夢バトル、まさかの“ラッコ”で敗北
私はあまり夢を見ないタイプなのだけれど、先日のお休みに昼寝をしていたら珍しく夢を見た。
夢の中で、夫が私のスマホをものすごいスピードで操作している。
なにやってるの?って何度も話しかけてるのに、全然返事をしてくれない。
無視され続けて、だんだん悲しくなってきて、とうとう泣きながら目が覚めた。
しょんぼりしながらその話を夫にすると、「俺も夢見た」と言い出す。
しかも、こっちはちょっと切ない話をしているのに、向こうはにこにこしている。
「風呂場から橘(=私)の声がするから見に行ったらさ、橘がラッコになってたの。
ラッコだからキーキー鳴いてて、何言ってるのか全然わかんないの。
だから『ラッコだから何言ってるかわからないよ!』って言ったら、
橘が“ハッ!”て顔して黙ったんだよね」
──うん、ちょっと何言ってるのか全然わからない。
しかも夫は
「俺はちゃんと話を聞こうとしてた。無視してないから俺の勝ちだな」
と言ってきた。
え?勝負だったの??
私は夢の中で泣いてたんですけど???
まさかの「ラッコ」で夢バトルに敗北するとは思わなかった。
なんだこの対戦カード。

夢って、基本的にはどこかの記憶の引き出しに入っていたものが、不意にポンと開いて出てくるものだと思う。
なので夫に「なぜラッコだったのか」を考えるように!と聞いてみた。
彼は悩みながら、最近見た「日本にはラッコがもう2頭しかいない」というニュース。
もうひとつは、「ラッコは子どもを人質にして帰ってきた母親から餌を奪うことがある」という、ちょっと信じられない豆知識。
当たらずとも遠からずな記憶が、夢という形で組み合わさって出てきたらしい。
やっぱりラッコは、彼の脳内にひそんでいた。
それと、夫は夢の中に出てくる家が、必ず生家だという。もうとっくに存在しない家なのに、夢の舞台にはそこが選ばれる。
きっとそれは“呪縛”なんだと思うけど、それを笑って話せる今があるというのは、それだけでちょっと、いいことだと思った。
25年一緒に暮らしてても、夢の中でまで笑わせてくる夫って……ずるいなぁと思う、日曜の午後でした。
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