黙示録解説 第13章_学習用レジュメ
ヨハネの黙示録の学習用レジュメです。
聖書年表を用いたリアルな時間軸による考察と解説になります。
聖書本文とご一緒にご覧ください。
第13章概略
2つの獣(人々を支配する勢力)の出現
✅海の獣(黙13:1~10)
✅地の獣(黙13:11~15)
✅獣と取引する者(黙13:16~17)
📍人の歴史6000年の年表

ここから本編
【ヨハネの黙示録 第13章】
2つの獣(人々を支配する勢力)の出現
✅海の獣(黙13:1~10)
レヴィアタン・リヴァイアサン
黙示録 第13章本文
1 わたしはまた、一匹の獣が海から上って来るのを見た。それには角が十本、頭が七つあり、それらの角には十の冠があって、頭には神を汚す名がついていた。
2 わたしの見たこの獣はひょうに似ており、その足はくまの足のようで、その口はししの口のようであった。龍は自分の力と位と大いなる権威とを、この獣に与えた。
⚫︎1~2節
【海の獣の特徴】
・十本の角と七つの頭
・角には王冠(王国を表す)
・頭(支配者)には神を冒涜する様々な名
・豹に似ていて、足は熊、口は獅子のよう
※豹、熊、獅子については、ダニエル書の7章に似た描写があります。
【ダニエル書 7章2-7節】
ダニエルは述べて言った、「わたしは夜の幻のうちに見た。見よ、天の四方からの風が大海をかきたてると、四つの大きな獣が海からあがってきた。
その形は、おのおの異なり、第一のものは、ししのようで、わしの翼をもっていたが、わたしが見ていると、その翼は抜きとられ、また地から起されて、人のように二本の足で立たせられ、かつ人の心が与えられた。
見よ、第二の獣は熊のようであった。これはそのからだの一方をあげ、その口の歯の間に、三本の肋骨をくわえていたが、これに向かって『起きあがって、多くの肉を食らえ』と言う声があった。
その後わたしが見たのは、ひょうのような獣で、その背には鳥の翼が四つあった。またこの獣には四つの頭があり、主権が与えられた。
その後わたしが夜の幻のうちに見た第四の獣は、恐ろしい、ものすごい、非常に強いもので、大きな鉄の歯があり、食らい、かつ、かみ砕いて、その残りを足で踏みつけた。これは、その前に出たすべての獣と違って、十の角を持っていた。
ダニエル書の四つの大きな海の獣
・第一の獣=獅子=バビロン(新バビロニア)
・第二の獣=熊=ペルシア
・第三の獣=豹=ギリシヤ(マケドニア)
・第四の獣=十角獣=古代ローマ帝国
※これらの獣は、四つの強大な政治的支配を表しています。
💡海とは何をあらわすか
「海」とは、「人による統治=政治」です。
「海の獣」とは、「政治権力」です。
※現代的には、世界的な政府・連合諸国などが想定され、黙示録17章の緋色の獣と同じ獣(七頭十角獣)を表します。
⚫︎2節
龍(悪魔)は海の獣(政治権力)に自分の力と王座と権威を与えた。
聖書において「海」は、「政治」を象徴している。
黙示録 第13章本文
3 その頭の一つが、死ぬほどの傷を受けたが、その致命的な傷もなおってしまった。そこで、全地の人々は驚きおそれて、その獣に従い、
4 また、龍がその権威を獣に与えたので、人々は龍を拝み、さらに、その獣を拝んで言った、「だれが、この獣に匹敵し得ようか。だれが、これと戦うことができようか」。
⚫︎3~4節
頭の一つが死ぬほどの傷を受けた。
その傷は治った。
全地の人々は、その獣(政治権力)に従う。
人々は、龍(悪魔)を拝む。
「誰がこれと戦うことができようか」
誰も戦えない。
👉頭の一つである古代ローマ帝国は滅んだが、その後、神聖ローマ帝国としてよみがえりました。
※神聖ローマ帝国を由来とする世界的な政治の支配は、現在も続いています。黙示録17章を参照ください。
