見出し画像

<ラグビー>2026年シーズン(6月第一週)

(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)

 リング・ラードナーが野球を題材にした小説と同じようなものを(フィリップ・ロスは『素晴らしきアメリカ野球』で、これを実現している)、ラグビーを題材にして作れないだろうか。プレヤーのプレーと女性関係との綾が織りなす、波乱万丈のストーリーを、軽やかに面白おかしく、ユーモアを交えて、描き出す。

ノーマン・ロックウェルの作品から

 これまでのラグビー関係のこうしたストーリーは、昔ながらのスポ根ものに影響された、まるで浪曲のようなお涙頂戴式の、「こんな素晴らしい話に、絶対に感動しろよ!」と強制されるような、まるで神聖不可侵の経典を読まされるようなものが主流だった。

 これはなにもラグビーに限ったことではない。高度経済成長時代の日本では、マンガの世界がまさにスポ根ものが全盛だったのであり、同時にスポーツマスコミの世界も、そのスポーツそのものやゲーム自体の内容よりも、選手個人の私的背景を探して美談にするものが常套手段だったのだ。それは、未だに甲子園の高校野球によく象徴されているように、その構図はなんら変わらない。

 だから、もっとスポーツ自体が苦行でもシリアスなビジネスでもなく、もっと人本来の生まれついた機能として、スポーツすることを、スポーツを見ることを、純粋に楽しめるような、そんなラグビー小説が書けたら、私は素晴らしいと思う。


1.リーグワン準決勝及び入替戦

神戸スティーラーズ69-23東京サンゴリアス(HT24-16)

 スティーラーズは、先発SHに上村樹輝を起用し、SOは李承信、ブリン・ゲイトランドは22番に下がったが、13番CTBにアントン・リエナートブラウンが控え、FWは4番LOブロディー・レタリック、6番FLティエナン・コストリー、7番FLアーディ・サヴェアと万全の体制で臨んだ。サンゴリアスは、準々決勝の激戦を勝ち抜いたメンバーが残り、キャプテンのサム・ケーンも引き続き20番のリザーブからプレーする。

 試合は、6分にスティーラーズが先制すると、9分にサンゴリアスが連続PGで逆転する。しかし、20分にサンゴリアスにイエローカードが出て、その数的優位から21分にスティーラーズがトライを取って、10-6とする。それでもサンゴリアスは25分にトライを返して、10-13と再びリードする。しかし、アタックに優るスティーラーズは、32分にトライを取って17-13と逆転し、35分にサンゴリアスにPGを与えるが、39分にトライを重ねて、24-16とリードした。

 後半に入り、43分にトライを加えて、29-16とした後、47分、53分に連続トライを取って43-16と大きくリードする。さらに54分にPGを加えて、43-16とし、67分にサンゴリアスに2枚目のイエローカードが出た後の68分に、7番FLアーディ・サヴェアが2つ目のトライで50-16とさらにリードを拡げる。スティーラーズのアタックは止ることなく、73分、77分とトライを重ねて、52-16とした後、サンゴリアスは79分にトライを返したが、既に勝負は決まっていた。スティーラーズは、82分に20番FWソロモネ・フナキが2つ目のトライを取って大勝に花を添えた。

埼玉ワイルドナイツ24-26スピアーズ東京ベイ(HT7-10)

 ワイルドナイツはほぼベストメンバー。特に6番FLベン・ガンター、7番FLラクラン・ボシアー、NO.8ジャック・コーネルセンは強力だ。CTBも12番ダミアン・デアレンデと13番ディラン・ライリーはリーグNO.1だ。スピアーズも、強力FWとFBショーン・スティーヴンソンの最強メンバーを揃えてきた。良い試合を期待したい。

