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2023年6月 山形宮城湯巡り②【赤倉・鳴子・作並温泉】

前回

6/19 山形県最上町〜帰還

朝。部屋の窓から湯前神社を臨む

朝餉前にさくっと沈没をキメる為、別館へ。廊下の天井が船底型になっており、細かいところに老舗の矜持が感じられる

朝からこれまたいいフォントを発見して気分が上がりました。

展望が良いことからオランダ風呂と呼ばれているらしいが、窓の外は青々と葉が茂っていた。朝からさっぱりとした瀬見の湯で心身がサァーッとなった

食事処へ向かうと明朗快活なおばちゃんスタッフが朝餉の配膳をしてくれた。こちらも適量なうえ、温泉玉子があるのもまた嬉しい

何故か食事処のテレビジョンは教育テレビを映していた。自分よりも明らかに年上の宿泊客達が、真顔でおかあさんといっしょを見ながら食事をしていました。

部屋に戻り、蒲団の上で伸びながらこの日の旅程をねりねり

投宿直後は全く理解できなかった見取図も、チェックアウトの際に見返すとかなり勝手が分かるようになっていた。見てるだけで楽しい

一般的な旅館に比べると設備面でどうしても敵わない部分はある。
求めるものは人によって違いますから、「この宿は合わない」という人も少なからず居ると思われるが、ここでしか出来ない唯一無二の投宿体験が確かに有った

小国川を挟んだ対岸から喜至楼を眺めた。沢山のおばちゃんスタッフ達の気取らない接客も暖かく、後ろ髪を引かれながら瀬見温泉を発った

R47を東へ進み、赤倉温泉へ。小国川沿いに車を停めて外に出ると、そのあまりの長閑さに一瞬で好きになった

「悠湯の宿 湯澤屋」の旧館。川の対岸からでも目を引く素晴らしいファサード

今回訪れたのは赤倉温泉「いづみ荘」。
ヨシタカさんの記事で知見を得たこちらの旅館、入口の扉を開け日帰り入浴したい旨を申し出ると、優しい雰囲気の女将さんが快く受け入れて下さいました。

ロビー横の階段を降り、地階の浴室へ。脱衣所もピシッと整頓され、清掃もバッチリ行き届いている

クリアでフレッシュな自家源泉の硫酸塩泉。キラキラしたヴィジュアルに一瞬で目を奪われ、忽ち優勝が約束された

析出物もこの貫禄。紛れもなく本物の温泉であることが視覚的に理解できる。女将さん曰く、赤倉は各旅館それぞれ自家源泉を持っているとのこと

沈没者に「あったまってケロな」と語りかける2匹の蛙。あまりの温浴効果に長時間浸かっていられず、出たり入ったりを複数回繰り返した

成分表

滂沱の汗を流しながらロビーに戻ると、女将さんと近所のお婆さんが談笑していた。クールダウンがてら赤倉温泉に関する様々な話を聞き、朝炊いたという味ごはんをおみやげに頂いた。
車に戻り、昼餉の前なので味見のつもりで一口頂こうと思ったが、あまりの美味さに一瞬で完食。旅館の料理もさぞ美味しいのだろう

ホテルの別館を街が買い取って日帰り温泉施設に転生させたという「赤倉 ゆけむり館」。いづみ荘で聞いた話によると、こちらから2軒くらいの施設に配湯されているとのこと


なんにもねえげど、湯だけはいっぱいあっから

と語ったいづみ荘の女将さんの姿が、今も印象に残っている。心身が荒んだら、この地にリフレッシュしに来たい

11時を回り、赤倉温泉駅向かいの「阿部支店」にて昼餉。こちらも今回必ず訪問すると決めていた店

頂いたのはみそチャーシュー。辛味を溶かしながら徐々に味変しつつ完食。まったく隙の無い優れた一杯でした。これは是非冬に喰いたい………

国道に面していますが、駅前のスペースに駐車してよいそうです

さらに東へ進み宮城県へ突入。食後のひとっ風呂に選んだのは大崎市鳴子温泉「東多賀の湯」。
これまで東日本を中心にいろいろ湯巡りしてきたが、鳴子周辺は「早稲田桟敷湯」と中山平の「しんとろの湯」しか沈没実績がなく、こちらも存在だけは知っていた

ビリビリくる良泉であることはリサーチ済みだったので、激湯を覚悟の上の訪問となった。改修されて新築同然の浴室入口の扉を開けると、硫化水素の香りが鼻腔を突く

篦棒に熱い(断言
入念なかけ湯→30秒苦悶の表情で入浴→クールダウンを繰り返し、最終的には熱さが爽快感に変わる域に無事到達。硫化水素のパワーをその身で味わった

成分表

鳴子を発ち、今回最後の入浴に選んだのは仙台市青葉区「作並温泉 作並ホテル」。建屋は立派だが東日本大震災以降宿泊は受け付けておらず、日帰り入浴のみ

陽気で人当たりの良い女将さんに日帰り入浴の旨を伝え、700円を手渡す

広々としたロビーから大浴場への階段を下る。低い位置に浴場がある施設は信頼できる

木目調で統一された脱衣所はぴっかぴかでした

目を見張る透明度の硫酸塩泉が巨大な岩風呂に源泉100%かけ流し。やはり豊富な湯量は正義。

一度湯口に溜まった湯が浴槽の下部から注がれており、湯温が常に安定している。

シャワー4基、アメニティ類やタオルの貸し出しは無し。

これだけ深く広い浴槽にも関わらず、完全に底まで見えるほど澄み切っている。湯の鮮度といい、見事としか言いようがない。
「神の湯」の源泉名に相応しい、非の打ち所無い名湯でした

成分表

帰宅レーシングの前に「湯のまち作並 観光物産館ラサンタ」へ立ち寄り。観光物産館と言いつつ、品揃えはなんとも物足りない印象を受けたが、訪問の目的は別にあった

作並温泉の温泉むすめ「作並日果」ちゃんと接触。こちらから一方的に話しかけて、無事仲良くなりました。ヒッヒッヒ…

ひたすら下道レーシングで福島県に突入し、二本松市「麺処 一凛花」にて休憩兼夕餉。店名を冠したこってり醤油「一凛花」を頂いたら、思いのほか重たくて内臓が驚いた。年々脂への耐性が低下している

恙無く帰還。小粒ながら内容の濃い湯巡りでした。また次回

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