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<ラグビー>2026年シーズン(6月第二週)

(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)

 夏が近づき蒸し暑くなった。私は着慣れた短パンとゴルフ用ポロシャツで外出する。それが心地良いからだ。なんでも世間では、おじさんの短パンはキモイといわれるらしいが、おじさんの存在自体がキモイ対象なのだから、どんな服装であっても「キモイ」といわれるのだろう。しかし、そんなにキモイのであれば、この世からおじさん全部がいなくなればよいと思うが、それが理想であるのかどうかは知らない。

 昔、「ローガンズ・ラン(日本公開題名:2300年未来への旅)」というSF(ディストピア)映画があった。その映画で描かれた未来社会では、人は皆30歳になると自動的に「廃棄処分」される規則が厳格に行われていた。つまり、その社会にはキモイおじさんはいないから、キモイと言われるような人は存在しない。しかし、主人公の青年は同年代の彼女と二人で、その「若者だけの社会」から逃げ出そうとして、様々な試行錯誤や試練を経験する。そして、苦労して抜け出した後に見た「外の社会」は文明化されていない原始的な世界だった、というのがオチだったと記憶している。

 このような社会になれば、誰もおじさんはキモイなんて言わなくなるし、そういう対象がいないのだから、若い人たちには快適な社会のはずだ。ただし、自分がおじさんの齢になったら、「廃棄処分」されるという条件付きだが。


1.リーグワン決勝及び3位決定戦

3位決定戦

東京サンゴリアス19-26埼玉ワイルドナイツ(HT7-0)

 サンゴリアスは、4番LOに箸本龍雅を入れ、ハリー・ホッキングスは欠場した。また、サム・ケインは7番FLで先発した。この試合が最後となる、垣永真之介が3番、流大が21番に、中村亮土が22番に入った。チェスリン・コルビが23番に入っていたが、試合直前に仁熊秀斗に交代した。ワイルドナイツは、スピアーズ戦で脳震盪になってしまった山沢拓也の欠場により、斎藤誉哉が10番SOに入り、22番入った楢本幹志朗が22番に入り、初キャップを得た。また、韋駄天モーリス・マークスが11番WTBで先発した。また、竹山晃暉も欠場しており、山沢とともに飛車角落ちの陣容で臨んだ。なお、ワイルドナイツ23番エセイ・ハランガナ、14番WTB野口竜司はワイルドナイツとしてのラストゲームになった。

 試合は、前半は互いに得点できない膠着した状態が続き、18分のサンゴリアスFB松島幸太朗のインターセプトからのトライのみの7-0で終る。後半に入り、41分にワイルドナイツがトライを挙げて、7-7の同点とする。その後44分にサンゴリアスにイエローカードが出てしまい、45分、50分の連続トライでワイルドナイツが7-19とリードを拡げた。しかし、サンゴリアスも53分に11番WTB尾崎泰雅がトライを返して12-19と7点差に迫る。ところがワイルドナイツの韋駄天11番WTBモーリス・マークスが、56分にトライを挙げて、12-26とリードを拡げる。それでも粘るサンゴリアスは、74分に尾崎泰雅が2つ目のトライを取って19-26まで迫ったが、ワイルドナイツが終始リードを保って勝利を決めた。MOMになったモーリス・マークスは、是非日本代表入りしてもらい、世界のWTBとして活躍してもらいたい。なお、69分にワイルドナイツのHO二人が負傷退場したため、これ以降はアンコンテストスクラムになった。

決勝

神戸スティーラーズ22-13スピアーズ東京ベイ(HT13-13)

 スティーラーズは、先発SOを李承信、22番リザーブをブリン・ゲイトランドとして、その他の選手はレギュラーシーズンの常連を並べた。また、この試合がラストゲームとなる、7番FLアーディ・サヴェアと13番CTBアントン・リエナートブラウンが先発した。スピアーズは、先発HO江良颯、リザーブの16番福田陸人となり、守護神マルコム・マルクスは怪我で欠場した。この試合が最後となるバーナード・フォリーが10番SOに、ピーター・ラピース・ラブスカフニが20番に、デーヴィッド・ブルブリングが5番LOに、ブリン・ホールが21番SHに、それぞれ入った。

 試合は、16分にスピアーズがPGで先行すると、スティーラーズも17分にPGを返して3-3並ぶ。スピアーズは、20分のPGで3-6と再びリードすると、24分に3番PR為房慶次朗のトライで、3-13とリードを拡げた。しかし、アタックに優るスティーラーズは、28分に左タッチライン際を快走した11番WTBイノケ・ブルアがトライを返し、10-13とする。この時のタッチライン際からのコンバージョンを、SO李承信が良く決めたのが、この後の勝敗に影響した。さらにスティーラーズは、38分にPGを入れて13-13の同点に戻して前半を終えた。

