指標下振れで小反落の米国株 (8/15 日本時間)

METAのマークザッカーバーグCEOをフェルメール調で
S&P500
終値:7,785.76
前日比:-13.23ポイント、-0.17%
前週末比:+28.12ポイント、+0.4%
年初来:+13.7%
8月14日のS&P500は、前日に更新した過去最高値から小幅に反落しました。
最大の材料は、予想外に弱かった7月の米小売売上高です。
小売売上高は前月比-0.6%と、市場予想の+0.1%を大きく下回りました。
消費減速
↓
Fedの9月利上げ観測後退
↓
金利低下
という株式市場にプラスの流れが一時生まれましたが、その後、ホルムズ海峡を巡る緊張から原油価格が上昇。
さらにApplied Materials、Broadcomなど半導体株が下落したことで、S&P500は小幅安で終了しました。
ただし、市場内部を見ると指数ほど弱くありません。
S&P500では、
・新高値:15銘柄
・新安値:1銘柄
となりました。
さらにS&P500構成銘柄では、値上がり銘柄が値下がり銘柄を1.1対1で上回っています。
これはかなり重要です。
S&P500そのものは下落しましたが、指数構成銘柄全体では値上がり銘柄の方が多かった。
つまり、
米国株全体が売られた
というより、
時価総額の大きいハイテク・半導体株の下落が指数を押し下げた
という側面が強い一日でした。
前日の最高値7,798.99からの下落率も約0.17%。
最高値圏を維持しており、現時点では上昇トレンドの崩壊とは言えません。
NASDAQ総合
終値:26,729.16
前日比:-73.86ポイント、-0.28%
前週末比:+38.55ポイント、+0.1%
年初来:+15.0%
NASDAQも小幅反落しました。
この日は半導体株の一部が重荷となりました。
・Applied Materials:-5.1%
・Broadcom:-5.9%
・Intel:-2.0%
でした。
Applied Materialsは前日引け後に市場予想を上回る決算とガイダンスを発表しました。
それでも株価は5.1%下落。
今年の株価がすでに約2倍になっていたこともあり、
良い決算
だけではなく、
市場が織り込んでいる極めて高い期待をさらに上回れるか
が問われています。
一方、メモリー関連株には買いが残りました。
SanDiskは約7%上昇し、Micronなどにも買いが入りました。7月の急落後に始まったメモリー株の戻りは継続しています。
NASDAQ市場では、
・新高値:85銘柄
・新安値:65銘柄
でした。
指数は下落しましたが、新高値銘柄が新安値銘柄を上回っています。
したがって、NASDAQ全体のトレンドが急速に悪化したというより、
半導体の一部に利益確定売り
+
メモリー、小型株などには買い継続
という選別色の強い相場でした。
ダウ
終値:53,732.41
前日比:-107.58ドル、-0.20%
前週末比:-304.52ドル、-0.6%
年初来:+11.8%
ダウも小幅反落しました。
週間では主要4指数の中で唯一マイナス。
ただし、原油価格の上昇を受けてエネルギー株が買われたことが下支えとなりました。
S&P500エネルギーセクターは1.4%上昇しています。
この日の市場は、
小売売上高悪化
↓
景気減速懸念
という弱気材料と、
小売売上高悪化
↓
Fed利上げ観測低下
という強気材料が同時に存在しました。
そのため主要指数全体の値動きは限定的となりました。
ラッセル2000
終値:3,068.42
前日比:+15.57ポイント、+0.51%
前週末比:+33.92ポイント、+1.1%
年初来:+23.6%
主要4指数で唯一上昇し、終値ベースでさらに新高値を更新しました。
ここは14日の市場を見るうえで非常に重要です。
・S&P500:-0.17%
・NASDAQ:-0.28%
・ダウ:-0.20%
・Russell2000:+0.51%
です。
大型株指数がすべて下落する中、小型株だけが上昇しました。
週間でも、
・S&P500:+0.4%
・NASDAQ:+0.1%
・ダウ:-0.6%
・Russell2000:+1.1%
と、Russell2000が最も強い。
これは大型テクノロジー株への集中相場から、中小型株へ資金が広がっている可能性を示します。
特に、
S&P500は最高値圏
+
Russell2000は最高値更新
+
S&P500の値上がり銘柄数は値下がり銘柄数を上回る
という組み合わせは、市場の裾野という意味では悪くありません。
市場内部をまとめると、
・S&P500:-0.17%
・NASDAQ:-0.28%
・ダウ:-0.20%
・Russell2000:+0.51%
・S&P500値上がり/値下がり:約1.1対1
・S&P500新高値:15、新安値:1
・NASDAQ新高値:85、新安値:65
つまり14日の市場構造は、
・主要大型株指数は小幅安
・半導体の一部に利益確定売り
・小型株は最高値更新
・S&P500では値上がり銘柄が優勢
・新高値銘柄も優勢
・VIXは低下
大型ハイテクの一部を売りながら、エネルギー、小型株、メモリーなどへ資金を動かすローテーション相場と見る方が自然です。
↓来週のゲームプランはこちら↓
ここからは、
・エグゼクティブサマリー
・金利と9月の利上げ確率
・小売売上高と消費者信頼感
・FED動向
・ドル円
・ホルムズ海峡と原油
・AI、半導体、メモリー動向
・Applied Materials、Redditなど個別材料
・センチメント
・IBD、フォロースルーデー、Power Trend
・金、ビットコイン
・セクター動向
・テクニカル分析
・今日のロジック
・来週の視点
です。
※本記事は公開情報に基づく筆者の見解であり、特定の投資を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
※株価指数はAP確定値、市場の騰落・売買高はReuters、Cboe、VIX・Put/CallはCboe、経済指標はReutersおよび米政府統計、金利・原油・為替はReuters、WSJなどを照合しています。
ここから先は
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?

