30代・業界未経験でエンジニアになれるのか?元プロスポーツトレーナーの転職活動記録
こんにちは。
女性プロスポーツトレーナーとして働いていた過去を持ち、現在はIT企業でエンジニアとして働いている ゆん と申します。
今回は、30代でIT業界に転職した経験についてお話ししたいと思います。
スポーツ業界からの転身を考えたきっかけ
女性プロスポーツトレーナーとして働いていた頃は、選手のパフォーマンス向上やケガの予防・治療に関わる仕事にやりがいを感じていました。しかし、業界の特性上、長期的なキャリアプランや将来的なライフプランを考えた時に、「このままスポーツ業界で働き続けることができるのか」と不安を感じていました。
結果、スポーツトレーナーという道は一旦諦めることになったのですが、その決断に至るまでを過去の記事にまとめていますので、よろしければこちらもご覧ください。
スポーツトレーナーを辞めてから、次のキャリアについてどうしようか考えていたころ、以前から興味があったIT分野への転職を漠然と考えるようになりました。
ただし、当初は転職活動に対して積極的ではありませんでした。30代という年齢、そして業界未経験という状況を考えると、現実的に難しいのではないかと思っていたからです。
小学生時代からの「隠れた経験」
IT業界は確かに未経験でしたが、振り返ってみると、技術的な下地は実は意外なところにありました。
小学生の頃、自宅にあったWindows98のバカでかいPCを使って、コーディングやプログラミングをして遊んでいました。当時はまだインターネットが今ほど普及していない時代で、いわゆる「インターネット黎明期」と呼ばれる頃でした。(今は懐かしき、ダイヤルアップ接続でピ~ヒョロロ~とやっていた時代でした。)
技術的なことについても書籍以外に情報を集めるのが大変で、小学生の財力でそう何冊も専門書を買い集めることはできず、Web検索でなんとか先人の残した情報を集めながら、見よう見まねでWebサイトのコーディングやCGIプログラムの設置・改修を行っていました。
サーバーやIPについての知識も、このときに体当たりで試行錯誤しながら身に着けていった記憶があります。
年齢を重ねていくうちに、Web業界ではHTML5・CSSの台頭が起こり、Webサイトのトレンドも"原色チカチカ"のデザインから"レスポンシブでオシャレ"へと変わっていきました。「こんなに素敵なデザインでWebサイトを作ることができるのか」と、知的好奇心は冷めやらず、大学生時代や鍼灸専門学校生時代も、本業の勉強と並行してレスポンシブデザインやコーディングについて勉強を続けていました。
さらに、スポーツトレーナー時代には、外部向けのWebアプリケーションの開発・運用に携わりました。まず一番最初に作ったのは、ウェイトトレーニングの重量やセット数を各選手に記録してもらい、その結果をトレーナー宛にメールで送信するという非常に簡素なつくりのWebアプリでしたが、ニーズのあるシステムを構築・保守し、実際にユーザーに使ってもらうという経験が積み上がりはじめたはこのときからでした。
これらの経験があったからこそ、IT業界への転職にそれほど高いハードルを感じなかったのだと思います。
転職への背中を押してくれた転職エージェントとの出会い
転職活動に対して消極的だった私の背中を押してくれたのは、ある転職エージェントとの出会いでした。
そのエージェントが過去に打ち出していたキャンペーンで「コーディングテストを受けて、あなたの市場価値を正確に測ります」というようなものがありました。半ば興味本位で受けてみたところ、自分で思っていた以上の好感触を得ることができました。
エージェントの担当者の方からは「業界未経験のわりに、アルゴリズム理解がしっかりできている。通常30代だと経験値が求められるところではあるが、この知識レベルなら業界未経験でもまだまだ転職可能だと思う」と評価していただきました。この言葉が、私の転職活動への大きな原動力となりました。
転職活動で直面した現実
ただし、転職活動は決して楽なものではありませんでした。多くの企業に応募する中でやはり「業界未経験」という点や「年齢」がネックとなり、書類が通らないこともありました。
それでもなんとか2社内定をいただき、今はそのうちの1社で中途採用のエンジニアとして働いています。
この転職活動を進めていく中で特に実感したのは、知識0からの未経験業界転職は非常に難しいということです。私の場合は小学生時代からの技術的な経験や、Webアプリ開発・運用の実務レベルの経験があったからこそ、転職を実現できたのだと思います。
もし本当にゼロからのスタートだったら、30代でのIT業界転職はより困難だったでしょう。この点は、同じように転職を考えている方には強調してお伝えしたいと思います。
転職活動に臨む前に、いかに人に話せる知識・経験を積み上げておくか?というのはどの業界に転職するのであっても重要なことだと思っています。
現在の仕事とこれから
現在はIT企業でエンジニアとして働いており、毎日新しい知識に触れながら成長を実感しています。スポーツトレーナー時代に培った「人の身体という複雑なシステムを理解し、最適化する」という考え方は、コンピュータにおけるシステム開発について考える上でも活かされていると感じています。
また、スポーツトレーナー時代の経験があるからこそ、チームでの協働やクライアントとのコミュニケーションにおいても、技術面以外の強みを発揮できていると思います。
まとめ:未経験転職を成功させるために
30代でのIT業界未経験転職を振り返って、成功の要因をまとめると以下のようになります:
知識完全0からの業界未経験ではなく、何らかの技術的下地があった
個人開発ではあるが、実務レベルでの開発・運用経験があった
転職エージェントという第三者からの客観的評価を得られた
前職での経験を新しい分野でも活かせるマインドセットがあった
もしIT業界への転職を考えている方がいらっしゃるなら、まずは自分自身の経験を棚卸しして、どのような技術的素養があるかを整理することをお勧めします。そして、知識が不足している部分については、転職活動前にしっかりと学習・実践し、できれば「その知識・技術を使って自分以外の誰か一人にでも役に立てた経験」を作っておくことが重要だと思います。
知識0からの未経験業界転職は決して不可能ではありませんが、相当な準備と覚悟が必要です。しかし、適切な準備と運、そしてタイミングが合えば、新しいキャリアへの扉は必ず開かれると信じています。
皆さんの転職活動が成功することを心から願っています。
