マサイマラで私が調べていること 、保護区の実態について|ケニアフィールドワーク日記
こんにちは❗️ケニアのサバンナにて人と動物の共生を考えるフィールドワークをする、ゆうはです🌿
「サバンナで人と動物の共生を考える」に取り組む中で、マサイマラ周辺の保全区を訪れ、保護区に関わる方々からお話をうかがいました。今回は、私がどんな内容のフィールドワークをしているのかをお伝えするために書きました。
また、この記事は、複数の会話と現地観察をもとにした“私個人の理解と学び”のメモです。特定の個人・組織の公式見解ではありません。
📝前提知識:これまでの「人を入れない保護」
昔の自然保護は「要塞型保全」と呼ばれる考え方が主流だった。
これは「自然は人の手を加えず守るべき」という発想で、国立公園や保護区を“フェンスのように囲い込む”スタイル。
✔️動物の狩猟や木の伐採を禁止する
✔️人間の立ち入りを制限する
✔️もともと住んでいた地域住民も立ち退きを求められる
このやり方は「自然を守る」ことには有効だったが、住民の暮らしを犠牲にする側面があった。
🧐最近はどうやって守っているの?
そこで1980年代頃から「住民主体型保全」という新しいアプローチが広がってくる。これは「自然を守るには、そこに暮らす人たちが主役でなければ続かない」という考え方だ。
具体的には:
☑️地元住民が土地を保全に貸し、その対価として土地使用料を得る
☑️保護区やサファリ観光の収益を地域に還元する
☑️地域の人たちがレンジャーやガイドとして働く
こうすることで「自然を守ることが、自分たちの生活の安定にもつながる」という循環を作ろうとしている。
以上参考:松浦直毅、戸田美佳子、安岡宏和「アフリカの生物多様性保全をめぐる歴史と現代的課題 https://www.jstage.jst.go.jp/article/africa/2021/100/2021_29/_pdf
🔵今オルスクットでは何が起きている?
ところが、オルスクットではこのシステムが不安定になりつつある様子だった。※ここからが私が見聞きした範囲です。
状況が変化し、土地使用料の確保が難しくなったのだ。
その結果、土地を持っている人は新たな土地利用の方法を考えるようになった。使用料の将来が読みづらいと、土地所有者は「次の選択肢」を考えるようになる。
具体的な選択肢の例:
☑畑に転換する
☑民間事業者に土地を貸す
こうした動きが広がれば、野生動物の生息地が狭まる可能性がある。
🦒これを踏まえて私は何を調べるのか
整理すると次のような構図が見えてくる。
地主:保護区から収入を得ているため、制度に参加しているケースが多い
非地主:土地を持たないため、保護区の仕組みや意義を十分に理解していないことが多い
そこで私は、
土地を持つ地主へのインタビュー
土地を持たない住民へのインタビュー
この二つを通じて、住民がどれほど主体的に保全活動に関わっているのかを明らかにしようとしている。
🟠私がここまでで学んだこと
① お金が途切れやすい仕組みは長続きしにくい
保護の善意と寄付に大きく寄っていると、資金の波がそのまま保護にも影響しやすい。
②自然を守りたい、はもちろんあるけれどお金が優先
よりお金が稼げる方に傾く、という単純なシステムに気づいた。
これはマサイマラの人が貧乏でお金に飢えている、ということでは全くなく、大学生が、より時給が良くて楽なバイトを探すようなことと同じことである。
自然を守りたくないという人はいない。ただ、生活が優先、それだけである。だからこそ、お金というメリットに頼らない仕組みが必要なんだと思った。
🐘最後に
観光で見るサバンナは本当に美しい。サファリを見るだけだったら、かっこいいな、かわいいなで満足することができる。でも、その裏側には「どう資金を集めるか」「誰が何を得るか」「来年も続けられるか」という、静かな葛藤がある。だからこそ、現場のリアルな声を知ること、「当事者のスタンダード」を知ることを忘れないでいきたい。
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具体的に何をしたいのか一生懸命書いたのでぜひ読んでみてください🌱
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