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悪役だって恋をする──ゴジュウジャー・ブーケ嬢と切ない特撮恋愛列伝

ヒーローが恋をすると物語は深みを増しますが、悪役の恋が加わると、とたんに濃厚で複雑な味わいになります。

しかも彼らの恋は、ほとんどが叶わぬ想いや報われない愛
それでも私たちは、そんな不器用で一途な悪役に、胸をつかまれてしまうのです。

恋することで人間性が浮き彫りになる

悪役だって人間(とも限らないが)。
恋をした瞬間、その仮面の奥に隠れた人間らしさがのぞくのです。

『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』

ブーケ嬢と陸王
陸王がゴジュウレオンだとは知らず、アイドルとして歌う姿に一目惚れ
ファンサービスで優しく接してくれたことが、恋心をさらに加速させます。
その純粋さは微笑ましい一方、今後真実を知ったときの彼女の心が心配でなりません。

恋が、生き方や使命を変える

悪役にとって恋は、ただの感情ではなく、人生を変える分岐点です。

『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』

ソノニと翼
「人間の愛を知りたい」と観察していたはずが、翼に惹かれていくソノニ。
翼には恋人がいるのに、瀕死の彼女を救った翼。そして使命すら捨てて人間らしさを学んでいくソノニ──その距離感が切ない。

『獣拳戦隊ゲキレンジャー』

メレと理央
強さに惹かれ、理央のためだけに戦い続けたメレ。
もしメレの存在がなければ、理央は破壊神と化していただろうというほど、互いの運命は深く絡み合っていました。

『烈車戦隊トッキュウジャー』

グリッタとシュバルツ
命懸けで彼を庇い、その純粋な想いは野心家なシュバルツの心を動かしました。
闇の皇帝の妃という運命を拒み、自分の意志で未来を選んだ彼女の姿は鮮烈です。

『激走戦隊カーレンジャー』

ゾンネットとレッドレーサー
恭介(変身前)を見下していた彼女が、レッドレーサーとしての彼の純粋さに惹かれ、やがて相思相愛に。
家出娘だった彼女は故郷へ帰るも、お見合いを断り続ける──物語が終わった後も、二人の「その後」が気になる恋でした。


恋する悪役が教えてくれるもの

悪役たちの恋は、物語に奥行きと人間らしさを与えます。
それは「正義 vs 悪」という単純な構図を壊し、私たちをもっと深く物語に引き込むのです。

恋に心を奪われた悪役。
悪役に心を奪われた私たち。

悪役たちの恋は、ただの切ない物語で終わりません。それは、正義と悪の境界線を曖昧にし、物語をより深く、魅力的にするスパイスなのです。

そしてこれからも、私たち特撮ファンは、ブーケ嬢のような不器用で愛おしい恋の行方を、ドキドキしながら見守り続けるのでしょう。


書いているのは:橘|拳で特撮を語る女
特撮を推しながら、ボクシングで体脂肪を燃やし、noteを書いています。
目標は「推しに見合う私でいること」。
noteでは「50代だからこそ面白い!」と感じた体験や、“やってみたいこと”を綴っています。フォロー・スキ・コメント、大歓迎です!
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