 試合は、10分にスピアーズがPGで先制した後、ワイルドナイツが17分のトライで逆転する。しかし、31分にワイルドナイツはイエローカードを出してしまう。その数的有利から、スピアーズが36分にトライを取って、前半を7-10とリードする。後半に入り、スピアーズが50分のPGで7-3とリードを拡げ、さらに56分のトライで7-20とする。ワイルドナイツも、61分のトライで12-20と迫るが、スピアーズは、69分と71分のPGで12-26とリードを拡げる。しかし、77分にスピアーズにイエローカードが出て、数的有利となったワイルドナイツが78分のトライで17-26と迫り、さらに79分のトライで24-26と2点差に迫ったが、無情にも時間切れで勝利を逃してしまった。

 ワイルドナイツの22番WTBモーリス・マークスの走りは、期待以上に素晴らしかった。特に60分のトライは、彼だけにしか取れないものだった。しかし、正面のコンバージョンをチャージしにくることを考慮して、もう少し後ろから蹴っていれば、勝敗は違っていただろう。また、ノーサイド直前のワイルドナイツのアタックは、マークスが左ライン際を60分と同様に駆け抜けるものだった。ところが、スピアーズFBショーン・スティーヴンソンの見事な対応(同じミスはしない)で、スピアーズは逃げ切ることができた。MOMは13番CTBリカス・プレトリアスになったが、ディフェンスでの貢献及びアタックの起点となるポイント作りでは、スティーヴンソンこそMOMに相応しい活躍をしていたと思う。

(D1-D2入替戦)

相模原ダイナボアーズ52-28シャトルズ愛知(HT28-28)

 初戦を完勝したダイナボアーズは、SHブラッド・ウェバーとSO三宅駿のHB団で連勝を目指す。シャトルズは、SOノア・ロレシオがどこまで力を発揮できるか。それにはFWの奮闘が必須だ。

 試合は、開始9分、13分とシャトルズが連続トライを取り、19分、24分にダイナボアーズがトライを返して、14-14と同点になる。28分にシャトルズがトライを取って、14-21と再びリードするが、ダイナボアーズも31分にトライを返して、21-12の同点にする。シャトルズは、35分にトライを取って21-28と三度リードするが、ダイナボアーズは、40分に22番CTB平翔太が2つ目のトライを取って、28-28の同点で前半を終えた。

 後半に入り、51分にダイナボアーズがPGで31-28とリードした後膠着状態が続いたが、ダイナボアーズが、70分に14番WTBハニテリ・ヴァイレアの2つ目のトライに続き、73分、77分と3連続トライを取って、最後は52-28と大勝した。これでダイナボアーズのディビジョン1残留が決まった。

浦安D-Rocks57-19江東ブルーシャークス(HT40-12)

 初戦を逆転勝ちしたD-Rocksは、大活躍のヤスパー・ウィーゼが今度は7番FLで先発した。NO.8タマティ・イオアネとともにキックオフからぶちかます。SOはオテレ・ブラックが先発し、田村熙は欠場した。初戦で大健闘したブルーシャークスは、キャプテンの安達航洋が7番FLで先発し、SHハリソン・ゴダードとSOビリー・バーンズに上手くリードさせたい。初戦で2トライの西端玄汰は引き続き14番WTBでプレーした。また、FBキャメロン・ベイリーも初戦のような良いプレーをしたい。

 試合は、D-Rocksが10分、19分と連続トライを取って、14-0と先制する。ブルーシャークスも、22分にトライを返すが、D-Rocksが25分に11番WTB石井魁が2つ目のトライ、29分にFB山中亮平、34分に石井魁が3つ目のトライを取って、35-7と大きくリードする。ブルーシャークスは、39分にトライを返すが、42分にD-Rocksがトライを取って、40-12で前半を折り返した。

 後半に入り、58分、61分とD-RocksのSH飯沼蓮が連続トライを取って、52-12とリードを大きく拡げた。その後ブルーシャークスが66分にトライを返すが、69分に石井魁が4つ目のトライを取って、D-Rocksが大勝した。この結果、D-Rocksがディビジョン1残留を決めた。