黙示録 第13章本文
5 この獣には、また、大言を吐き汚しごとを語る口が与えられ、四十二か月のあいだ活動する権威が与えられた。
⚫︎5節
龍(悪魔)は、海の獣(政治権力)に42か月間支配する権威を与えた。
※42か月=42×30日=1260日と1260年
👉二つの42か月
①生みの苦しみの「1260年」…【AD388~1648】と
②大苦難の「1260日」…【AD2025~2028】
※1260年(AD388~1648)については、黙示録12章を参照ください。
※この世の支配は「AD2028まで」については、こちら📖を参照ください。
黙示録 第13章本文
6 そこで、彼は口を開いて神を汚し、神の御名と、その幕屋、すなわち、天に住む者たちとを汚した。
7 そして彼は、聖徒に戦いをいどんでこれに勝つことを許され、さらに、すべての部族、民族、国語、国民を支配する権威を与えられた。
⚫︎6~7節
彼=海の獣(政治権力)
海の獣(政治権力)は神を冒涜するために口を開く。
海の獣(政治権力)は聖徒たちに打ち勝つことが許された。
あらゆる全ての人を支配する権威が与えられた。
黙示録 第13章本文
8 地に住む者で、ほふられた小羊のいのちの書に、その名を世の初めからしるされていない者はみな、この獣を拝むであろう。
⚫︎8節
①地に住む者で、②ほふられた小羊のいのちの書に、③その名を世の初めからしるされていない者はみな、④この獣を拝むであろう。
この節はこのように言い換えられます
①世の宗教や価値観に安住する者で
②神の目に
③世の初めから死んでいる者は
④海獣(政治)を崇拝するだろう
地に住む者の「地」とは…
この章の11節以降に登場する「地の獣」の地です。
世の初めから死んでいる者…
人間が創造される前から存在する御使や悪霊でさえ、海の獣(政治権力)を崇拝するということでしょう。
黙示録 第13章本文
9 耳のある者は、聞くがよい。
10 とりこになるべき者は、とりこになっていく。つるぎで殺す者は、自らもつるぎで殺されねばならない。ここに、聖徒たちの忍耐と信仰とがある。
⚫︎9~10節
「耳のある者は、聞くがよい」とは、
聞こえる耳があるのに聞こうとしない者への忠告だろう。
「とりこ」とは、
偽キリストや反キリストに惑わされ、囚われること。
「つるぎ」とは、
武力もあるが、口から出る剣=言論のことでしょう。
虚偽の教えや自らの秤のことでしょう。
これらと戦うため、聖徒たちの忍耐と信仰が必要となります。
※神の目に死んでいる悪霊に囚われる人は、ますます囚われ、剣で迫害する者は、剣で殺される末路が待っている(黙示録19:17-21)。
歴史的には…
異端審問がありました。終末の42か月(AD2025~2028)においても、迫害は繰り返されるでしょう。
✅地の獣(黙13:11~15)
ベヒモス・ベヘモット・バフォメット
黙示録 第13章本文
11 わたしはまた、ほかの獣が地から上って来るのを見た。それには小羊のような角が二つあって、龍のように物を言った。
⚫︎9~10節
【地の獣の特徴】
・小羊(キリスト)のような2本の角
・龍(蛇=悪魔)のように語る
💡地とは何をあらわすか
地から登ったこの獣は、キリストのようだが蛇のように語ることから、偽キリストです。
👉偽キリストは、虚偽の教えを語る
つまり、
「地」とは、「世の宗教(人による虚偽の教え)や価値観」です。
「地の獣」とは、「世の宗教や価値観の支配者(宗教権威)」です。
「2本の角」とは、聖書から派生した「キリスト教(22億人)とイスラム教(18億人)」でしょう。
※イスラム教は、キリスト教(カトリック)から派生した宗教です。この2本の角は、世界人口の半数を支配しています。
なお、仏教はキリスト教派生、神道はユダヤ教派生と言われます。
