【デジタルワーカー】土手の草を刈るヤギが、来年のあなたの部下になる
187【デジタルワーカー】土手の草を刈るヤギが、来年のあなたの部下になる
デジタルワーカーとは、組織の一員として持ち場を割り振られて働くAIのこと。
来期の体制表を見ていたら、部門の欄に見慣れない行が増えていました。「デジタルワーカー 3」。人の名前ではありません。それなのに、人数の欄に数字が入っている。思わず手が止まりました。導入するシステムの話なら分かる。でも、これは人数として数えられている。AI? 難しいし自分には関係ないか……と閉じたくなる気持ち、よく分かります。大丈夫。一緒に、ほんの少しだけその言葉の雰囲気をつかみましょう。

なるほどわかる!【超要約】

デジタルワーカーは、決まった手順を正確に繰り返すRPAと違い、担当する業務そのものを任され「増員」として扱われるという点が特徴です。
完全に理解する必要なんてありません。なんとなく雰囲気だけつかめたくらいで十分です。覚えておきたいのは、使う道具が増えたのではなく、任せる相手が増えた、という一点だけです。
今日から使える!【たとえ話】

通勤の途中、川沿いの土手でヤギが草を食べている。最近、そんな光景を見かけることがあります。逃げ出した飼いヤギかと思って近づくと、看板が立っています。「除草作業中」。あれは放牧ではなく、仕事なのです。
驚くのはその管理の細かさです。この斜面は何日から何日まで、と担当区画と期間がきちんと割り振られている。昔は業者が何人も来て、汗だくで機械を回していた場所です。傾斜がきつくて足場が悪い、人にとっていちばん大変な持ち場。ヤギはその傾きが平気で、しかも音も出さず、燃料もいりません。
ただし、置いておけば全部きれいにしてくれるわけではありません。硬い木の枝は食べませんし、柵をしなければ花壇まで食べてしまう。だから、どこを任せて、どこは任せないかを決める人が、必ずセットで必要になります。
デジタルワーカーも、まったく同じです。請求書のチェックはこの担当、問い合わせの一次受けはこの担当、と持ち場が割り振られ、チームの人数として数えられる。得意な斜面と、食べられない枝が、はっきりある存在です。
実務への教訓は一つです。全部を明け渡す必要はまったくない、ということ。範囲を決めて、様子を見て、はみ出しそうなら柵を直す。それは、あなたが部下に仕事を振るときにやってきたことと、何ひとつ変わりません。
高橋部長とミサキの「ながら聞き」会話例

高橋部長:ミサキさん、今朝、通勤の途中でな、川沿いの土手を通ったら、ヤギが草を食ってたんだよ。
ミサキ:あれ、ちゃんとお仕事なんです。区画が決まっていて、この斜面は何日から何日まで、って、期間まで割り振られてるんですよ。
高橋部長:仕事なのかい、あれが。昔はな、あの土手、業者さんが何人も来て、機械で刈ってたんだ。
ミサキ:人が入りにくい斜面ほど、ヤギは得意なんです。そして今、まったく同じことがオフィスの中でも起きていて。それがデジタルワーカーなんです。
高橋部長:道具じゃなくて、持ち場か。……なんでもかんでも任せると、花壇まで食われるわけだ。
ミサキ:「今回のデジタルワーカーをたった5分で耳で学べる私ミサキと高橋部長の掛け合いが楽しいポッドキャスト版「こっそりAI教室」は以下のリンクからどうぞ!」
今回のまとめ
デジタルワーカーは、道具としてではなく、持ち場を割り振られてチームの人数として数えられるAIでした。新しい技術を覚え直す話ではなく、任せ方の話です。
あなたの職場にも、柵を立てないまま放してしまいそうな斜面が、どこかにあるかもしれません。まずは、どこなら任せられて、どこは自分が見ておくか。その線を一本引いてみるところからで十分です。
だからこそ大丈夫。僕が、アラフィフ以上のみんなをちゃんと連れて行きます。焦らず、なんとなくの雰囲気だけでもつかんでいきましょう。一緒に、少しずつ、AIの波に乗っていきましょう。
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