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前が見えないロボが好き:私と巨大特撮の再和解

ウルトラマンは巨大化する。
戦隊ロボも、巨大な敵と戦う。

……で、なんで巨大化するんだろう?

「それは嘘だ」

幼い頃の私は、巨大化するという現象にどうしても納得できなかった

だって、足元の山やビル群は明らかにミニチュア。しかも、都合よく壊れる建物に人間が生きている、生活感を全く感じない。
ああ、これは嘘だな」って、幼い私でもわかってしまった。

だから戦隊のロボ戦は、テンションが下がるスイッチだった。
ドラマが最高に盛り上がってて、アクションも熱くて、「よし勝った!」ってとこで敵が突然、巨大化する。

はい出ました、都合のいい成長期

こっちも仕方なくロボ出すじゃないですか。けど私はこの流れがどうにも苦手で、戦隊のロボ戦になるとチャンネルをそっと変えて、他局をチェックしてました。そして戦いが終わる頃に、何食わぬ顔で戻るという荒技。どんな子供よ。

でも。

そんな私でも、大人になってようやく気づくんです。
「いや、これって理屈じゃない。愛だ」と。

そして今、巨大ロボを心から愛せるようになった私は、子供の頃の自分とひとつ、再和解を果たしました。

というわけで今回は、私が好きな“巨大ロボの話”をしていきます。

人など入っていない!

初ロボ:バトルフィーバーロボ

戦隊シリーズで初めて登場した巨大ロボ。
ちゃんと乗り込む描写があるので、「おお、これはデカいんだな」と説得力がある。(余談だがデンジロボへは駆け足で足元から入り、エレベーターで上がる。)

なによりやたら武器が多い。これが刀、槍、斧、クナイと和風でめっちゃかっこいい。

何より好きだったのは、安全意識の高さ。
ちゃんとシートベルトしてる。
これ、地味に大事。どんなに敵がでかくても、安全第一。

初の合体ロボ:サンバルカンロボ

戦隊史上初の「合体する」ロボ。

今見返すと、合体のときのテンポ感や効果音がもう最高。
個人的には、合体時のあの「謎のメタリック音」が耳に残りすぎて、時々料理中に脳内再生される。


韓国版キョウリュウジャーの執念

コストを安くするために映像再使用の海外戦隊(パワーレンジャーなど)に対して、韓国の『キョウリュウジャーブレイブ』は異色だった。

CGバトルが多いのに、韓国放送の“看板表記問題”にも抜かりなし。企業名NG規制をクリアするため、ミニチュアの街並みの看板はすべてハングル表記という芸の細かさ…!

これ、めちゃくちゃ評価してる。巨大ロボ愛を感じた。


ドンオニタイジンは前が見えない

みんな大好きドンオニタイジン。
あれ、戦隊ヒーローたち自身が合体して巨大ロボになるんですよね。で、合体後の姿がこれまたダサかっこいい。

左右の肩にイヌブラザーとキジブラザー、パワーアップで胸の飾りが大きくなると飾りが肩にかかり全く前が見えなくなったことに文句を言う。

キジ「あれ?ちょっとこれ、前見えないんですけど!」
イヌ「これはまた、なんというか…」

前が見えないまま戦う戦士。愛おしさの極み。
NHK「全スーパー戦隊大投票」ロボ部門で1位になるのも納得


整備士がちゃんといる世界

オーレンジャーのオーレンロボ、ゴーバスターオー、ギャラクシーメガなど、一部の作品には専門の整備士がしっかり描かれている。

つまり、ロボは勝手に動くんじゃない。メカニックが整備して、操縦席もこだわって作られてる。

ゴーバスターオーのコックピットのかっこよさは、全ロボ中トップクラスだと思ってる。


最強のロボはやっぱりレオパルドン

スーパー戦隊じゃないけど、語らずにはいられない。
東映版スパイダーマンの相棒・レオパルドン

変形前の「マーベラー」状態ですでに強い。
変形したらどうなるか? 敵が近づく前に瞬殺。

触れもしない。技も出させない。
最強という言葉に最もふさわしいロボは、たぶん彼。


巨大化って、いいものだ

昔の私は、巨大化に嘘っぽさしか感じられなかった。
でも今は、その“非現実”のなかに込められた制作陣のこだわりと愛をちゃんと受け取れる。

前が見えないロボが戦い、整備士が汗をかき、シートベルトを締めるヒーローがいる。
そこにあるのは「本気の嘘」であり、「嘘を本気で信じる力」だ。

あの頃の私は、チャンネルを変えていたけれど。
今の私は、泣きながらロボの肩にいるキジブラザーにピントを合わせている。

特撮って、すごいよね。


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