2.スーパーラグビーパシフィック第16週結果

クルセイダーズ47-14ハリケーンズ(HT26-7)

 クルセイダーズFBウィル・ジョーダンは、ふくらはぎの怪我で4-6週間の欠場となり、スーパーラグビーパシフィックの残り試合でのプレーは難しくなった。一方、オールブラックスのFBについて、ジョーダンに代わって誰がプレーするかが注目されている。現在の候補は、ダミアン・マッケンジー、ボーデン・バレット、ルーベン・ラヴ、NZ復帰直後となるリッチー・モウンガらだが、いずれもSOが本職選手たちである。そうした中ではハリケーンズの新鋭ジョシュ・ムービイ、ブルーズのザーン・サリヴァンの二人が新たな候補に入っている。

 一方今シーズン不振のクルセイダーズは、監督をロブ・ペニーから前オールブラックス監督スコット・ロバートソンの片腕であったスコット・ハンセンに代えることを発表した。クルセイダーズとしてはロバートソンの復帰が望ましいのだろうが、次善の選択としてハンセンを呼び戻すことにしたと思われる。

 ハリケーンズは、アサフォ・アウムア、ワーナー・ディアンズ、ピーター・ラカイ、ルーベン・ラヴ、ジョルディ・バレット、ビリー・プロクター、フェヒ・フィネアンガノフォらは欠場し、キャメロン・ロイガードがSHで先発するが、SOはカラム・ハーキンが先発した。シーズン1位が決まっているので、消化試合の扱いとなった。

 消化試合のハリケーンズは、クルセイダーズに一方的に得点されて完敗となった。この結果、クルセイダーズがレギュラーシーズンを3位で通過し、プレーオフでホームゲームを開催することになった。クルセイダーズ11番WTBセヴ・リースが、2トライと1コンバージョンを記録した。22番SOタハ・カマラも、開始早々の8分にリヴェズ・ライハナと交代したが、5コンバージョンを入れて、圧勝に貢献した。

レッズ45-24フィジードルア(HT21-12)

 レッズは、SHテイト・マクダーモット、SOカーター・ゴードンで必勝態勢。ドルアは、ローテンションしたメンバーで臨んだ。

 試合は、後半ドルアが一時逆転した時間帯もあったが、ホームのレッズが終始ゲームを支配して、最後に完勝した。HOマット・フェスラーが2トライを記録した他、SOカーター・ゴードンが5コンバージョンを決めた。ドルアは、負けたものの、14番WTBマナサ・マタエレがハットトリックを記録した。

ブランビーズ対19-21モアナパシフィカ(HT14-14)

 プレーオフに備えて少しでも順位を上げたいブランビーズはベストメンバーを揃えた。これがチームとして最後のゲームとなるモアナも、ベストメンバーを揃えた。良い試合を期待したい。

 試合は、ブランビーズがキックオフから連続トライを取って、14-0とリードしたが、17分にイエローカードを出してしまう。その数的優位からモアナSOパトリック・ペレグリニが連続トライを取って、14-14の同点にするが、34分にモアナもイエローカードを出してしまう。後半に入り、数的有利なブランビーズが先にトライを取り、19-14とした後、モアナ12番CTBファレトイ・ペニが2枚目のイエローカードでレッドカードとなる。それでも諦めないモアナは、72分にトライを返して、19-19の同点にした後、ペレグリニが勝ち越しのコンバージョンを決めて19-21とし、残り時間を守り切って、チーム最後の試合に見事な花を添えた。

チーフス59-34ブルーズ(HT19-15)

 チーフスは、NO.8ワレス・シティティがキャプテン代行となった。SOはジョシュ・ジェイコムが先発し、FBはリアム・クームズファブリングで、ダミアン・マッケンジーは引き続き欠場した。ブルーズは、7番FLアントン・セグナーがキャプテン代行となり、SOはスティーヴン・ペロフェタが担い、ボーデン・バレットは欠場した。