聖書において「地」は、「宗教」を象徴している。
※地の獣は、世の宗教や価値観を用いて支配する権力であり、黙示録17章に大淫婦(大バビロン)として登場し、黙示録18章にその末路が描かれています。
黙示録 第13章本文
12 そして、先の獣の持つすべての権力をその前で働かせた。また、地と地に住む人々に、致命的な傷がいやされた先の獣を拝ませた。
⚫︎12節
地の獣(宗教権威)は、先の獣(海の獣=政治権力)のすべての権力を自分の前で働かせた。
地と地に住む者たち(世の宗教や価値観に安住する者)に、傷の治った海の獣(世界的政治権力)を拝ませた。
👉世の宗教や価値観とは…
無神論、科学教、悪魔教、依存(政治・カリスマ・流行・風潮、主流、党派)等を含み、真の神から遠ざける価値観のすべてです(あらゆる偶像礼拝)。既存の具現化された宗教組織や団体に限りません。
黙示録 第13章本文
13 また、大いなるしるしを行って、人々の前で火を天から地に降らせることさえした。
⚫︎13節
人々を驚かせるわざによって、地に住む者に対して神の怒りが下っているかのように見せかけ、従わせる。
黙示録 第13章本文
14 さらに、先の獣の前で行うのを許されたしるしで、地に住む人々を惑わし、かつ、つるぎの傷を受けてもなお生きている先の獣の像を造ることを、地に住む人々に命じた。
15 それから、その獣の像に息を吹き込んで、その獣の像が物を言うことさえできるようにし、また、その獣の像を拝まない者をみな殺させた。
⚫︎14節
地の獣(宗教権威)は、世の宗教や価値観に安住する者を惑わし、海の獣の像(政治権力による統治)を作らせた。
👉世界的政治権力、各国政治、地方政治、全地の隅々まで政治による支配が張り巡らされます。
⚫︎15節
海の獣の像(政治権力による統治)が活きるようにし、政治家が権力をもって語るようにさせ、従わない者を皆殺した(生きれなくした)。
👉現代は、政治と行政に頼らず生活することは不可能です。
※「殺す」には、霊的な意味での死を含む。
歴史的には…
ローマ帝国(ローマ皇帝)は、キリスト教を迫害したが(1~4世紀)、後にキリスト教を公認し、国教とした(4世紀)。キリスト教に教皇(ローマ教皇)が登場し、教皇は巧みに人々の心を惑わし、皇帝によって支配させた(4~17世紀)。
💡宗教による政治の支配
この構図は、現代でも続いています。
👉二つの42か月
【AD2025~2028の1260日】において、【AD388~1648の1260年】の苦難が繰り返されるでしょう。
✅獣と取引する者(黙13:16~17)
黙示録 第13章本文
16 また、小さき者にも、大いなる者にも、富める者にも、貧しき者にも、自由人にも、奴隷にも、すべての人々に、その右の手あるいは額に刻印を押させ、
17 この刻印のない者はみな、物を買うことも売ることもできないようにした。この刻印は、その獣の名、または、その名の数字のことである。
⚫︎16~17節
地の獣(宗教権威)は…
小さき者(庶民)にも
大いなる者(有力者)にも
富める者(大企業)にも
貧しき者(中小零細企業)にも
自由人(自営業者)にも
奴隷(会社員公務員)にも
すべての人々の右手(行い)
または額(思い)に刻印を押させ
その刻印がなければ
売ることも買うこともできなくした
売ることも買うこともとは…
【マルコによる福音書 11章15-18節】
それから、彼らはエルサレムにきた。
イエスは宮に入り、宮の庭で売り買いしていた人々を追い出しはじめ、両替人の台や、はとを売る者の腰掛をくつがえし、また器ものを持って宮の庭を通り抜けるのをお許しにならなかった。
