Microsoft Surface Pro 12インチ レビュー (はぼ全盲の視覚障害者の視点から)

弦月に昨年12月に購入したモバイルノートPC 「ASUS Zenbook SOLA」 から、

今回新たに 「Microsoft  Surface Pro 12インチ」 に買い替えた。



買い替えた理由はは以下の記事を参考にしていただくとして、
ほぼ全盲の視覚障害者の視点からレビューをご紹介。



※写真は撮っていないのでテキストベースでの内容となります。

以降、「Microsoft  Surface Pro 12インチ」を「Surface Pro」、「ASUS Zenbook SOLA」を「Zenbook」と表記する。


まずは開封。


Surface Proの外箱を手にとっていざ開封!

と意気込んだものの裏面にテープがない。


よくよく触ってみたら箱の側面になにやら感触の違うザラザラとしたものをみつけた。

「おっ、これだ」とテープらしきものを端っこに爪をひっかけながらがして箱を上に持ち上げると、

Surface Proとご対面。

Surface Pro本体は包装紙に包まれていて、

手前にタブのようなでっぱりがあったのでそれを持ちながら上に持ち上げ本体を箱から取り出した。

本体が収納してあったところの手前にもうひとつ横長の箱があったので取り出して箱を開けてみると、

USB-C端子が両端についた充電ケーブルだった。

とりあえずケーブルはおいておいて、

Surface Pro本体に付けられていた包装紙をペリペリっと剥がし、Surface Pro本体を手で触ってみることに。


Surface Pro本体を触ってみた感想


本体前面 (画面側) はツルツルしていて、

本体のサイドフレームと裏側はさらっとした触感でひんやりしていて気持ちいい。


裏側の上、カメラがある箇所に横長に延びた少し窪んだところがあった。

どうやら別売のスタイラスペンを磁石でくっつけるためのパーツねようだ。

そして、そのパーツから下に指を持ってくると、

今度は中央にツルッとした感触が。


しかもそれは田んぼの「田」のような形をしている…。

ん?これは…


Windowsのロゴマークだ!!とすぐにわかった。

さすがはMicrosoft、ぼぢぃの質感といい、手触りといい、

こだわりの入れようが半端ない。


しかも専用キーボードをくっつけても軽い。


Zenbookと比べても圧倒的にこちらのほうがコンパクトかつ軽い。


これだよこれ、自分が求めていたのは!と思わず口に出してしまうほど、

このコンパクトさと軽さには驚くばかりだ。


いざ、セットアップ!


本体上部右側の電源ボタンを長押ししてセットアップを開始。


が、しかーし!!

画面のタッチ操作だけではWindows標準の音声読み上げ機能 「ナレーター」を起動できないので、

Surface Pro本体と一緒に買ったSurface Pro純正キーボードを装着してCtrl + Windows + Enterを押してナレーターを起動。


ナレーターを起動したはいいが音声の蘇けどが遅すぎるのでショートカットキーを使っよみ上げ速度を変更し、

改めてセットアップを開始!


Wi-Fi接続時の「パスワード読み上げない」問題に苦戦


Zenbookをセットアップしたときもそうだったのだが、

Wi-Fi接続時に入力するセキュリティキー (パスワード) の文字がナレーターではキーボードで入力するたびに「表示しない」と読み上げられてしまい、入力した文字が何であるかを音声だけでは識別できない。


つまり、「A」、「B」、「C」、と入力してもそれぞれ「大文字のA. アルファ」、「大文字のB.ブラボー」、「大文字のC.キャーリーではなく」、

すべて「表示しない」と読み上げされてしまうわけである。


これでは、いくらブラインドタッチに慣れているとはいえ、入力したキーが音声出力されなければ「入力したキーが自分の意図する通りのものなのか」がわからないではないか…。

目視で文字を確認するのが非常に困難な我々にとっては「音声」が「目の代わり」であることは、

容易に想像できるであろう。


で、どうしたのかというと…、


タッチ操作でソフトウェアキーボードを表示させ、

ソフトウェアキーボードから直接入力してみることにした。


なんと、これが大正解!!!