 試合は、ブルーズがトライとPGで0-10と先行した後、チーフスが、3連続トライで19-10と逆転する。しかし、38分にブルーズがトライを取って、前半を19-15の4点差で折り返した。後半に入り、チーフスが先にトライを取って26-15とするが、ブルーズも52分にトライを返して26-20に迫る。しかし、その後チーフスが4連続トライを取って、68分までに52-20と大きくリードを拡げた。それでもブルーズは、69分のトライで52-27まで迫るが、73分にチーフスにダメ押しのトライを取られてしまう。ブルーズは84分に意地のトライをとって59-24としたが、既に勝負は決まっていた。

 チーフス14番WTBダン・シンキンソンが2トライを記録した他、FWで4トライ、BKで5トライと15人一体となった攻撃を見せていた。負けたブルーズは、FBザーン・サリヴァンが1PGと3コンバージョンを入れたのが目立っている。この結果チーフスのレギュラーシーズン2位通過が決まった。ブルーズは、レギュラーシーズンを4位で通過したため、プレーオフはアウェイで戦うことになった。

ウェスタンフォース31-25ワラターズ(HT7-20)

 フォースの14番WTBザク・ローマックスは、ワラビーズ入りへ向けて少しでも良いプレーを見せたい。ワラターズは、リーグから移籍した先輩であるジョセフアウクソ・スアアリイが、13番CTBで先発した。

 試合は、ワラターズが1トライ2PGで0-13と先行した。フォースも24分にトライを返すが、28分にワラターズがトライを追加して7-20とリードを維持する。ところが、33分にイエローカードを出してしまい、数的不利から34分にフォースにトライを取られて、12-20で前半を終えた。後半に入り、フォースが連続トライで24-20と61分に逆転するが、ワラターズも66分のトライで24-25と再びリードを取り戻す。だが、フォースが72分に再逆転のトライを取って31-35とし、そのまま逃げ切って勝利した。

 フォース7番FLカルロ・ティツィアーノ、11番WTBディラン・ピーチが2トライを記録した。ワラターズも、SOジャック・ブラウンが2PG2コンバージョンを決めたが、勝利に届かなかった。なお、この試合で、ワラターズSHジェイク・ゴードンがアキレス腱に怪我をして、ワラビーズを含めた今シーズンの残り試合のプレーが難しくなった。

<スーパーラグビーパシフィック、レギュラーシーズン最終順位>
ハリケーンズ、チーフス、クルセイダーズ、ブルーズ、レッズ、ブランビーズ(以上がプレーオフ進出)、ウェスタンフォース、ワラターズ、ハイランダーズ、フィジードルア、モアナパシフィカ。

<準々決勝の組み合わせ>
6月5日
 ハリケーンズ対ブランビーズ
6月6日
 クルセイダーズ対ブルーズ
 チーフス対レッズ

3.ヴァラドリッド・セヴンズ結果

女子
プールマッチ
 NZ38-7アルゼンチン、NZ38-12ブラジル、
 NZ47-14日   本
 日本24-7ブラジル、日本33-10アルゼンチン
準々決勝
 オーストラリア21-5フランス、NZ33-7スペイン、
 カナダ40-5日本、アメリカ40-14フィジー
5位決定戦
 フランス29-12日本
 日本は、フランスのフィジカルにやられたしまったが、日本の取った2つのトライはいずれも素晴らしいものだった。ボルドーでのリベンジを期待したい。
準決勝
 オーストラリア28-26NZ、カナダ12-14アメリカ
3位決定戦
 NZ50-14カナダ
 ブラックファーンズセヴンズが、準決勝のミスを払拭する実力を十分に発揮した圧勝だった。また、準決勝までは大人しかったトライゲッターのケルシー・テネティが、一気に5トライを取る活躍だったが、この走りを準決勝で見せてくれたら、オーストラリアに完勝していただろう。しかし、この結果でブラックファーンズセヴンズの実力を存分に見せられたのではないか。そして次のボルドーでは、今大会のようなミスを無くせば優勝は間違いないだろう。しかし、ジョルジャ・ミラーの攻守にわたるプレーは、もはや神がかりになっている。女子セヴンズで彼女のような選手は、これまでいなかったのではないか。ブラックファーンズセヴンズのみならず、このような素晴らしい選手をラグビー界全体で大切にしたい。
決勝
 オーストラリア27-14アメリカ

