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🌏世界の授業アイデア77「Circle of Viewpoints」ー“他者の視点”から考える思考活動

授業の中で、「自分の考えを書く」場面は多いと思います。

もちろん、自分で考えることは大切です。
ただ、 「別の立場だったらどう見えるか」を考えてみる方法もあります。

今回紹介するのは、
Circle of Viewpoints
(サークル・オブ・ビューポインツ)
という活動です。


👇解説・実際の授業動画(英語版)はこちらをクリック!
(動画を見ると雰囲気が分かりやすいと思います)

■ Circle of Viewpointsとは

これは、さまざまな立場から物事を考えてみる活動です。

以前紹介した
Connect-Extend-Challenge」が、
👉学びをつなげて広げる振り返り活動だったのに対して、

Circle of Viewpointsは、
👉 「視点を切り替えて考える」ことに特徴があります。

基本の流れは

① 立場を設定する
② その立場になって考える
③ 意見や感じ方を書く
④ 比較・共有する

このようにして、
一つのテーマを多面的に見ていきます。
つまり、👉 “見方を増やす”活動です。


■ 面白いところ

この活動の面白いところは、
“自分の当たり前”が揺れることにあります。

授業では、「自分はこう思う」を書くことが多いです。
ただ、Circle of Viewpointsでは、

・別の立場
・違う背景
・異なる価値観

から考えるため、
👉 「同じ出来事でも見え方が違う」ことに
気づきやすくなります。

例えば、同じ開発問題でも、

・住民
・企業
・行政
・子ども
・自然環境

それぞれの立場では、感じ方が変わります。
すると、👉 「正解を当てる」ではなく、
👉 「なぜそう考えるのか」へ思考が移っていきます。

その結果、👉 “相手の視点を想像する力”
にもつながっていくのです。


■ なぜ効果があるのか

この活動のポイントは、👉 「立場」が思考を変える
ことにあります。

人はどうしても、
自分の経験や価値観を中心に考えやすい。
しかし、「〇〇の立場なら?」という
条件が入ることで、
自然に視点を切り替えやすくなります。

また、👉 「役割」があることで考えやすい
のも特徴です。
自由に意見を書くのが難しい子でも、

「農家だったら?」
「登場人物だったら?」

のように役割があると、
意見を出しやすくなることがあります。
さらに、👉 「違う意見が出ること」自体が
学びになります。

学校では、「同じ考え」にまとまりやすい
場面もあります。
でも本来、👉 “視点が違う”のは
自然なことなんですよね。

だからこそ、「違い」を比較できることに、
この活動の大きな価値があります。


■ 日本の授業で考えてみる

この方法は、

・社会
・国語
・道徳
・総合
・探究活動

などで使えます。

例えば社会。
環境問題を、

・住民
・企業
・行政

などの立場から考える。

国語なら、
登場人物ごとの視点で考えることもできます。

道徳でも、「別の立場ならどう感じるか」を
考えることで、
一面的ではない見方につながります。

また、最近は、👉 「多面的・多角的に考える」
ことが重視される場面も増えています。
ただ、「多面的に考えよう」だけだと、意外と難しい。

その点、Circle of Viewpointsは、
👉 「立場」を用意することで、
考える入口を作りやすい活動です。

特に、👉 「相手の視点を想像する」練習
として使いやすい方法だと思います。


■ 明日やるなら(これだけ)

立場を3つくらい用意する

「〇〇ならどう思う?」で考える

正解を決めすぎない

違う意見を比べる

短い一言でもOKにする

まずは「別の立場を1つ考える」だけでも十分です


■ 小さなポイント

この活動では、👉 「立場を具体的にする」
ことが大切です。
例えば、「大人」より、「近くに住む人」の方が
考えやすい。

また、👉 「なりきりすぎなくてもよい」ことも
重要です。
完全に正確な立場でなくても、
「こう感じるかもしれない」を考えること自体に
価値があります。

さらに、👉 「自分の考えに戻る」時間もあると
深まりやすいです。

いろいろな視点を見た後に、
「自分はどう考えるか」へ戻ることで、
考えが整理されやすくなります。


■ 注意したいところ

この活動は、

・立場が曖昧
・役割遊びだけになる
・「正解探し」になる

と、深まりにくくなることがあります。
そのため、👉 「なぜそう思うのか」
大切にすることが重要です。

また、👉 「相手になりきる」活動だからこそ、
固定観念になりすぎないことも大切です。

例えば、「〇〇な人はこう考えるはず」と
決めつけすぎると、逆に視野が狭くなる
こともあります。

だからこそ、👉 “いろいろな見方があり得る”
前提で進めることが重要です。


■ 参考

このような活動は海外の教育サイト
Edutopiaなどでも紹介されています。

海外の授業を見ていると、「なるほど」と思う
小さな工夫がたくさんあります。

これからも少しずつ紹介していこうと思います。



次回は

I Used to Think… Now I Think

考えの変化を見つめる振り返り活動です。



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