見出し画像

同じ物を食べ続けても飽きない問題

同じものを延々と食べても、僕は別に飽きない。

つい先日YouTubeでフィッシャーズの動画を観たら、偏食家のザカオが7日間ずっと寿司だけ食べ続けても平気だったという企画があった。あれを見て、「ああ、わかるわかる」と頷いてしまった。僕もずっと同じもので全然平気なタイプだ。

対して、体重120kgの大食いキャラのンダホは3食カレーを選んで7日目で限界が来てギブアップしていた。「活力がなくなる」と言ってたけど、つまり「何食べようかな」と考える時間が彼にとって大事だったらしい。僕にはそこが逆に新鮮だった。僕は何を食べるか考えるのが面倒で、そこから活力を得るなんて思ったこともなかったから。

昔は「晩ご飯がカレーだからお昼はカレー以外にしよう」と言う人を見て、「なんでそんなこと気にするんだろう」と不思議だった。でも35歳くらいになって、ようやく「みんなご飯が好きで、それが楽しみなんだな」とぼんやり気づいた。

高い飲食店に並ぶ人たちも、純粋に「美味しい」ことに価値を感じている。僕はそこにはまだいまいちピンときてない。栄養的に優れているとか体調が良くなるとかならまだわかるけど、ただ美味しいだけでお金を払う行為に違和感がある。

毎日同じものでも飽きないのは昔からで、特に学生時代は貧乏で、朝は100均のバナナを何日も続けるなんて普通だったけれど、特に嫌になることはなかった。必要だから食うだけで、昔からご飯は娯楽じゃなくエネルギー補給という感じだったし、別にバナナを食べ続けてもなんとも思わなかった。

それに昼は安い学食ランチだけど日替わりでメニューが変わるし、夜は適当に鍋や親子丼、オムライス、カレーをぐるぐる回していたけど、それも飽きる飽きないの問題じゃなく、安い食材と手間の少なさで決まっていただけだった。

朝は固形物がしんどいから本当は食べたくないし、寒い日は味というよりあたたまりたいから鍋を選ぶような、そんな単純な基準で暮らしている。味じゃなく体に合うかどうの方が重要だ。

いろいろ仮説を立ててみたけどきっと、僕の脳は食でドーパミンが出にくいんだと思う。その代わり新しい知識を得ると快感を覚える。

だからやたら本を読んで情報で報酬を得ているだけで、「美味いもの」に課金する人と本質的には変わらない。みんな脳内物質の奴隷なのかもしれないし、他人からみたらやたら本を読む僕の方が異様なのかもしれない。

将来「食べ物が美味しいから遠出しよう」なんて日が来るかといえば、たぶん来ない。外出が好きでもないし、別に行きたい店もない。

でも、妻が作る手料理は好きだ。これは味以外に人の温かみが加わっているからだろう。妻が「今日は◯◯ばっかりでごめんね」と気遣っても、「全然いいよ~」「気にしてないよ」「美味しいねぇ」と普通に食べてしまう僕を見て、妻は「その性格は助かる」と笑う。正直、妻が許して予算も問題なければ、ずっと完全栄養食で回しても構わないとさえ思っているけど。

結局、食べることで幸せになる人がいればいいし、僕は僕で新しい情報や読書で脳を満たせばいい。妻の手料理もあって、適当なメニューを繰り返してもストレスはない。

何を食べるか、飽きるか飽きないか、そんなのは人それぞれ好きにすればいいんじゃないか。僕はこれからもゆるく食べて、のんびり生きていく。たぶん。


おすすめ記事

いいなと思ったら応援しよう!