<ラグビー>2026年シーズン(3月第三週)
(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)
〇 『風と共に去りぬ』を読んでいるが、南北戦争に対する見方が変わって来るようだ。南北戦争は、通常の日本の義務教育ではリンカーン大統領による奴隷解放に賛成の北軍(ヤンキー)とそれに反対する南軍(大規模地主)との戦いとされている。ところが、北軍には大英帝国やドイツ(プロシア及びオーストリア)から多数の傭兵が参加していた。
その理由は、南軍がアイルランドとラテン(フランス、スペイン)のカソリックに対して、北軍は大英帝国のプロテスタントだったことだ。そして、ドイツ語圏はルターやカルヴァンのプロテスタントが支配していたから、自然と北軍を支援しやすくなるし、またヨーロッパで食い詰めたものにとって、北軍に傭兵として雇用されることは容易な選択であったのだ。
〇 昨年末のこと、豊洲図書館に行く前に、近くの立ち食い蕎麦屋でカレー蕎麦にカレー味のコロッケを付けて食べた。寒いためか、けっこう客が来ている。食べ終わって、噴水のある裏口からゆりかもめ駅に行くエスカレーターに向おうとしたところ、隣のビルから突然「美しき青きドナウ」が流れてきた。ただ、ちゃんとしたクラシックの演奏ではなく、遊園地の音楽のようなものだったが、それでも気分が良かった。公共の場では変な流行している歌を流すのではなく、こういう音楽だけを流して欲しいものだ。
1.リーグワン第11節結果
スピアーズ東京ベイ30-32埼玉ワイルドナイツ(HT10-15)
今週注目の対戦に相応しく両チームともにベストメンバーを揃えた。なおスピアーズは、12番CTBに廣瀬雄也を起用したので、活躍を期待した。
スピアーズは、白黒の段柄という古いジャージで臨んだのだが、キックオフからワイルドナイツが優勢に試合を進める展開となり、13分に先制トライを挙げる。スピアーズも反撃して、23分までにPGとトライで10-5と逆転する。それでもワイルドナイツは、33分までにPGとトライで、再び10-15とリードして前半を終えた。特にワイルドナイツの33分の14番WTB竹山晃暉のトライは、SO山沢拓也の自らのキックパスを再獲得した後につないだ素晴らしいトライだった。このプレー振りを見て日本代表に選ばないエディー・ジョーンズのセンスを疑うしかない。
後半に入り、スピアーズが42分にトライを取って17-15とするが、44分にイエローカードを出してしまい、その後のPGで17-18とワイルドナイツが再びリードする。ところが勢いのあるスピアーズは、57分のトライと62分のPGで27-18と再逆転した上に点差を拡げ、66分にはFBショーン・スティーヴンソンがDGでリードを拡げようとしたが失敗する。このプレーが試合の流れを変えることとなり、ワイルドナイツは、68分に12番CTBダミアン・デアレンデのキックパスから19番LOオッキー・バーナードのトライで27-25と2点差に迫った。
それでもスピアーズは、71分にPGを入れて30-25とリードを5点差にし、これで勝負が決まったかに思われた。だが勝負を諦めないワイルドナイツは、81分に37フェイズの猛攻を継続し、とうとうFB野口竜司が右スミに30-30の同点のトライを決める。さらにSO山沢拓也が、右スミからの難しいコンバージョンを見事に決めて、劇的な勝利となった。
両チームともにハイレベルのプレーを発揮し合う良い試合だったが、ワイルドナイツの勝因は、SO山沢拓也のフレアー、14番WTB竹山晃暉とFB野口竜司の好プレーによるものが大きく、さらに12番CTBダミアン・デアレンデのフィジカルの強さもアタックの起点となっていた。スピアーズは、ほぼ勝利を手中にしたもの、最後にワイルドナイツのミスなく継続したアタックに負けてしまったが、大相撲の末に負けたというべき内容のある試合だった。
三重ヒート26-31横浜イーグルス(HT7-16)
イーグルスSHにファフ・デクラークが戻って来た。ヒートの土永雷との対戦が楽しみとなった。試合は、SHファフ・デクラークとSO田村優の両ベテランが機能したイーグルスが、今シーズンようやくチームとしての調子の乗った試合ぶりを見せて快勝した。ヒートは、FWの強さを発揮するトライを取ったが、それ以外の部分ではイーグルスに勝てなかった。
ブラックラムズ東京37-33静岡ブルーレヴズ(HT20-21)
