最高の価値があり、幼い頃から「そこ」を目指すよう、教育されてきた。
社会全体のその大きな流れの中で、私たちの視点は必然的に「そこ」に向けられた。
「そこ」に辿り着けば幸せになれるのだと、教わって来た。
その社会の仕組み自体を、非難したいわけではない。
そういった努力を否定したいわけでもない。
すべての物事や体験は、必要だったからその時そこにあった。
そうやって発展してきたものもある。
そうやって守られてきたものもある。
でももう、いいんじゃないか、
同じところを視るのは。
本当の多様性と、本当の生産性は、
もっと柔らかで、もっと軽やかなものだ。
社会全体で論争して意見を一致させなければならないものでもなく、
利益や結果や数字だけで推し量れるものでもない。
本当の生産性とは、
あなたのその気持ち。
あなたのその『好き』だという気持ち。
あなたのその状態。
『好き』で、『ワクワク』して、『安心』して、『穏やか』で居られる、
その状態のこと。
ただゆっくりと一人でお茶を飲むことが、
好きな漫画を読むことが、
ただ好きな音楽を聴いている時間が、
推しに心をときめかせることが、
生産的なことだとは、教えられなかった。
真逆のことを教えられてきた。
ゴロゴロしてないで、ダラダラしてないで、
勉強しなさい。働きなさい。
もっと頑張りなさい。
早く、もっと。
まるで空白を許さないみたいに。
私たちのタイムスケジュールは、幼少期からずっとカツカツだった。
カツカツなほど、評価された。
余白なんて無いほど、頑張っていると見られた。
立派だと言われた。
私たちはもう疲れている。
そんな自分たちで居ることにもう疲れている。
その生き方を、選ばない人が増えてきているように思う。
勉強も働くことも必要だ。
けれど、皆が同じルートでそれらを習得しなければならないわけではない。
これまでの社会を維持する人たちと、
変化を起こして行く人たちの、
その両方が必要だ。
社会に対し、強く違和感を覚える人は、
変化を起こして行く人たちだ。
“社会を変える”だなんて、大それたことを考えなくてもいい。
変えようとしなくていい。
ただあなたの在り方が、より自然なほうへと、緩やかに戻って行けばいい。
その道しるべが、
あなたの『好き』という気持ち。
生産性なんて考えなくていい。
誰かの役に立つことじゃなくていい。
行動でも結果でもない。
大切なのは、あなたの「状態」。
好きで、あなたが喜んで、軽やかな気持ちで居られるもの。
穏やかで、ほっとして、安心して居られるもの。
それがあなたにとって最も“生産的”な時間だ。
その時間がどんなに、あなたの人生を満たすか。
その時間がどんなに、あなたを生きやすくするか。
その時間がどんなに、あなたに愛をくれるか。
その時間がどんなに、世界を美しくするか。
あなたの『好き』は、
常識や、決められた価値観や、様々な概念や、生き辛い社会を、
破壊するほどの力を持っている。
社会を変えようとしなくていい。
だけど社会が変化する時、それはいつだって一人一人の内側から始まって行く。
あなたの『好き』という感情は、それほどまでに尊い。
そして、何かを好きだと思えること、
何かに安らぎを感じられること、
それはそのまま、
あなたが自分を愛せるということを、教えてくれている。
あなたの『好き』と、繋がろう。
もっともっと。
それはあなたを「今」に連れて来る。
過去でも未来でもなく。
そして望む未来へとあなたを運ぶ。
あなたの『好き』は、何ですか?
