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<ラグビー>2026年シーズン(7月第四週)

(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)

〇 1953年制作の『東京物語』の中で、東山千栄子演じる平山とみは、68歳で亡くなる。また、小津安二郎は1963年の誕生日と同じ日に、60歳で亡くなっている。小津の死亡は少し早いと感じられていたが、平山とみの死亡はそうした描き方はしていない。つまり、70前後であれば老衰による大往生と考えられていたのが、1950から1960年代前半の日本人の意識だったことがわかる。しかし、今は90歳代の老人がたくさんいる。そうした人たちが、自らの望むような生活―つまり自活―をしているかと言えば、そうでない事例が多いと思う。そうすると、人にとって生きているということ、生きるということは、どういうことなのかとつくづくと思わざるを得ない。
 
〇 古川ロッパ(緑波)と言っても今は知る人もいないだろうが、戦前から戦後にかけて大活躍した人気コメディアンで、彼が出演した1946年の斎藤寅次郎監督の『東京五人男』で、渋谷辺りの焼け野原にあるドラム缶の露天風呂に小さい息子と二人で入り、「青空(ブルーヘブン)」の替え歌を歌う場面がある(以下のYoutubeでは34分辺りから)。

 この替え歌の最初の部分である、「お殿様でも 家来でも お風呂入るときゃ みな裸 かみしも脱いで 刀も捨てて 歌の一つも 踊り出す」は、実に良い歌だと思う。なお、この歌はかなり長いもので、最初の殿様のあとに違うバージョンを次々と披露していき、やはりお風呂は良いなということで終わる。長い戦争が終わり、東京は焼け野原になってしまったが、それでも家族が元気で風呂に入れる平和の喜びをうまく表現している。

〇 今週はラグビーのない週になってしまった。サッカーワールドカップの異様なほど長期にわたった狂騒がようやく終わり、少しは目の前のことを見直せという、神からの問いかけを真剣に受け止める一週間なのかも知れない。


1.主なニュース

(1)オールブラックスのトライ記録の歴代ベスト10

1位 ウィル・ジョーダン 51個
 現在もトライゲッターとしてプレーしているので、この記録はさらに伸びるだろう。

2位 ダグ・ハウレット 49個
 2000から2007年までの62試合で記録した。この記録はジョーダンに破られるまで、約19年間1位だった。

3位 クリスチャン・カレン 46トライ
 58試合で46トライを記録し、トライ奪取率では、ハウレットより優っていた。出身地の名前を取って「パエカカリキ特急」と称された。パエカカリキとは、ウェリントン郊外にある切り立った崖の名勝地で、タスマン海の荒波が良く見える場所。

4位 ジョー・ロコゾコ 46トライ
 2003年のオールブラックス入りした年に17トライを取って注目された。その後トライのペースは落ちていき、68試合でカレンと同じ記録となった。

5位 ジュリアン・サヴェア 46トライ
 「バス」と称された巨体から破壊力あるアタックでトライを量産した。54試合でカレン、ロコゾコと並ぶ記録を作った。現オールブラックスのFW3列アーディの兄である。

6位 ボーデン・バレット 46トライ
 ワールドラグビーの年間最優秀選手に二度輝いている、10番から15番までどこまでもプレーできる万能選手で、スコット・バレット、ジョルディ・バレットの兄でもある。2015年RWC制覇の時は、リザーブから大活躍した。大ベテランになった現在は。オールブラックスにその高い経験値で貢献したい。

7位 ジェフ・ウィルソン 44トライ
 1990年代から2000年前半にかけて、60試合で44トライを記録した一方、1992年と2005年のクリケットのNZ代表にも選ばれた。現在は解説者として活躍している。

8位 ベン・スミス 39トライ
 当初オールブラックスに選ばれた時は期待されていなかったが、WTBとFBだけでなく、SOやCTBもできる万能性と、高いラグビーIQによってオールブラックスの勝利に度々貢献していた。

9位 リエコ・イオアネ 39トライ
 2013年にブリティッシュアンドアイリッシュ戦で、いきなりオールブラックスにデビューした時は。WTBとしてのスピードを当時のスティーヴ・ハンセン監督に高く評価された。その後トライゲッターとして活躍したが、本人の希望もあり13番CTBに移動してからは、トライゲッターとしての力が落ちている。まだ現役でプレーしているので、これからの巻き返しが期待される。