 後半に入り、42分にスティーラーズが、PGで16-13と初めてリードすると、46分に、スピアーズのロングキッカーであるFBショーン・スティーヴンソンが同点の距離のあるPGを狙うが、これを外してしまう。一方、アタックで優勢なスティーラーズは、51分にPGを加えて、19-13の6点差とした。そのままゲームは一進一退が続いたが、スティーラーズは、78分にダメ押しのPGを加えて22-13とし、残り時間を守り切って輝かしい優勝を勝ち取った。

 スピアーズは、FBショーン・スティーヴンソンが度々素晴らしいプレーでゲインを切ったが、自慢の重量FWがスティーラーズに封じ込められた他、ブレイクダウンで劣勢になったことが敗因の一つとなっていた。一方スティーラーズは、オールブラックスの4番LOブロディー・レタリック、7番FLアーディ・サヴェア、13番CTBアントン・リエナートブラウンが、攻守にわたり度々スーパープレイを連発して、スピアーズの南アフリカ選手とは格の違いを見せつけ、これが勝因となっていた。またチームとしては、監督及び選手を含めて、スティーラーズ=オールブラックス対スピアーズ=南アフリカという図式になったが、来年のRWCの日本における前哨戦としては、オールブラックスに勝利の凱歌が上がった。来年のRWCでもこれが再現されることを期待している。

2.スーパーラグビーパシフィック準々決勝結果

ハリケーンズ66-12ブランビーズ(HT38-7)

 レギュラーシーズン最終戦のクルセイダーズ戦で、中心選手の大半を休養させたハリケーンズは、満を持して、HOアサフォ・アウムア、3番PRパウリシオ・トシ、5番LOワーナー・ディアンズ、7番FLデュプレッシー・キリフィ、NO.8ピーター・ラカイ、SHキャメロン・ロイガード、SOルーベン・ラヴ、12番CTBジョルディ・バレット、13番CTBビリー・プロクター、14番WTBジョシュ・ムービイを先発させ、18番PRタイレル・ローマックス、19番LOイサイア・ウォーカーリーウェア、20番FLブライデン・イオセとリザーブも良いメンバーを戻してきた。

 ブランビーズは、1番PRジェイムズ・スリッパー、3番PRアラン・アラアラトア、6番FLロブ・ヴァレティニ、SHライアン・ロナーガン、11番WTBコリー・ツール、14番WTBアンディ・ミューアヘッド、FBトム・ライトを先発させ、16番HOビリー・ポラード、19番LOニック・フォレスト、22番SOテイン・エドメッドをリザーブに入れた。

 試合は、ホームのハリケーンズが、今シーズン好調のアタックを存分に発揮して、14分のPGを挟んで、6分、9分、27分、31分(5番LOワーナー・ディアンズ)と4連続トライを挙げる。ブランンビーズは34分にようやくトライを取って反撃するが、38分にSHキャメロン・ロイガードが二つ目のトライを挙げて、38-7と大きくリードして前半を折り返した。

 後半に入ってもハリケーンズの猛攻は続き、47分にワーナー・ディアンズが二つ目のトライを挙げる。ブランビーズも51分にトライを返すが、ハリケーンズは、59分、70分、76分と23番WTBナガネ・プニヴァイの3連続トライでハットトリックを達成し、そのまま66-12として圧勝劇を締めくくった。この66点は、2009年にブルズが作ったスーパーラグビーの61点の最多得点記録を、17年振りに塗り替えるものとなった。

 ハリケーンズでは、12番CTBジョルディ・バレット、13番CTBビリー・プロクター、SOルーベン・ラヴ、SHキャメロン・ロイガード、NO.8ピーター・ラカイ、7番FLデュプレッシー・キリフィ、5番LOワーナー・ディアンズ、4番LOケイレブ・デラニー、3番PRパウリシオ・トシ、20番FLブライデン・イオセ、23番WTBナガニ・プニヴァイが良いプレーを見せていた。なお、今回大活躍したナガニ・プニヴァイ(3試合で3トライ)に加えて、準決勝以降は、今シーズンのトライ王のフェヒ・フィネアンガノフォ(12試合で16トライ)が戻ってくる他、ジョシュ・ムービイ(14試合で13トライ)、キニ・ナホロ(5試合で5トライ)が控えており、またこの試合でFBとして先発したSOもできるカラム・ハーキンを加えて、バックスリーの3人とリザーブの23番を加えた4人をどう起用するかが、クラーク・レイドロー監督の悩みとなっている。