ブルーレヴズは、SOに奥村翔を先発させた。ブラックラムズの日本代表中楠一期との対決となった。試合は、リードが度々変わる乱打戦となったが、SHのTJ・ペレナラのパスに順応してきたブラックラムズが良いトライを重ねていき、78分のペレナラの値千金の逆転トライで勝ち越して見事な勝利を挙げた。ブルーレヴズは、この日14番WTBに入ったセミ・ラドラドラの個人技頼りの得点が多く、チームとして機能していなかったのが敗因となったが、SH北村瞬太郎が2トライの活躍を見せた。
神戸スティーラーズ61-10相模原ダイナボアーズ(HT47-0)
好調スティーラーズは、5番LOにベテランの小瀧尚弘が入った。またSOは李承信を先発させた。ダイナボアーズは、SOにチャーリー・ティトコムを起用し、12番CTBには平翔太が先発した。
試合は、スティーラーズが、4番LOブロディー・レタリック、7番FLアーディ・サヴェア、13番CTBアントン・リエナートブラウンという元・現オールブラックス勢の活躍を起点に、前半に大量リードし、後半も前半の勢いを維持して最後に圧勝した。スティーラーズの今シーズンの勢いは、現時点では最強ではないか。負けたダイナボアーズは、前半の一方的な劣勢から後半立て直す場面もあったが、得点に結びつけられたのは2回だけとなり、地力の差が得点に反映してしまった。
トヨタヴェルブリッツ59-19浦安D-Rocks(HT19-12)
ヴェルブリッツはようやく波に乗って来たこともあり、メンバー変更はほぼない布陣で臨んだ。D-Rocksは、SOの先発にオテレ・ブラックを入れ、切り札イズラエル・フォラウを14番WTBにして、FBにルテル・ラウララを入れた。
試合は、前半は7点差で終わったが、後半に入ってからヴェルブリッツが、5番LOローレンス・エラスマスの2トライなどで6トライを積み重ねて大勝した。ヴェルブリッツは、SO松田力也がチームに馴染んできたことに加え、SHアーロン・スミス、14番WTBマーク・テレアの元オールブラックス勢の貢献が大きかった。一方負けたD-Rocksは、12番CTBサム・ケレヴィ、14番WTBイズラエル・フォラウの元ワラビーズ勢が奮闘していたが、彼らの活躍をトライまでつなげることがあまりできずに大敗し、シーズン当初の勢いが消えてしまった。
しかし、SOオテレ・ブラックは、オールブラックス入りの可能性があったSOらしく、安定した良いプレーを見せており、日本代表SOの最適任者ではないか。なお、会場の瑞穂ラグビー場は元々酷いラグビー場だったが、スタンドは改装できても、グランドの芝は改装できなかったようで、酷い状態だった。
東京サンゴリアス60-21ブレイブルーパス東京(HT27-14)
サンゴリアスは、ほぼ変更のないメンバーで臨み、ブレイブルーパスは11番WTBに37歳の豊島翔平を入れた。試合は、サンゴリアスが、MOMになったFBチェスリン・コルビの2トライを筆頭に、終始攻撃力で優って圧勝した。サンゴリアスは、大勝と大敗とに分かれる極端な試合が多くなっている。一方大敗したブレイブルーパスは、後半50分には34-21と迫ったが、その後サンゴリアスに4連続トライを取られるなど、今シーズンの不調がそのまま出た結果となった。
(D2の簡単な観戦記)
江東ブルーシャークス26-34豊田自動織機シャトルズ(HT21-19)
試合は、実力に優るシャトルズが、キックオフ直後から優勢に試合を進めてトライを連取するが、その後イエローカードを連続して3枚も出してしまい、数的有利となったブルーシャークスが前半をリードした。後半に入り、前半とは違って得点の動かない拮抗状態が続いたが、シャトルズが後半もチームで4枚目となるイエローカードを出したものの、あっさりと逆転した、さらにトライを重ねて最後は完勝した。

負けたブルーシャークスは、スクラム以外はFW戦で劣勢だったことに加え、アタックでは13番CTBマリティス・ネマニが個人で突破した後のサポートが足りないことが敗因となっていた。4枚のイエローカードを出しながらも勝ったシャトルズは、元ワラビーズのSOノア・ロレシオが良くアタックをリードしており、このレベルでは段違いのプレー振りを見せていた。
この試合は、江東区民への無料招待チケットで観戦し、いつものようにメインスタンドのアウェイ側に座ったのだが、シャトルズの応援がほとんどいなかったのは残念だった。シャトルズの応援団としては、愛知から来るのはさすがに大変だったようで、芝生席のバックスタンドに少しいるくらいだった。シャトルズは良い選手のいる良いチームなのだから、例えば東京の関連会社の人たちを動員するなどして、少しは盛り上げることができたのではないかと勝手に想像してしまった。