10位 ジョナ・ロムー 37トライ
 ラグビー史上最も有名で最も記憶に残るスーパースターで、フィジカルとスピードを兼ね備えた怪物WTBだったが、腎臓病によりプレーした期間が短かったため、この数字に留まったが、もしも長くプレーしていたら、ハウレット以上の記録を残したと思われる。

(2)直近30年間のオーストラリア・ワラビーズ監督の成績

 今回のネイションズチャンピオンシップで、NZ人のジョー・シュミットは、オーストラリア・ワラビーズ監督から最終的に退任した。前任者のエディー・ジョーンズがボロボロにした代表チームを、なんとか普通のチームに戻すことには成功したが、良い成績を残すことはできなかった。ラグビーパスが、最近30年間のオーストラリア・ワラビーズ監督の成績を比較しているので、その数字だけをアップする。

ジョー・シュミット:2024~26年、31戦12勝19敗、勝率38.71%
エディー・ジョーンズ:2001~05年及び2023年、66戦35勝30敗1分、勝率53.3%
デイヴ・レニー:2020~22年、34戦13勝18敗3分、勝率38.24%
マイケル・チェイカ:2014~19年、68戦34勝32敗2分、勝率47.06%
イーワン・マッケンジー:2013~14年、22戦11勝10敗1分、勝率45.45%
ロビー・ディーンズ:2008~13年、75戦44勝29敗2分、勝率58.67%
ジョン・コノリー:2006~07年、25戦16勝8敗1分、勝率32%
ロッド・マックイーン:1997~2001年、43戦34勝8敗1分、勝率79.07%
グレッグ・スミス:1996~97年、19戦12勝7敗、勝率36.84%

 この勝率を見ると、同じようにクルセイダーズから代表に転任したスコット・ロバートソンと比べても、ロビー・ディーンズがいかに優秀な監督であったかがわかる。彼が解任された理由は、「オールブラックスに勝てない」ということだったが、オールブラックスに勝てるチームなんて、世界にそうそういないので、最初から無理難題だったと思う。また、エディー・ジョーンズの勝率が高いのは、第一次政権の時の貯金があるためで、第二次政権ではチームは名実ともにボロボロだった。

(3)プラネットラグビーが選ぶ、ネイションズチャンピオンシップベスト15

 プラネットラグビーが、ネイションズチャンピオンシップのベスト15を選んでいる。日本からはワーナー・ディアンズが入っており、彼が世界トップレベルのLOであることを証明している。

15 ダミアン・ウィルムゼ(南アフリカ)
この万能型BKに次ぐのが、マチュウ・ジャリベール(フランス)とダミアン・マッケンジー(オールブラックス)
14 ウィル・ジョーダン(オールブラックス)
 オールブラックスのトライ記録を更新したジョーダンに次ぐのが、インマヌエル・フェイワボソ(イングランド)。
13 ジェッシー・クリエル(南アフリカ)
 全3試合でトライを記録した。彼に次ぐのは、クイン・ツパエア(オールブラックス)、トンマソ・メノンチェロ(イタリア)。
12 シオネ・ツイプロツ(スコットランド)
 キャプテンとしてチームに貢献していた。彼に次ぐのは、ジョルディ・バレット(オールブラックス)、ダミアン・デアレンデ(南アフリカ)。
11 テオ・アティソグベ(フランス)
 ジョーダンを出し抜いたトライなどで活躍した。彼に次ぐのは、カートリー・アレンゼ(南アフリカ)。残念ながら、フェヒ・フィネアンガノフォ(オールブラックス)の出番はなかった。
10 フィン・スミス(イングランド)
 イングランド好みのキック主体のSO。彼に次ぐのが、フィン・ラッセル(スコットランド)、トモス・アルボルノズ(アルゼンチン)。ルーベン・ラヴ(オールブラックス)がないのは、選者の偏見ではないか。
09 キャメロン・ロイガード(オールブラックス)
 アントワーヌ・デュポン(フランス)を既に越えた世界最高のSH。彼に次ぐのは、マキシム・ルク(フランス)。デュポンの出番は漸減していくだろう。
08 アーディ・サヴェア(オールブラックス)
 6から8番のどこでも活躍するサヴェアは、ラグビー選手としても世界NO.1だ。彼に次ぐのは、ベン・アール(イングランド)、ジャスパー・ウィーゼ(南アフリカ)。
07 ポール・ディヴィリアース(南アフリカ)
 新たな良い選手が登場した。彼に次ぐのは、ジャク・モウガン(ウェールズ)、フレイザー・マクライト(オーストラリア)。
06 ピータースティフ・デュトイ(南アフリカ)
 ベテランFWがキャプテンのシヤ・コリシを越えて健在だ。彼に次ぐのが、ツポウ・ヴァアイ(オールブラックス)、マルコス・クレメール(アルゼンチン)。
05 ワーナー・ディアンズ(日本)
 FW3列としての走力を兼ねた総合的LOは、2023年RWCから益々進化している。彼に次ぐのが、ルーアン・ノッチェ(南アフリカ)、ジョシュ・カンハム(オーストラリア)。
04 スコット・カミングス(スコットランド)
 チームのアタックに貢献していた。彼に次ぐのが、グイド・プッティ(アルゼンチン)、エマヌエル・メアフォウ(フランス)。
03 ジョー・ヘイズ(イングランド)
 セットプレーで活躍。彼に次ぐのが、トーマス・デュトイ(南アフリカ)、カール・サディー(南アフリカ)
02 マルコム・マルクス(南アフリカ)
 ベテランが存在感を見せた。彼に次ぐのが、マキシム・ラモテ(フランス)、ジェイミー・ジョージ(イングランド)。
01 イーサン・デグルート(オールブラックス)
 ディフェンスを中心に活躍した。彼に次ぐのが、ゲルハルト・スティーンカンプ(南アフリカ)、アンガス・ベル(オーストラリア)。