そして、彼らに教えて言われた、「『わたしの家は、すべての国民の祈の家ととなえらるべきである』と書いてあるではないか。それだのに、あなたがたはそれを強盗の巣にしてしまった」。
祭司長、律法学者たちはこれを聞いて、どうかしてイエスを殺そうと計った。彼らは、群衆がみなその教に感動していたので、イエスを恐れていたからである。
👉イエスは、宮で売買していた人々を追い払った。彼らは、宮を強盗の巣にしていたからだ。
👉宮とは…
宮とは、神殿のこと。
神殿とは、キリスト者のこと。
これに反応したのは…
祭司長と律法学者だった。彼らは、宗教指導者(地の王)です。
海の獣(政治権力)と売買(取引)するには、獣の刻印が必要となる。
「獣の刻印」とは、不法と不信仰(右手と額=行いと思い)。
つまり、神の民は不法と不信仰を伴う政治権力と関わってはいけない。
⚠️政治を利用して利を得ようとしてはいけない。
⚠️不法・不当・虚偽・貪欲から離れよ。
👉現代的な構図は…黙示録18章
地の獣が海の獣を操り、海の獣と地の獣に群がる地の王、地の商人、海で働く船長や水夫らが獣の刻印を受けて売ったり買ったりしています。
つまり、
宗教権威が政治権力を支配し、政治と宗教を利用しようとする宗教指導者、経済界、政界の者らが、不法と不信仰の価値観の中で、聖く生きようとする者らを汚し、この世を強盗の巣にしています。
※海の獣を操る地の獣と取引した者の末路は、黙示録18章と黙示録19章に描かれています。
黙示録 第13章本文
(17節の続き)この刻印は、その獣の名、または、その名の数字のことである。
18 ここに、知恵が必要である。思慮のある者は、獣の数字を解くがよい。その数字とは、人間をさすものである。そして、その数字は六百六十六である。
⚫︎17~18節
「刻印」とは、海の獣(政治権力)の名、その名の数字。その数字は人間を指す。666である。
666は、6+6+6ではなく、600+60+6です。
6+6+6=18などとする考察がありますが、的外れです。
➡️ピックアップ
異端審問(11世紀~19世紀)
中世の異端審問は、キリスト教に対する背教あるいは異端に対応するために始められた。後世には、スペイン異端審問、ローマ異端審問、ポルトガル異端審問など、同様の異端審問運動が分岐していく。15世紀後半のスペイン異端審問では、18年間に12万5千人近くが裁判を受け、そのうち約2000人が火刑に処されたと言われている。
➡️ピックアップ
獣の数字「666」は人間を指す数字
【皇帝ネロ説】=政治
ローマ帝国の皇帝。1世紀にキリスト教を迫害した。
皇帝ネロ(Nero Caesar)のヘブライ表記(נרוןקסר)を数値化(ゲマトリア)した和が「666」となる。
【ローマ教皇説】=宗教
ローマ教皇は、神の子の代理人を自称する。
ラテン語で「神の子の代理」を意味する「VICARIUS FILII DEI」の、ローマ数字部分を足し合わせたもの(V=5、C=100、I=1、L=50、D=500)。
【ドナルド・トランプ説】=政治
米国大統領のトランプ氏は、ドイツ系アメリカ人。
ドイツ名「Don Drumpf」=「666」となる。
ドイツは、神聖ローマ帝国の中心的地域であり、現在もその影響下にある。
なんと、英語名「Donald J Trump」は「888」を示す。
第14章へ続く…
次回➡️ ヨハネの黙示録 第14章
こちらもご覧ください
➡️1260年(AD388~1648)については、第12章をご覧ください。
➡️正体と地の獣(大淫婦・大バビロン)の秘密については、第17章をご覧ください。
➡️大淫婦(大バビロン)の末路については、第18章をご覧ください。
【黙示録】概観図
聖書の中でも難解と言われる「ヨハネの黙示録」の全体構成を図表化しました。全体図を視覚的に俯瞰することができます。
