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【オトナになることのうた】w.o.d. その1●<大人になったって>と叫ぶ「馬鹿と虎馬」

鎌倉と江ノ島の近辺に小旅行してきました。家族でね。

もちろん人出は多かったのですが、平日なのでそこまでひどくもなく。訪れたのは鶴岡八幡宮と新江ノ島水族館ぐらいだったし。あとは街中を歩き、おやつを食べたり買い物をしたり、でした。

あらかじめ決めてたことのひとつは、紅谷への訪問。クルミッ子のお店です。前に行ったのはコロナの前で、この間にブランドとしてすっかり有名になりましたね。僕も好きな味。
それから自分的には小町通り近辺の猫カフェについて現地で確かめたいことが実現できたので、良かったです。動物系のカフェが増えてましたね。

新江ノ島水族館に行ったのは初めてで、面白かったな~。なにしろビックリするぐらいクラゲ推しだった。

クラゲってサイケデリックですよね。ジェリーフィッシュとか。レモンジェリーとか。

そしてカニ圧がすごかった。怖かった。

タカアシガニの集団に威嚇される。
スゴまれる

圧と言えば、江の島界隈でご飯を食べようと検索すると、あらゆるお店のあらゆるメニューにしらすが入れられてるのにビビりました。何が何でも、しらす! シラス! 白洲!(not次郎) お腹いっぱいなぐらいにね。そんなに食べなかったけど。

さて、それで。旅行と言えば、前回、調布での展覧会に行ってきたばかりのつげ義春先生は、今月はじめに亡くなられていたという報道がありました。
旅に関する漫画やエッセイも多い方でした。安らかに。

それから、ザ・ピロウズ等での活躍でおなじみだったドラマー、佐藤シンイチロウさんが亡くなったとのニュースも。シンちゃんには、心を熱くするビートを何度も刻んでもらったものです。ずいぶん前になるけど、インタビューしたしばらくあとにお邪魔したライヴ終了後の楽屋で「お疲れさまっ」と声をかけてもらったのを思い出した。どうか安らかに。

自分の近況としては、アジカンにインタビューしました。オアシスの東京ドーム公演のゲストの話に始まり、昨年のNANO-MUGEN、そして新作EPのこと、その中での藤枝市のスタジオ、スピッツのこと、さらにこの先についてなどなど、たくさん聞いた(そして書いた)ので、どうかよろしくお願いします。


さて、今回はw.o.d.というバンドについて書きます。

w.o.d.のライヴで心に残った楽曲たち


w.o.d.は、日本のロックバンド。3人編成で、非常にタイトでラウドなギターロックを鳴らす存在である。
といっても、僕はこのバンドのことを詳しく知らないでいた。実は今回ここで取り上げるのも、偶然の要素が大きい。なので、そこまで深いことは書けないと思うので、ご了承いただきたい。

きっかけは、この2月に観に行ったライヴイベントである。


この夜は、ハルカミライという、これも熱いロックを聴かせてくれるバンドが主導するイベントで、彼らも、そしてw.o.d.も、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。
僕は、w.o.d.は数年前に、やはり何かのイベントか、フェスで観たことがあった。しかし時が経ち、この夜のステージには、何年か前の印象とは大きく違う彼らがいたのである。
トリオで轟かせるギターロックの音が盤石で、堅牢。余計なもの、ムダな要素が何もない。こちらに一直線に突き刺さってくるようなサウンド、そして歌。そのすべてがかみ合った、強い一体感。そうしてオーディエンスを自分たちの世界に引き込んでいく演奏の見事さと、堂々たるたたずまい。
ただ、3人は、そうしたものをひけらかすことなく、お客さんを煽ることさえせず、平然と演奏を続けていた。自分はその潔い様子に惚れ惚れしながら、このバンドの音楽を楽しんだ。
そんなふうに彼らがまっすぐに鳴らす音、そして演奏力の高さが、こちらに確実に届いていた。

