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それは息をするということ


まるで呼吸をするように踊る人がいる。

THE D SoraKi は2022年12月、世界30カ国以上から一流のストリートダンサーが集結し世界王者を決定するダンスバトルイベント『Red Bull Dance Your Style World Final』に、欠員が出た日本代表の補欠枠で出場。爆発的な勢いで決勝まで進出し、19歳で見事ワールドチャンピオンの称号を勝ち取った。


準決勝で流れたダイアナ・ロスの「I’m Coming Out」の音に乗り世界を驚愕させた、あのダンスを、一度はSNSで見かけたことがあるのではないだろうか。

何の曲がかかるかは、曲の音が鳴り始めるその瞬間までわからない。ダンサーは即興で振り付け、会場を沸かせた方が勝ちとなる。

この時、SoraKiの大好きなこの曲が流れた瞬間から、劇的なドラマは始まった。




以来、私は彼のダンスの魅力に心を奪われ続けている。

一夜にして180度見える世界が変わり、優勝後の仕事量は100倍くらいになったと話す彼は、世界におけるダンサーの地位を高めていくことを望んでいる。

なんでメインじゃなくてバックダンサーをしないといけないんだ、って基本的に思ってて。
本気でダンスやってるのに、なんでバックダンサーになるのが夢なの?って思っちゃうくらい“バック”って言葉が本当に嫌いなんですよね。

THE D SoraKi


SoraKiはマドンナのバックダンサーも、シルク・ドゥ・ソレイユからの誘いも断っている。



世界中に彼を愛する人たちが居る。
その魅力は何なのだろうか。
いつまでもSoraKiのダンスを見ていたいと思わせるものは一体、何なのだろう?


”天性の才能”

”ダンスの申し子”

”ダンスを愛し、ダンスに愛された”

彼を表すそれらの言葉は、どれも間違いではない。
SoraKiは才能に溢れ、ダンスをするために生まれ、ダンスに愛されている。
彼は音をその身にまとい、音楽と戯れる。それは時に、壮大な流れに身を委ねているかのような美しささえ感じさせる。




無論それが、長年の努力や鍛錬の結果であることは言うに及ばない。
その根底に流れるものは、ただただ、”ダンスが好き”という純粋な気持ちである。
私たちはSoraKiの姿に、その莫大なエネルギーを見るのだ。


そして、思い出す。
自分の中にも確かにあった、その”好き”という感覚を。
そのエネルギーの大きさを。


ああ、こんなにも素直に、自由に、好きなものを好きで居ていいんだ。
こんなにも純粋に、存在して居ていいんだ。


彼のダンスに、涙さえも流す人が居るのは、
自分の中にも微かに感じるそのエネルギーに、確かに触れるからではないだろうか。

SoraKiはただ、ダンスが好きな一人の青年だ。
彼はただ、純粋に自分自身であった。

図らずも彼のその姿が、「あなたはただあなたで良い」という大きな愛のメッセージを鮮烈に放ち、私たちを包み込んでしまうのだ。


世界におけるダンサーの地位を高めたいと語った彼は、ダンサーのみならず、人類全体の在り方さえも底上げしている、と言ったら、少々大袈裟だろうか。


THE D SoraKi が放つ鮮烈な光は、私たち一人一人の中にも眠っていることを、私は信じていたい。

ただ純粋に自分自身であり続け、輝き続けるSoraKiから今後も目が離せない。


ダンスと音楽に対してずっとピュアな素人でいたい。

THE D SoraKi





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