(4)ネイションズチャンピオンシップで注目を浴びた新鋭たち

 ラグビーパスが、今回のネイションズチャンピオンシップ前半戦で大活躍した、新鋭をピックアップしている。日本からは、SO伊藤龍之介が選ばれた。

インマヌエル・フェイワボソ(イングランド)
 6回のラインブレイク、30回のボールキャリー、246mのゲイン、27回のディフェンス突破、16回のハイボールキャッチ、1トライアシスト、2トライの記録は立派だ。

ポール・ディヴィアース(南アフリカ)
 36回のタックルで3回だけタックルミスをした。ディフェンスの読みの良さがイングランド戦の勝因となった。アタックでも123mをゲインし、U20代表キャプテンから抜擢された成果を披露した。

ジョシュ・カンハム(オーストラリア)
 ハットトリックを含む4トライを記録し、ラインアウトで活躍した。202cmのアメリカ生まれの25歳は、オーストラリアに必要な人材となった。80分間衰えないディフェンスの貢献も光った。

ファビアン・ブロウボワリー(フランス)
 20歳のCTBは、オールブラックス戦で見事なトライアシストをプレーした。今後10年間のフランスのCTBとして活躍するだろう。

ロス・ヴィンセント(イタリア)
 FLとして、180分間で70回のタックル成功でチームに貢献した。また、アタックでも良いサポートプレーをした。

伊藤龍之介(日本)
 21歳の今回初キャップとなった伊藤は、イタリア戦ではSOとしてスキルフルなパスとキックで勝利に貢献した。他方、アイルランド戦とフランス戦ではミスもあったが、この世界トップクラスになる可能性を秘めた逸材には、躍進の未来が待っている。

ホアキン・オヴィエド(アルゼンチン)
 NO.8として、90m以上のゲインを記録し、その破壊力ある突破でチームに貢献した。25歳のFWは、すでにチームの要となっている。

サム・ダリー(オールブラックス)
 仕事量の多いLOとして活躍し、ブレイクダウンやセットプレーでも良い仕事をした。ブロディー・レタリック及びサムエル・ホワイトロックの後継者として、オールブラックスのLOを支える人材だ。

シーン・ジャンセン(アイルランド)
 NZ生まれのFLは、早くもアイルランドの中心メンバーになっている。29回のタックルで96%の成功率を記録し、NO.8としても有能だ。

(5)南アフリカのオールブラックス来征及びアルゼンチン遠征に備えたスコッド発表

 南アフリカ・スプリングボクスのラッシー・エラスムス監督は、8月から始まるオールブラックスの南アフリカ来征及びアルゼンチン遠征に備えた、43人のスコッドを発表した。