ちゃんと入力したキーが音声出力され、Wi-Fiパスワードを入力することができた!


その後はせっかくなのでタッチ操作でセットアップを続けてみることにした。


指を左から右に1本指でずワイプで、「次の項目へ移動」、右から左にスワイプで「前の項目へ移動」、1本指ダブルタップで「選択した項目の実行および決定」と、基本的な操作は一般的な音声読み上げ機能と同様なので、

iPhone のVoiceOverに慣れている方であればほぼ問題なく操作できると思う。


しかも、ソフトウェアキーボードはiPhone のVoiceOverのキーボード入力方法のひとつである「標準タイプ入力モード」と同じく左手もしくは右手人差し指などで入力したいキーをなぞりながら、もう一方の右手もしくは左手人差し指などのダブルタップで入力したいキーの決定と、

いわゆる「スプリットタイプ入力」ができたので入力しやすかった。


…というわけで

無事セットアップは完了!


「Surface Pro純正キーボード」の使い勝手は?



一言で表すなら「打鍵感は最高」。


しかし、デメリットも。


12インチ用キーボードなのでわかりきったことではあるが、

一部のキーの大きさがとても小さく、特に「ファンクションキー」と「十字キー」がほかのキーとキラべても明らかに小さいため、

非常に探しにくく入力しづらい。

Enterキーの幅も狭いため、Enterキーを押そうとしてほかのキーを押してしまうこともしばしば。


あと、個人的に一番気になったのが「ロックキー」の存在である。


この「ロックキー」、名前のとおり一度押すとPC画面をロック (ロック画面表示) できるというものであるが、

そもそも画面をロックしたいなら電源ボタンを押すか、キーボード操作ならWindows + Lを押せば即座にロック可能なうえ、

キーボード右上端から2番目にあるため、「F12キー」と混同しやすい。


なぜこの一にしたのか…。

そもそも「ロックキー」なんてつける意味なんてあるのか…

甚だ疑問である。


とはいえ、キーボードのキー自体の打鍵感は程よい硬さでタイピング音も静かだし、裏面のアルカンターラのよいな毛並みの感触は手触りは触っていて気持ちがよく、

お値段2万円だけあって質感も高めでかなり好印象である。


総評


Surface Pro純正キーボードは多少の不満はあるものの、

個人的にずっと憧れていたSurface Proを購入できた喜びのほうがとても大きい。

スペックもARM版Windowsとはいえ、十分すぎるほどにサクサク動作するし、このコンパクトさと軽さながらバッテリー持ちも軽く10時間を超えるなど、

とてもモバイル性に優れ、まさに「とりあえずカバンに入れておくか」と気軽に持ち運べる点は最高である。

特にZenbookの14インチが大きすぎたせいもあって余計にそう感じるのかもしれない。

(14インチと大きい割には1キロを切る重量も素直にすごいと感心させられたが)


Zenbookよりさらに満足である。


※追記

セットアップ後、PC-TalkerをDVDからインストールしたのだが、現在はARM版WindowsおよびARMプロセッサに正式に対応したとのことで、

新しいバージョン (現行のVer.2602、ビルド70 公開日:2026年2月25日) にアップデートして使っている。

文字入力が正常にできなくなるなどのバグが修正されほぼ快適に使えてはいるのだが、

時折、「Windowsのスタートメニューの検索バーとデスクトップ画面が瞬時に切り替わるようなバグが発生することがあり、このバグが起きるたびにCtrl + Shift + F3を押してPC-Talkerを再起動しなければならず、非常に不便極まりない。


音声では、「検索ボックスのエディット 文字入力 デスクトップのリストベース 確認」と何度も何度も繰り返し出力されてしまうねで、やかましいうえに止められないことも多々あるのでかなり厄介なバグである……。 苦笑

高知システム開発に改善要望を入れたので、
早急に改善してほしいところである。

以上、ほぼ全盲の視覚障害当事者視点でのレビュー記事のご紹介でした。


※3/15、誤字脱字を修正。

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