今週のゲームプランーインフレ再燃か、AI相場再加速か? (8/10 日本時間)

ロイ・リキテンスタイン調で
先週の米国株は、かなり強い一週間でした。
S&P500は7,757.64。
NASDAQは26,690.62。
ダウは54,036.93。
Russell2000は3,034.49。
週次では、S&P500が+3.6%、NASDAQが+5.2%、ダウが+3.0%、Russell2000が+3.5%。
主要4指数がそろって大きく上昇しました。
特にNASDAQの+5.2%は非常に強い動きです。

↓先週の米国株はこちら↓
先週の相場を一言でいうと、
「弱い雇用統計で金利不安が後退し、AI・半導体株が一気に買い戻された一週間」
でした。
最大の材料は、7月雇用統計です。
7月の米雇用者数は、予想外に2.3万人減少。
市場予想では増加が見込まれていましたが、実際にはマイナスとなりました。
これにより、投資家はこう考えました。
雇用が弱い
↓
Fedは急いで利上げしにくい
↓
9月利上げ観測が後退
↓
10年金利が低下
↓
NASDAQ・AI株に追い風
実際、金曜は10年金利が4.64%へ低下し、S&P500は0.6%高、NASDAQは1.3%高、ダウは0.3%高で終了しました。
特に、テクノロジー株と一般消費財株が相場をけん引しました。
SpaceXは金曜に大きく上昇し、週間でも強い動き。
Teslaも買い戻されました。
つまり、先週の相場は、
「悪い雇用は、株には良いニュース」
という典型的な反応でした。
ただし、ここで注意が必要です。
雇用が弱いこと自体は、景気にはプラスではありません。
本当に雇用が崩れるなら、それは企業業績の悪化につながります。
しかし、今回の市場は、まず金利低下を好感しました。
つまり、先週の上昇は、
景気が強いから上がった
というより、
利上げ懸念が後退したから上がった
という側面が強いです。
もう一つの追い風は、原油です。
中東情勢は依然として不安定ですが、米イランを巡る緊張がやや緩み、ホルムズ海峡を巡る交渉期待も出ています。
週末時点では、Brent原油は83.55ドル、WTIは77ドル近辺。
一時の100ドル台接近に比べれば、かなり落ち着きました。
これは、インフレ懸念を和らげる材料です。
原油安
↓
インフレ懸念後退
↓
Fed利上げ観測後退
↓
金利低下
↓
NASDAQに追い風
という流れです。
そして今週の最大イベントは、7月CPIです。
Barron’sは、7月CPIについて前年比+3.4%が予想されると整理しています。
FTでは、ヘッドラインCPIが+3.4%、コアCPIが+2.5%との見方も示されています。
雇用統計で利上げ懸念はいったん後退した。
しかし、CPIが上振れすれば、その安心感はすぐに消える。

Fear & Greedは64。分類としては、Greedです。
前週までのFear圏から、市場心理はかなり改善しました。
VIXも15〜16台。
Put/Callも、Total 0.76、Index 0.98、Equity 0.54。
特にEquity Put/Callが0.54まで低下している点は重要です。
個別株では、プット買いよりもコール買いが戻っています。
つまり、市場の温度感はこうです。
恐怖は後退。
AI株への買い戻しも強い。
ただし、CPIが上振れすれば一気に逆回転する。
IBDも、相場は再び強い状態に戻ったと整理しています。
S&P500とダウは最高値圏。
NASDAQも重要水準を回復。
ソフトウェア、メタル、バイオ、産業株、航空宇宙、小売など、強いセクターが広がっています。
AI・半導体も戻っていますが、メモリ関連は相対的に弱さが残っています。
つまり、先週の相場は単なるAI一本足ではありません。
ただし、今週のCPIとAIインフラ決算で、その強さが本物かが試されます。
↓先週のゲームプランはこちら↓
ここからは、
・今週の注目スケジュール
・曜日別の経済指標+決算スケジュール
・今週の相場ロジック
・セクター別に見る今週の注目
・テクニカル:S&P500最高値更新とNASDAQ再加速
・原油・金利・為替・金・ビットコイン
・今週のゲームプランまとめ
です。
※本記事は公開情報に基づく筆者の見解であり、特定の投資を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
※図表は公開データおよび各種サービス(Finviz、TradingView等)をもとに作成しています。
ここから先は
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?