 LOエベン・エツベス、ルード・デヤーガー、FLフランコ・モスタート、FLシヤ・コリシ、SOサッシャ・ファインブルグムゴメズル、ハンドレ・ポラード、BKイーサン・フッカー、カナン・ムーディ、FL兼CTBアンドレ・エスターハイゼン、SHモルネ・ヴァンデルブルグがスコッドに戻って来た。一方、PRヌツフコ・ムチュヌ、エヴァン・ルース、HOアンドレヒューゴ・フェンター、SHアンブロワーズ。パピエー、WTBヤコ・ウィリアムスが、スコッド外となった。

Forwards: Thomas du Toit (Sharks), Wilco Louw (Stormers), Ox Nche (Sharks), Zachary Porthen (Stormers), Carlu Sadie (Bordeaux-Begles), Gerhard Steenekamp (Bulls), Boan Venter (Lions), Johan Grobbelaar (Bulls), Malcolm Marx (Kubota Spears), Lood de Jager (Wild Knights), Eben Etzebeth (Sharks), Ruan Nortje (Kubota Spears), Paul de Villiers (Stormers), Ben-Jason Dixon (Stormers), Cameron Hanekom (Bulls), Siya Kolisi (Stormers), Elrigh Louw (Bulls), Jasper Wiese (Urayasu D-Rocks), Pieter-Steph du Toit (Toyota Verblitz), Franco Mostert (Honda Heat), Vincent Tshituka (Sharks), Marco van Staden (Bulls), Jan-Hendrik Wessels (Bulls), Cobus Wiese (Bulls)

Backs: Herschel Jantjies (Bayonne), Cobus Reinach (Stormers), Morne van den Berg (Lions), Grant Williams (Kobe Steelers), Manie Libbok (Kintetsu Liners), Sacha Feinberg-Mngomezulu (Stormers), Vusi Moyo (Sharks), Handre Pollard ( Bulls), Damian de Allende (Wild Knights), Andre Esterhuizen (Sharks), Jesse Kriel (Canon Eagles), Kurt-Lee Arendse (Mitsubishi Dynaboars), Aphelele Fassi (Toshiba), Ethan Hooker (Sharks), Quan Horn (Lions), Cheslin Kolbe (Stormers), Canan Moodie (Bulls), Edwill van der Merwe (Sharks), Damian Willemse (Stormers)

(6)ジュニアワールドチャンピオンシップのベスト15

 日本の内田慎之甫が、11番WTBで選ばれている。彼は、来年のRWCに参加する日本代表に入るのではないか。

15 コーヘン・ノリー(NZ)
14 シモン・フィスター(アルゼンチン)
13 トレイヴォン・プリチャード(オーストラリア)
12 ヤキーン・アーメッド(南アフリカ)
11 内田慎之甫(日本)
10 ジェイク・ダルジール(スコットランド)
09 シオン・デイヴィス(ウェールズ)
08 ルーカス・アンヂジッセラマッチ(フランス)
07 テイト・ウィリアムス(イングランド)
06 ディーアン・グウェン(ウェールズ)
05 バプティスト・ヴェシャンブル(フランス)
04 ハインリッヒ・セロン(南アフリカ)
03 オリー・ブリスラフェティ(スコットランド)
02 ジョシュ・フィンドレイ(NZ)
01 オリヴァー・ロード(南アフリカ)

(7)ノヌーが、シャークスと短期契約
https://www.planetrugby.com/news/maa-nonu-all-blacks-legend-reveals-why-he-has-signed-for-the-sharks
 オールブラックスのみならず世界ラグビーの現役レジェンドとなっている、44歳のマア・ノヌーは、南アフリカのシャークスと短期契約したことを発表した。ノヌーは、スーパーラグビーのハリケーンズの一員として度々シャークスと対戦した時から、元WTBで現在シャークス監督のJP・ピーターセンと仲が良く、こうしたことが理由となって今回の契約に至ったという。また、自分のプロ選手としての経験を、息子のような若手に伝えたいと述べている。

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きーやん(木下裕治) しがない年金生活の一方、健康状態の関係から身体を使う仕事は難しいため、趣味と実益を兼ねてnoteに様々な投稿をしています。皆さまからの私の投稿へのご支援をいただけることは、今後さらに多種多様な投稿を継続していくことにつながりますので、どうぞ宜しくお願いいたします。