そのライヴの最中、自分はこのバンドの曲を耳にして、えっ? と何度か思っていた。

このバンドには、【 #オトナになることのうた 】がある。
それも、何曲もある、ということを知ったのだ。

とくに冒頭、続けざまにプレイされた「STARS」と「馬鹿と虎馬」は、僕の身体にグサグサ刺さってきた。

くり返すようだが、このバンドの演奏力は、数年のうちに飛躍的に向上していた。その中で歌にフォーカスすると、ヴォーカル&ギターを担当するサイトウタクヤは、どんなに激しい音でも、どんなにデカい爆音でも、すべての曲をしっかりと唄いきっている。その声の強さもあって、歌詞のほとんどがストレートに届いてくる。
これは、かなりレベルが高い。だからこそ僕は、このバンドのそうした歌の世界に気付くことができたのである。

この2月の夜はハルカミライのことを忘れてもいけないし、オープニングアクトを務めたgrating hunnyも良かった。ただ、ここまで書いた理由によって、僕はw.o.d.の曲のことが、とくに気になった。

このバンドの初期のうちから存在した【 #オトナになることのうた


それからの僕は、ほかの仕事もこなしながら、彼らの音楽をさかのぼって聴いてみた。どうしても、駆け足ではあるけれども。
そうしたら、出てくる出てくる。このバンドは、そして作詞作曲を手がけるヴォーカルのサイトウタクヤは、大人になることについての歌を一貫して唄ってきていたのだ。

なので、ここからは少しずつ、整理しながら書いていこうと思う。

まずw.o.d.の結成自体は2009年のことだそうで、サイトウタクヤが15歳の頃。当初の主な活動の場は神戸で、そこからライヴを続けながら、やがてオーディションに参加するなどして、活動の幅を広げていったようだ。
そこから最初の音源を正式にリリースしたのが2016年なので、だいぶ時間をかけて実力を上げてきたのだろう。

そんな初期(と言っていいだろう)のこのバンドの楽曲で確認できた【 #オトナになることのうた 】は、「ハロウ」という楽曲である。2019年の4月にカセットテープという形態で発売された曲で、のちに2作目のフルアルバム『1994』に収録された。
パンキッシュで、ちょっとニューウェイヴ的な鋭いギターサウンドを持つ歌である。

そして、この歌詞。
<大人になったら 掃いて捨てて焼いた/大人になるため 忘れ去って消した>というくだりがある。主人公はもう大人になっているのだ。
しかし、かと思えば、<大人になれたかい 本当忘れたかい/俺はずっと どうやら 子どものままさ>というフレーズがそのあとに出てくる。

1994年6月生まれのサイトウタクヤは、この曲を24歳の時に世に出していたことになる。

次は、「楽園」という曲。2020年8月に配信シングルとしてリリースされている。


唄い出しに、<楽園なんて存在しない ヤバい 知らないまま大人になった/金輪際 救われはしない どうすればいいの>という歌詞がある。戸惑いというか、終わらない苦しみのような感覚とでも言おうか。これがヘヴィネスを伴ったバンドサウンドで表現されている。
この曲は、翌2021年3月に出た3作目のアルバム『LIFE IS TOO LONG』にも収録されている。「人生は長すぎる」というタイトル。20代半ばで、人生のことを唄っているのか。

同じアルバムには、「Hi, hi, hi, there.」もある。1分半ほどの短い曲だが、やはり重いギターサウンドとともに、<「大人になる」とか正気かい?><UFOを探した 子どものまま>といったフレーズが埋め込まれている。


そして彼らは、翌2022年の9月には『感情』というアルバムをリリースしている。おそらく僕がこのバンドを初めて観たのは、このぐらいの時期である。
そしてこのアルバムの中にある曲では、「馬鹿と虎馬」が鮮烈だ。そう、僕が先のイベントで耳にした曲である。
しかし、なんてタイトルなんだろう。


やはり人生を唄っているかのようなこの歌で、サイトウタクヤはこんな言葉を口にしている。<大人になったって 何も変わらねえ>と。そして<大人になったって 何も変わらないで>と。
ただ、この歌には、どこか腹をくくったような気配さえ感じる。その前までの戸惑いのような感覚とは違っている。

この時点で、サイトウは28歳になっている。

<w.o.d. その2 に続く>



鎌倉パークホテルにある日本料理 和みなもとにて
和朝食御膳、3,850円(税サ込)。
福島県会津米こしひかり、
特製西京味噌で漬けた焼魚、
名物建長寺直伝けんちん汁、
湘南しらすおろし(やはり)、
特製金平ごぼう、
鮪の南蛮漬け、など…
ヘルシーで、朝からお腹が満たされました~

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