<参考>
 私なら、10番ルーベン・ラヴ、11番フェヒ・フィネアンガノフォ、12番ジョルディ・バレット、13番ビリー・プロクター、14番ジョシュ・ムービイ、15番カラム・ハーキンとして、23番にキニ・ナホロかナガニ・プニヴァイの調子の良い方を起用したい。また、FWも1番から8番、そして16番から20番まで有力な選手が揃っているので、今シーズンのハリケーンズは、23人全員がオールブラックス候補になれる活躍をしている(ワーナー・ディアンズも日本代表でなければ、ブロディー・レタリックの後継者としてオールブラックス入りできると思う)。

クルセイダーズ52-31ブルーズ(HT33-14)

 クルセイダーズは、HOコーディ・テイラー、3番PRジョージ・ボウワー、6番FLイーサン・ブラカッダー、7番FLレスター・ファインガアヌク、NO.8クリスチャン・リオウィリー、SHノア・ホッサム、11番WTBセヴ・リース、12番CTBデイヴィット・ハヴィリ、13番CTBダラス・マクロードが先発し、リザーブには、21番SHカイル・プレストン、23番ブライドン・エンノーが入った。

 ブルーズは、1番PRオファ・トゥンガファシ、HOブラッドレイ・スレイター、4番LOパトリック・ツイプロツ、5番LOサム・ダリー、7番FLアントン・セグナー、SOスティーヴン・ペロフェタ、11番WTBケイリブ・クラークを先発させ、リザーブには、20番FLホスキンス・ソツツ、21番SHフィンレイ・クリスティーを入れたが、ボーデン・バレットは欠場となった。

 試合は、ブルーズが先行したが、すぐにクルセイダーズが12分に取り返し、7-7となる。ところが、18分にブルーズにレッドカードが出てしまい、この数的有利からクルセイダーズがトライを取って14-7とするが、ブルーズも26分にトライを返して、14-14の同点を維持する。それでも攻勢のクルセイダーズは、3連続トライを重ねて、前半を33―14と大きくリードした。

 後半に入り、クルセイダーズはFBジョニー・マクニコルが2つ目のトライを取って、4-14とした後、ブルーズも53分にトライを返して40-21と食い下がるが、クルセイダーズは62分にマクニコルがハットトリックのトライを取る。それでもブルーズは68分に23番FBペイトン・スペンサーがトライを返し、47-26と点差を縮める。しかし、73分にクルセイダーズがトライを取って、52-26とリードを拡げて勝負を決めた。その後ブルーズも76分にトライを取ったが、勝負が既に決まった後だった。ブルーズは負けたが、特別ルールによりレギュラーシーズン上位(4位)であることから、準決勝進出となった。

チーフス46-24レッズ(HT22-17)

 チーフスは、HOサミソニ・タウケイアホ、4番LOジョシュ・ロード、5番LOツポウ・ヴァアイ、6番FLサイモン・パーカー、7番FLルーク・ジェイコブソン、NO.8ワレス・シティティ、SHコルティス・ラティマー、SOダミアン・マッケンジー、12番CTBクイン・ツパエアを先発させ、19番LOセウセウナイトア・クオイ、20番FLサミペニ・フィナウ、22番ジョシュ・ジェイコム、23番WTBレロイ・カーターをリザーブに入れた。

 レッズは、5番LOルッカン・サラカイアロト、7番FLフレイザー・マクライト、NO.8ハリー・ウィルソン、SHテイト・マクダーモット、SOカーター・ゴードンを先発させ、リザーブに、16番HOマット・ファエスラー、22番ベン・ヴォラヴォラを入れた。

 試合は、チーフスがSOダミアン・マッケンジーのPGで先行したが、レッズがトライを返して3-7とする。しかし、チーフスもすぐにトライを取って8-7とした後、レッズにイエローカードが出る。この数的有利からチーフスがトライを重ねて、19分に15-7とリードを拡げた。しかし、数的不利がなくなったレッズが26分にトライを返した後、今度はチーフスにイエローカードが出て、レッズは34分のPGで15-17と逆転した。それでもチーフスは、39分の11番WTBカイレン・タウモエフォラウの2つ目のトライで、22-17とリードして前半を終えた。

 後半に入り、マッケンジーが46分、64分と連続トライを挙げて、36-17とリードを拡げた。それでもレッズは、68分のトライで36-24まで迫ったが、72分のPGと78分のトライでチーフスに46-24とリードを拡げられて勝負が決まった。