また試合会場には、私と同じように無料招待で観戦していた老夫婦が前の席にいたのだが、この日は暑いくらいの好天に恵まれた(また、小島よしおのミニライヴやコーヒーの品評会も開催されていた)こともあり、彼らはラグビー観戦よりもピクニック気分で来たらしく、試合開始前から試合中にずっと、様々なお菓子をリュックから出して食べ続け、食べるものがなくなると、後半途中にさっさと帰ってしまった。こういうラグビーに関心の少ない人たちをどうやって引き込むかが、今後の課題になっていくのだろう。
そのためには、試合中に反則などのアナウンスがされていたが、レフェリーマイクの音声を流すことに加え、ラグビー関係者(できればJスポーツの解説?)を場内に放送してもらえれば、ラグビー初心者にも今日のようなインターナショナルな選手が活躍した良い試合を楽しめるのではないか。
2.シックスネーションズ最終第5節結果
アイルランド43-21スコットランド(HT19-7)
ともに優勝の可能性及びトリプルクラウンの可能性を持つチーム同士の最終戦となった。アイルランドは、先発4人を代えた。11番WTBトミー・オブライエン、HOダン・シーハン、4番LOジョー・マッカーシー、7番FLジョシュ・ファンデルフリアーがそれぞれ入った。リザーブには、レフェリーへの侮辱で4試合出場停止処分となっていた23番バンディー・アーキと、今年のシックスネーションズ初出場となる19番LOダラーグ・マレイが入った。
スコットランドは、先発3人を代えた。怪我によりグレガー・ブラウンとスコット・カミングスが欠場するLOには、4番マックス・ウィリアムソンと5番グラント・ジルクライストが入った。3番PRにザンダー・ファガーソンが戻って来た。リザーブには、19番LOアレックス・クレイグ、20番FLマグナス・ブラッドバリイ、22番カイル・ロウが入った。
試合は、アイルランドが、12番CTBスチュアート・マクロウスキー、2トライの11番WTBトミー・オブライエン、SOジャック・クロウリー、SHジャミソン・ギブソンパーク、NO.8ケイラン・ドリス、7番FLジョシュ・ファンデルフリアー、5番LOタデュク・バーニーらの活躍で完勝し、トリプルクラウンを達成し、シックスネーションズも2位となった。完敗のスコットランドは、SOフィン・ラッセルは良かったのだが、SHベン・ホワイトやFW陣が機能しなかったのが敗因となっていた。フランスに見事な勝利を挙げた今年のシックスネーションズだが、最終順位は3位となった。
ウェールズ31-17イタリア(HT21-0)
ウェールズは、先発に変更のないメンバーで臨んだ。リザーブには、ブレアー・マレイが23番に入った。勢いに乗るイタリアは、引き続きアンジュ・カプオッツオが欠場するが、大活躍したロレンツォ・パニがFBに留まり、23番にはベテランのトンマゾ・アランが控えるメンバーとした。
試合は、ウェールズが、1トライ4コンバージョン1DGのSOダン・エドワーズ、SHトモス・ウィリアムス、2トライのNO.8アーロン・ウェインライト、7番FLジェイムズ・ボサム、HOドウィ・レイク、1番PRリーズ・ケアーらの活躍で、一時は31-0と大きくリードし、さらにイタリアの2トライを見事なタックルで防ぐディフェンスを見せて、シックスネーションズでの連敗を15で止める嬉しい勝利となったが、それでも今シーズンも最下位となった。負けたイタリアは、31-0となってから2トライを取り、さらに2トライを取れそうだったが、ウェールズの執念のタックルにトライを防がれてしまったのが、痛かった。また、FBロレンツォ・パニ、SOパオロ・ガルビシ、SHアレッサンドロ・フスコ、3番PRムハメド・ハサらが振るわなかったことも敗因となっていた。それでもイングランドへの初勝利などで、シックスネーションズで4位となったことは高く評価される。
フランス48-46イングランド(HT24-27)
イングランドは、前週のイタリア戦敗戦を受けて、スティーヴ・ボーズウィックの指導者としての力を疑問視する声が多数出ている。日本代表監督は、いくら惨めな負けをしても擁護されているのとは対照的に、イングランドではシックスネーションズの1敗(ただし、対イタリア戦で初の負け)が監督人事に大きく影響している。この彼我の違いは非常に大きい。
イングランドは、トム・カリーの怪我に伴い6番FLにオリー・チェサムを入れただけの変更に止めた。リザーブは、FW6人+BK2人とした。SOフィン・スミスと20番FLサム・サンダーヒルが50キャップを達成した。