男子
プールマッチ
 NZ40-0ウルグアイ、NZ33-12ドイツ、
 アルゼンチン24-0NZ
準々決勝
 NZ0-40フィジー、オーストラリア21-0ケニア、スペイン12-14南アフリカ、アルゼンチン21-19フランス
5位決定戦
 スペイン12-22NZ
 この試合は、NZが引き続きふがいないミスを連発して、敗色濃厚となったが、どうにか立て直して勝利した。本来女子同様に常に決勝の舞台に立つべきチームなので、ボルドーでの汚名返上を期待したい。なお、若手のジェイダン・キーランが2分に取った、タッチライン際を快走し、最後はタックラーの上をジャンプしてタッチダウンしたトライは、セヴンズラグビー史上NO.1を争う素晴らしいトライだった。このようなトライを取れる能力があるのだから、あとはこの力を安定して発揮できるようになれば、勝利は向こうからやってくる。
準決勝
 フィジー14-21オーストラリア、南アフリカ14-7アルゼンチン
3位決定戦
 フィジー17-28アルゼンチン
決勝
 オーストラリア26-19南アフリカ

 今大会で、日本の女子代表は中堅どころの実力を維持したが、NZとオーストラリアのトップ2には歯が立たず、その下のクラスのカナダ、アメリカにも通用しなかった。フィジカルの差を考慮すると、この辺りが限界なのかも知れない。しかし、セヴンズの世界は、フィジカルだけでは勝てないので、ボルドーでは日本の持つ優れたテクニックで勝利を重ねて欲しい。

 男子のオールブラックスセヴンズは、格下のチームには完勝するが、フィジー、アルゼンチン辺りになるとまったくボロボロになってしまう。チーム全体にミスが目立つ上に、核になるトライゲッターが不在なのが痛い。女子のジョルジャ・ミラーのような新鋭が出てこないものだろうか。その候補は、5位決定戦でスーパートライを見せたジェイデン・キーランではないか。彼の大きな成長を期待したい。

 女子のブラックファーンズセヴンズは、順当に格下チームに勝利したが、オーストラリアが絶対的エースのマディソン・リーヴァイの怪我でアメリカに負け、プールマッチで2位通過したため、オーストラリアと決勝で当たる予定が準決勝で当たってしまった。また、ブラックファーンズセヴンズとしては、それまでの対戦相手が格下だったこともあり、緊張感のある試合への切り替えがスムーズにできなかった感がある。それでも準決勝では、試合開始から連続トライを取って14-0としたことでチームが安心してしまったのか、その後ディフェンスミスからトライを返されてしまう。

 それでも絶対的エースのジョルジャ・ミラーの個人技でリードを維持したが、後半開始のキックオフをミスして、流れが変わってしまった。FKからオーストラリアにトライを与え、すぐにトライを返したが、その後連続トライを与えて26-28と逆転されてしまう。それでも、自陣からサヨナラ勝利のトライを得るチャンスがあったが、自らのミスでノーサイドになる残念な結果となった。

 今大会は、若手のマナイア・ヌクという才能ある選手が出て来て、キャプテンのリシ・ポリレインがSHからHOにポジションを変えている。そうしたことが影響したのか、プールマッチから外側に振られた後のディフェンスの弱さが目立っていた。また、ヌクはまだ経験値が足りない部分があり、それがチームの敗因にもつながっていたが、これから厳し試合を重ねていけば、ミラーのような良い選手に成長してくれるだろう。そして、次のボルドーでは、今大会のように唯一のライバルであるオーストラリアと、準決勝で対戦することも想定内においてプールマッチを戦うことを再認識していけば、優勝は間違いない。

4.主なニュース

(1)スコット・バレットの長期欠場で、キャプテン代行候補は?