 この結果、準決勝はNZの4チームによる対戦となった。

<準決勝の組み合わせ>
6月12日
 チーフス対クルセイダーズ
6月13日
 ハリケーンズ対ブルーズ

3.ボルドー・セヴンズ結果

女子
プールマッチ
 日本12-24フィジー、日本29-14ブラジル、オーストラリア35-7日本
 NZ49-5アルゼンチン、NZ42-0南アフリカ、NZ38-7フランス
準々決勝
 フィジー14-29カナダ、NZ35-22日本、アメリカ12-0フランス、オーストラリア14-0スペイン
7位決定戦
 スペイン対日本
 日本は、プールマッチ初戦でフィジーに負けたのが痛かった。それでもプール3位の全体の2番目として準々決勝に進出することができた。しかし、エースを並べたNZの前には手も足もでず、後半10分までに35-7と勝負を決められた。ところが、残り4分となった時点で、NZは次々とリザーブメンバーに交代させたところディフェンスが乱れ、このチャンスに日本は3連続トライを取って22点まで積み上げることができた。これは、来シーズンに向けての自信になったことだろう。一方のNZとしては、勝利を決めた後とはいえ、格下の日本に3連続トライを与えてしまったことは、リザーブメンバーとレギュラーメンバーの差がある結果となった。今後はリザーブメンバーの成長が期待される。

準決勝
 カナダ17-19NZ、アメリカ7-21オーストラリア
3位決定戦
 カナダ21-19アメリカ
決勝
 NZ19-26オーストラリア

 ブラックファーンズセヴンズは、ベテランのまとめ役だったステイシー・ワアカを、準々決勝以降の試合を脳震盪で失ってしまったため、ディフェンスに綻びが出ていた。さらに準決勝で今大会好調であったマヒナ・ポーも怪我で失うこととなり、経験値の浅い選手で決勝に臨むこととなった。一方のオーストラリアは、怪我で欠場していた絶対的エースのマディソン・リーヴァイが、決勝に復帰して2トライを取る活躍をし、今大会の優勝及びシリーズ優勝となった。

 ブラックファーンズセヴンズとしては、1.5軍編成で決勝を戦わなければならなくなったハンデさえなければ、確実に大会優勝とシリーズ優勝を勝ち取ることができただけに、悔やまれる結果となった。しかし、ノーサイド寸前まで17-12でカナダに負けていた準決勝で、ジョルジャ・ミラーが個人技でポスト近くにトライを挙げたプレーは、今大会中最も素晴らしいプレーとして長く記憶されることになるだろう。また、シリーズ通算トライではマディソン・リーヴァイが1位になったが、最優秀選手賞には二年連続でミラーが選ばれたように、選手としてのレベルの高さとチームへの貢献度の多さは、比較にならないくらい大きなものであった。

 来シーズン以降は、今シーズン好不調の波があった、マナイア・ヌク、ジェイミー・コロセ、マイア・デイヴィスらの若手が成長する上に、リシ・ポウリレーン、カテリン・ヴァハアコロ、ジャスミン・フェリックスホッサム、ケレシー・テネティ、アレナ・サイリ、ステイシー・ワアカらの中堅・ベテランに加えて、ミラーが女王として活躍することで、ブラックファーンズセヴンズは世界のセヴンズを支配していくことだろう。

男子
プールマッチ
 NZ26-21フランス、NZ33-7ドイツ、アルゼンチン21-24NZ
準々決勝
 オーストラリア0-26フランス、フィジー12-14南アフリカ、NZ24-5英国、アメリカ5-17スペイン
 プールマッチで、英国が14-19で南アフリカに勝利するアップセットを見せ、準々決勝に進出したが、NZの前に歯が立たなかった。英国が活躍した要因の一つに、スコットランド代表WTBダーシー・グラハムが参加していることが挙げられる。今後15人制の代表が一時的セヴンズに参加(例えば、パリオリンピックのSHアントワーヌ・デュポンのように)した場合、今回のような番狂わせが起きるかも知れない。
準決勝
 フランス21-12南アフリカ、NZ24-12スペイン
3位決定戦
 南アフリカ14-40スペイン
決勝
 フランス14-5NZ

 決勝まで順調に進んだオールブラックスセヴンズだったが、決勝では大きなホームアドバンテージのあるフランスに対して、惜しくも敗れてしまった。しかしこの準優勝により、シリーズ2位に浮上し、不調続きの今シーズンとしては、来シーズンに向けての踏み台が出来た結果となった。また、監督のトマシ・ザマは今大会での退任を発表しており、来シーズン以降は、キチオニ・ヴァイ、ナガロシ・マクガーヴェイブラック、ジェイデン・キーラン、リレイ・ウィリアムス、フレッチャー・モウガン、スコット・グレゴリー、ケレ・ラサカらの若手の成長と合わせ、新監督による巻き返しが期待される。

