息子さんですか? ~お坊ちゃんは老けない説~
父は、実年齢よりかなり若く見えます。
私がそう言うと、父はドヤ顔をしますが、その時に母から、恨めしそうに聞くネタがあります。

あるとき、父と母が外出した時に、母の知り合いに言われた言葉。
「今日は息子さんと来たのかい?」
母はびっくりして言いました。
「私の旦那だよ!」
別の機会には、父の知り合いから「お母さんと一緒ですか」と言われたこともあったそうです。
つまり、二度あったわけです。親子間違い。
父は髪を染めたことがありません。
それでも白髪が少なく、髪もフサフサ。
顔のたるみもほぼなく、同年代の中では背も高い方です。
ブルージーンズが似合います。
奇跡の80代だと思います。
一方の母は、そのとき髪を染めていなかったため、白髪が目立っていました。
2回も親子と言われたことに、母はかなりショックだったようです。
そして、その理由について、母なりの分析があります。
「私一人が苦労してるから。お父さんは家のことは何もしないお坊ちゃんで、苦労がないから若くいられるんだ!」
なるほど。お坊ちゃんは老けない説。
確かに、母は父と結婚してから家のことでずっと働き通しで苦労してきたので、まあそうかもしれないな、と思わないでもありません。(父よ、すまない)
その一方、父のこの若さは天然由来なのでは?とも思います。
ただ、母にはもう一つ、言いたいことがあるようです。
「でも私だって、年齢を言うとそんな年に見えないって言われるんだから」
張り合っていました。
負けん気の強さは人の倍以上あります。
「お父さんのせいで苦労して老けた」と言いながら、若く見えると言われると嬉しい。
そういうものだろうと思います。
いったい何回聞いたネタなのか…
この話が出ると、父はいつもニヤニヤしています。
母はそれが、また少し面白くないようです。
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