【データ保護の基本】RTO・RPOをやさしく解説|復旧時間と復旧ポイントの考え方
お世話になっております!ITブロガーの内田です。今回は前回解説したデータ保護の続きです。
今回の内容はこちらの記事に記載されている、レプリケーションとバックアップの違いを理解していることが前提となりますので、違いがわからない方は、こちらを先に読んでみてください💁♂️
データ保護に必要な要件
レプリケーションやバックアップの構成を考えるときに、どんな情報が必要でしょうか?
今回はこの辺りにフォーカスした解説です。

バックアップが必要な場面
ファイルをロストするケースは様々です。最近では紙ではなくデータとして資料を保管する企業も増えたので、ただのファイルとはいえ、ロストしてしまえば、かなりの損害が出る場合もあります。
(例)
・間違ってファイルを消した
・サーバーの故障によるロスト
・OSやアプリの不具合によるロスト
・ランサム被害やウイルスによるロスト
ただ、上記の対策はピンキリで、価格や運用コストを抑えて最低限のレベルで設計する場合もありますし、全力で投資してリスクを減らす設計をする場合もあります。
これらを決める基準を、ここから解説します。

RTO(Recovery Time Objective)
まず、復旧時間にどれくらいかかる設計にすれば良いか?を決めます。この決めを「RTO(Recovery Time Objective)」と言います。

ここで前回解説した、データ保護の話を思い出してみましょう。
前の記事では、サーバーが故障したら複製したサーバーを本番機に切り替えれば、すぐに復旧しますと解説しました。つまりRTOを短くできるのはレプリケーションなんです。

バックアップの場合は「リストア」というアクションが必要になります。
リストアは再度サーバーのディスクに元のデータを書き込むので、データ量が多いと、復旧にかなりの時間がかかります。

もう少し考えてみましょう
ここまで聞くと「レプリケーション最強!」と思ってしまうかもしれません。でもちょっと待ってください。

前回の記事で解説しましたが、不具合であったり、ウイルスに感染した場合、そのまま複製されてしまうので、デメリットもあります。

RPO(Recovery Point Objective)
もう1つ決めなければいけないのが、「RPO(Recovery Point Objective」
今度は、復旧するときに、どの時点まで復元できるようにするかを決めます。例えば、毎日夜間にスケジュールでバックアップを取って、翌日の昼に障害が発生したとします。
そうすると、夜間から昼の間に更新されたデータのバックアップは存在しないので、当然戻りません。

レプリケーションなら、RPOの間隔も短くすることができるのですが、先ほど解説したように、不具合があったりウイルスに感染した場合でも、そのままコピーされてしまいます。

しかし、バックアップを選択すれば、損失期間が長いというデメリットはありますが、複数世代を持つことができるので、正常な動作をしていた頃に遡って、戻すことができるようになるんです。

結局どうすれば良いのか?
バックアップとレプリケーションを両方併用することで、互いのデメリットを補うことはできるのですが、その反面、運用は複雑になり、構築に必要なコストも跳ね上がってきます。

データ保護は保険と一緒で、企業によって考え方はさまざまです。
例えば、最近のサーバーやソフトウェアは、性能もよく、あまり問題が起きないので、コストを抑えて、念のため、毎日バックアップだけしておけば良いと考える場合もあります。
または、RTOとRPOの短縮を重視して、レプリケーションのみで設計する場合もありますし、逆に、何かあってからでは遅いので、データ保護に全力で投資する場合もあります。
特に最近では、ランサムウェアの被害による損害が問題になっているので、以前よりも、データ保護に投資する企業も増えているようです。

最後に
今回もバックアップの基本の「き」にフォーカスして解説させていただきましたが、いかがでしたか。データ保護はこれで終わりではなく、ここからさらなる続きがあります!
今後、執筆する続編もぜひ読んでみてください!

以上、データ保護のお話でした。
あなたのスキ・フォロー・チップが、次の挑戦を支えるエネルギーになります。ぜひ力を貸してください🙇♂️
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