フランスは、1906年にイングランドとの最初の試合に使ったジャージを再現し、胸の鶏のロゴについては、1927年にフランスがイングランドに初めて勝利したときのものを再現したジャージを着用した。そのフランスは、少ない交代に抑えた。ニコラス・デプールテレの怪我で、ピエールルイス・バラッシが13番CTBで先発し、エミリアン・ゲルトンが23番のリザーブになった。NO.8アンソニー・ジェロンチの怪我とオスカー・ジェグーの出場停止処分で、シャルル・オリヴォンがLOからNO.8に移動し、4番LOにはティバウ・フラマンが入った。また7番FLテモ・マチューが初キャップとなった。リザーブは、FW6人+BK2人とした。
試合は、前週スコットランドに完敗したフランスが、優勝に向けて負けられないゲームとなっただけでなく、イングランドも前週のイタリア戦の歴史的敗戦のショックを払拭するために、また、シックスネーションズではウェールズに勝利しただけの1勝4敗となってしまうため、双方ともにマストウィンのゲームとなった。
勝ったフランスは、リードが二転三転するシーソーゲームとなったが、82分に勝利を決めるPGを入れたFBトモス・ラモス、4トライの11番WTBルイス・ビエレビアレイ、SHアントワーヌ・デュポン、SOマチュウ・ジャリベール、NO.8シャルル・オリヴォン、6番FLフランソワ・クロらの活躍で、昨シーズンからの連覇となる優勝をホームで決めた。
イングランドは、2トライを記録した6番FLオリー・チェサムを筆頭にしたFW陣やSHベン・ホワイトとSOフィン・スミスが奮闘し、78分には45-46とほぼ勝負を決めたかに見えたが、最後に力及ばなかった。これで今シーズンは1勝だけとなったイングランドは、5位という屈辱的な順位でシックスネーションズを終えることとなった。そのため、スティーヴ・ボーズウィックの解任問題が一層激しくなることだろう
3.NYセヴンズ結果
女子
プールマッチ
NZ46-5英国、NZ31-0フィジー、NZ29-19フランス
オーストラリア47-7日本、アメリカ47-0日本、カナダ19-31日本
5位決定戦
準決勝 フランス24-19カナダ、日本31-14英国
決勝 フランス19-15日本 日本は6位。
準決勝
NZ26-14アメリカ、オーストラリア22-14フィジー
3位決定戦
アメリカ26-17フィジー
決勝
NZ22-21オーストラリア
ブラックファーンズセヴンズは、先制トライを挙げた後、オーストラリアのマディソン・リーヴァイ及びティーガン・リーヴァイ姉妹の活躍から3連続でトライを献上してしまい、後半9分まで5-21と大きくリードされる。しかし、後半10分にアレナ・サイリ、12分にケレシー・テネティがこの試合2本目となると連続トライを挙げて、15-21と7点差に迫る。そして、ついに終了直前の14分、カテリン・ヴァハアコロがトライを挙げて、20-21とした。
もし外れたら負け、入ったら逆転となる左斜めからのコンバージョンを、リシ・ポウリレーンが見事に決めて、ブラックファーンズセヴンズは22-21と逆転した。その後数秒のプレー時間があったが、ブラックファーンズセヴンズはキックオフのボールを上手く処理して、この劇的な大逆転となる連続優勝を達成した。苦しい試合展開ながら、選手個々の強さを見事に調和したことが勝因となっていた。
MOMは、2トライのケレシー・テネティとなったが、プールマッチでは無双の活躍をしたジョルジャ・ミラー、SH兼ゴールキッカーとしてチームをリードしたキャプテンのリシ・ポウリレーン、ベテランとしてチームをまとめたステイシー・ワアカ、次世代のトライゲッターになりそうなジェイミー・コロセ、試合を重ねる度にセヴンズにフィットしてきたトライゲッターのカテリン・ヴァハアコロなどが活躍した他、チームとしてのメンタルの強さとミスのないプレーを継続できる上手さが実った優勝であった。
男子
プールマッチ
南アフリカ22-7NZ、オーストラリア12-7NZ、フランス24-26NZ
5位決定戦
準決勝 NZ31-24英国、スペイン5-36フランス
決勝 NZ14-21フランス NZは6位。
準決勝
オーストラリア7-28フィジー、アルゼンチン5-14南アフリカ
3位決定戦
オーストラリア10-26アルゼンチン
決勝
フィジー7-10南アフリカ
4.スーパーラグビーパシフィック第5週結果
ハリケーンズ31-23ウェスタンフォース(HT5-8)
ワーナー・ディアンズは19番LOのリザーブになった。また22番に怪我から復帰したルーベン・ラヴが入っている。フォースは、12番CTBにカートリー・ビールが入った。