 スコット・ロバートソン前監督時代にオールブラックスのキャプテンを担っていたスコット・バレットは、背中の怪我で手術をすることになった。また、足首とアキレス腱の治療にも専念することになった。一方、同じクルセイダーズつながりで、ロバートソンはスコット・バレットをキャプテンにしていたが、後任のデイヴ・レニーは、クルセイダーズとは無関係なので、より中立的なキャプテン代行を選ぶことになるだろう。

 その候補となる8人を、プラネット・ラグビーが比較している。

最有力候補:コーディ・テイラーアーディ・サヴェア
 サヴェアは、ファンからの支持が最も高い上に、イアン・フォスター時代の2023年RWCではキャプテンのサム・ケーンと同等の存在だったので、最も可能性が高い候補である。

 次のテイラーは、クルセイダーズで多くのキャプテン経験を積み、またオールブラックスでも100キャップを持っており、HOとしても先発候補である。

二番手グループ:ジョルディ・バレットボーデン・バレット
 スコットの弟ジョルディ、兄ボーデンともに、オールブラックスの経験値のみならず、NZ以外でのプレー経験も多い。そして、二人ともオールブラックスのリーダーシップグループである。このうちジョルディは、既にスコットやサヴェアとともにバイスキャプテンを経験してうる上に、オールブラックスの12番として重要な選手である。一方のボーデンは、実績・経験ともに申し分ないが、SOのポジションをダミアン・マッケンジー及びリッチー・モウンガと争うことになる他、既に選手としてのピークを過ぎているので、テンポラリーの器用という可能性がある。

おそらく選外:パトリック・ツイプロツ
 スコット・バレットの欠場で、ツイプロツはオールブラックスのLOとして、23人の試合メンバーに入る可能性がかなり高くなった。しかし、33歳の年齢に加え、ファビアン・ホランド、ツポウ・ヴァアイ、サム・ダリー、ジョシュ・ロードとのメンバー入り争いがあることから、ブルーズでのキャプテンの経験値を生かす機会は少なそうだ。

穴馬的候補:クイン・ツパエア
 ツパエアは、チーフスでは12番兼リーダーとして活躍しており、キャップ数は少ないものの、レニーがチーフス出身であることから、採用される可能性は残っている。

意外性のある候補:ワレス・シティティキャメロン・ロイガード
 2027年RWCを越えて、将来のオールブラックスのキャプテンを育成する観点からは、若手の抜擢が考えられる。その場合は、FWからワレス・シティティ、BKからキャメロン・ロイガードが候補になるだろう。しかし、シティティには、キャプテンの経験値が少ないことに加え、オールブラックスのFW3列として、サヴェアとのポジション争いが待っている。一方、ロイガードは、アーロン・スミスの後継者として既にオールブラックスのSHというポジションを固定しているため、チームにとって必要な選手という観点からは、ロイガードがより多くキャプテンに抜擢される可能性を持っている。

<参考>
 私としては、何をさておきアーディ・サヴェアしかいないと思っている。そしてバイスキャプテンとして、ジョルディ・バレットキャメロン・ロイガードが適任だと思う。そして、2027年RWCでは試合数が増えた上に、プールマッチでは格下チームとの対戦が多くあるので、Bチーム仕様の場合は、キャプテンがコーディ・テイラー、バイスキャプテンとして、ワレス・シティティボーデン・バレットになると予想している。


いいなと思ったら応援しよう!

きーやん(木下裕治) しがない年金生活の一方、健康状態の関係から身体を使う仕事は難しいため、趣味と実益を兼ねてnoteに様々な投稿をしています。皆さまからの私の投稿へのご支援をいただけることは、今後さらに多種多様な投稿を継続していくことにつながりますので、どうぞ宜しくお願いいたします。