ジョルジャ・ミラーが、3回目の女子セヴンズ最優秀選手賞に選ばれる。

 ブラックファーンズセヴンズは、最終戦のボルドー大会では主力選手の怪我で準優勝に終わったが、シリーズ全9大会で6回優勝する原動力となった22歳のミラーは、昨シーズンに続く最優秀選手書を連続して受賞した。過去に連続して受賞したのは2人しかいないという、ミラーが既に伝説的な名選手になっていることを証明する受賞となった。またミラーは、ブラックファーンズセヴンズのリシ・ポウリレーンとともに、シリーズのドリームチームに選出されている。

 今大会で2025-26年のセヴンズシリーズは終了したため、ミラーはこれから15人制のブラックファーンズのオープンサイドFLとして活躍することが期待される。彼女は既に15人制のフランカーとしても、かつてのリッチー・マコウを髣髴させるようなブレイクダウンのターンオーバーを連発する他、セヴンズで鍛えた視野の広さと切れ味高いアタック力で、女子ラグビー界のみならず全世界のラグビー界におけるスーパープレヤーとなっている。

4.主なニュース

(1)元アイルランド代表キャプテン及びブリティッシュアンドアイリッシュ・ライオンズFLファーガス・スラッテリーが死去

 アイルランド代表及びブリティッシュアンドアイリッシュ・ライオンズのFLとして活躍し、特に1971年のライオンズのNZ遠征及び1974年の南アフリカ遠征でのプレー振りが語り継がれている、ファーガス・スラッテリーが死去した。77歳だった。

 スラッテリーは、アイルランド代表としては61キャップを重ね、1982年と1985年のシックスネーションズでのトリプルクラウンにも貢献した、常にブレイクダウンの近くにいる名オープンサイドFLであった。引退後は、BBCに関わる広告業をしていた。

(2)トニー・ブラウンがオースブラックスへ復帰

 現在南アフリカのアタックコーチとして、2027年RWCまでの契約となっている、元オールブラックスのSOで、世界最高のアタックコーチと見られるトニー・ブラウンは、南アフリカとの契約終了後、デイヴ・レニー新監督率いるオールブラックスをサポートするためNZに復帰することを、この度NZ協会が発表した。契約期間は延長を想定した2年となる。

 ブラウンは、かねてからオールブラックスのコーチングスタッフに参加することを希望していたが、前々任のイアン・フォスター及び前任のスコット・ロバートソン監督時代は、いずれもブラウンとの契約をしなかった。そのため、ブラウンはやむを得ず南アフリカと契約したが、2023年RWCで南アフリカが優勝する原動力となり、現在に至るまで世界最高のアタックコーチとしての称号を受けている。

 現監督のデイヴ・レニーは、日本のリーグワンで神戸スティーラーズを見事な優勝に導いた後、スコット・ロバートソンによって崩壊したオールブラックスの立て直しのため、NZに戻るが、監督交代によりブラウンのオールブラックスのコーチングスタッフ入りの障害がなくなったことを踏まえて、レニーはブラウンのNZ復帰を強く希望していた。しかし、ブラウンの南アフリカとの2027年RWCまで残る契約を中途解約することができずに、諦める結果となっていた。それもブラウンのオールブラックス復帰を願うレニーは、個人的なラインを通じてブラウンを説得し続け、今回の2028年以降のオールブラックスのコーチングスタッフ入りが実現することなった。

 なお、ブラウンとしては、既に気持ちはオールブラックスに移っていると思われるが、信義に篤い性格故、2027年RWCまでは南アフリカのために尽力するとコメントしている。一方、2027年RWCで南アフリカは、準々決勝でオールブラックスと対戦する可能性が高いが、その時のブラウンの心境はさぞ複雑なものになることだろう。もしかすると、奇策を連発することで知られるラッシー・エラスムス監督は、オールブラックス戦前にブラウンをコーチから一時的に外すことがあり得るかもしれない。

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きーやん(木下裕治) しがない年金生活の一方、健康状態の関係から身体を使う仕事は難しいため、趣味と実益を兼ねてnoteに様々な投稿をしています。皆さまからの私の投稿へのご支援をいただけることは、今後さらに多種多様な投稿を継続していくことにつながりますので、どうぞ宜しくお願いいたします。