試合は、前半フォースにPGとトライで先行されたハリケーンズが、後半にPGを追加されて5-11とリードを拡げられた後、4連続トライで一気に逆転して、31-11と勝利を確定した。この後は、イエローカードが出たこともあり、フォースに連続トライを取られたが、そのまま逃げ切って完勝した。日本代表のワーナー・ディアンズが、後半44分から交代出場した後の67分に、キックチャージしたボールを自ら拾って、スーパーラグビーで最初のトライを記録した。このプレーは、ディアンズが得意とするもので、オールブラックス相手に同じキックチャージからトライを取ったこともあり、ディアンズが世界トップのLOであることを見せつけるプレーとなった。
なおルーベン・ラヴは、後半40分に14番WTBバリン・サリヴァンと交代したのだが、SOカラム・ハーキンがWTBに入り、ラヴはSOでプレーしていた。この試合のプレー振りから見れば、次戦以降はラヴが10番を背負うことになるだろう。
フィジードルア42-27ブランビーズ(HT20-12)
ドルアは、SHフランク・ロマニがキャプテン。ブランビーズは、FBアンディ・ミューアヘッドがキャプテンとなった。試合は、ホームのドルアは数倍強くなることを証明するように、ブランビーズ相手に見事なトライを積み重ねて、対ブランビーズ戦の初勝利となった。ブランビーズは、ドルアの自由奔放なラグビーに翻弄されたのが敗因となった。
クルセイダーズ29-18ハイランダーズ(HT12-15)
両チームともオールブラックスをメンバー入りさせて必勝態勢で臨んだ。ハイランダーズ4番LOにはアルゼンチン代表のトマス・ラヴァニーニが入った。試合は、ハイランダーズが決定力のあるBKで一時はリードしたが、その後はFW力に優るクルセイダーズのペースとなり、最後にはクルセイダーズが完勝した。シーズン開始直後は好調だったハイランダーズは、現時点では尻すぼみ状態になっている。監督ジェイミー・ジョセフが、次期オールブラックス監督になれなかったことが影響したのかも知れない。
レッズ26-17ワラターズ(HT7-7)
レッズSOカーター・ゴードン、ワラターズSOジャック・デブラジーニというワラビーズSOの座を争う戦いとなった。試合は、途中まで競ったゲームとなったが、最後にSOカーター・ゴードンを筆頭にしたレッズのBKが、アタックでワラターズを上回ったのが勝因となった。この試合から判断する限り、ワラビーズSOの最有力候補はカーター・ゴードンではないか。
ブルーズ43-7モアナパシフィカ(HT15-7)
ブルーズは好調のボーデン・バレットがSOで先発して万全の体制で臨んだ。モアナは3番PRアツ・モリ、22番CTBナガニ・ラウマフィーと元オールブラックスがメンバー入りした。試合は、ブルーズが、レッドカードとイエローカードを出して数的不利となったモアナを終始圧倒して大勝した。モアナは、FW戦で劣勢となったことが敗因だった。
5.主なニュース
(1)NRLのスター、ザック・ローマックスがユニオンへ移籍
NRLで133試合をプレーしている、CTB/WTBのザック・ローマックスは、この度オーストラリア協会と契約し、スーパーラグビーパシフィックのウェスタンフォースと2年契約をしたことを発表した。なお、ローマックスは、新たなプロラグビー構想のR360への移籍交渉をしていると見られているため、2028年以降の所属先は不明となっている。
現在オーストラリア・ワラビーズは、2027年RWC自国開催に向けて、今回のローマックスの他に、マーク・ナワカイタワゼとアンガス・クリントンの二人を、NRLから引き抜いており、RWC自国開催に向けて着々と選手強化を図っている状況だ。
(2)タナ・ウマガがオールブラックスのアシスタントコーチ就任の打診を受ける
元オールブラックスのCTBでキャプテンも経験したタナ・ウマガは、現在はモアナパシフィカの監督をしているが、オールブラックス新監督のデイヴ・レニーから、アシスタントコーチ就任の要請を受けていることを公表した。ウマガは、現在のモアナパシフィカの仕事を最優先することを前提にしているが、オールブラックスから多大な恩恵を受けたこと、自らの大きなオールブラックス愛からオールブラックスに貢献したい気持ちが強いことを吐露しており、おそらくアシスタントコーチに就任するものと思われる。なお、レニー新監督体制下のオールブラックスのアシスタントコーチ陣については、近々に発表される見込みだ。
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