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【ステップ2】なぜ「同一財布」にしたのか?家計を設計できる状態にするための話

共働きで収入もあり、生活は回っているのに、
なぜか「家計が整っている感じ」がしない。

赤字ではない。
大きなケンカもない。
毎月なんとかやれている。

それなのに、

・将来のお金の話をすると、話が進まない
・「これって家計から出すの?」が曖昧
・不安はあるのに、何が不安なのか分からない

そんな感覚を抱えたまま、
日々の支払いだけが積み重なっていく。

多くの共働き家庭は、この状態を
「何か上手くいってないけど、特に問題はない」と処理してしまいます。

でも実はここに、
家計がうまく回らなくなる入口があります。

僕たち夫婦も、まさにそうでした。

結婚当初は、
お互いの給料はそれぞれ管理して生活費だけ出し合う、いわゆる「別財布」スタイル。

合理的で、揉めにくくて、
うまくいっているように見える形です。

でも、それは
「問題が表に出ていないだけ」だったと、
あとから分かりました。

このnoteでは、

・なぜ別財布だと家計を設計できなかったのか
・なぜ同一財布に変えたのか
・そこで何が変わったのか

を、実体験をもとに整理します。

同一財布は、家計管理のゴールではありません。

でも、
家計を「設計できる状態」にするためのスタートラインにはなります。


※この記事の前章にあたるステップ1では、
家計の不安は「お金の金額」そのものではなく、構造が決まっていないことから生まれる場合が多い、という話をしました。
「何が不安なのかがわからない」という人は、そちらの記事もどうぞ
家計の不安の正体を見える化する(ステップ1)




1.別財布は「合理的な選択」に見える

共働き世帯に多いのが、
「お互いの給料はそれぞれ管理して、生活費だけ出し合う」

いわゆる別財布スタイルです。

・自分のお金に口出しされない
・管理がシンプル
・揉めにくそう

一見すると、とても合理的に見えます。

実際、僕たち夫婦も、
結婚当初はこの形を選びました。

特に疑問もなく、
「共働きなんだから、これでいいよね」
という感覚でした。



2.続けるうちに出てきた、言葉にできない違和感


しばらく別財布を続けるうちに、
小さな違和感が溜まっていきました。

例えば、

・家計全体で、いくら余っているのか分からない
・将来の話(教育費・貯蓄・住宅)がしにくい
・「それって家計から出す?」が毎回あいまい
・相手の支出が気になっても、口を出しづらい

大きなケンカがあったわけではありません。

ただ、
「なんとなく違和感」
「なんとなく話しづらい」
という空気がありました。

でも当時は、
それが財布の持ち方と関係しているとは思いませんでした。



3.気づいたのは「お金」ではなく「構造」の問題だった


後から振り返ると、問題は
「いくら使ったか」とか
「何に使ったか」ではありませんでした。

問題は、

・家計として全体を見られない
・ルールを決める前提がない
・将来の話を数字でできない

という構造自体にありました。

別財布の状態では、
誰がいくら稼いで、
何にいくら使って、
家計としてどうなっているのかが、
一つの形として捉えることができませんでした。

だから、

・不安の正体もはっきりしない
・対策も立てられない
・話し合いも感覚論になりやすい

という状態になっていました。

こうなってようやく、
「これは管理方法の問題だけじゃなくて、
そもそも家計を設計できない形だったんだ」
と気づきました。



4.なぜ「同一財布」にしたのか


僕たちが別財布をやめて同一財布にした理由は、「管理をラクにしたかったから」だけではありません。

一番大きかったのは、
家計を話し合える状態にしたかったからです。

別財布のときは、

・それぞれが何にいくら使っているのか分からず、それを聞くと不審がられる
・どこまでが家計で、どこからが個人なのか曖昧で、毎回揉める
・お金の話をすると、感覚論や不満になりやすく、話が進まない

という状態でした。

つまり、お金は使っているけれど、
家計として設計できる形にはなっていなかったんです。

また、もう一つ理由があります。

当時から、
妻はお金の管理があまり得意ではなく、
僕の方が数字を扱うのが苦にならないタイプでした。

別財布のままだと、
夫婦それぞれが何となく個人のお金として管理して、家計全体は誰も把握していないという状態になります。

それよりも、
家計は一つにまとめ、
管理は得意な側が担いつつ、
判断基準は二人で決めるという形にした方が、
家計としては安定すると考えました。

つまり同一財布は、
「どちらかが我慢する仕組み」ではなく、

家計を運営する役割を分けるための構造

でもありました。

同一財布にしたことで、ようやく、
「この家計を、どう設計するか」
という話ができる状態になったのです。



5.同一財布にして起きた一番大きな変化


同一財布にして、まず起きた変化は、
家計を一つのものとして見られるようになった
ということでした。

・収入がどこに、いくら入るのか
・支出がどこから、いくら出ていくのか
・残ったお金はどうなるのか

これが、ようやく
一つの流れとして見える形になりました。

それまでは、
「何か使いすぎてるかもしれないから節約しよう」
「高いから我慢して安い方にしよう」
「何となく貯金していこう」
という対処しかできていませんでした。

同一財布にしたことで、
家計を根拠のない「その場しのぎ」ではなく、
設計の対象として扱える状態になりました。



6.でも、同一財布にしただけでは家計は回らない

ただ、
同一財布にしただけで、
家計の不安が消えたわけではありません。

・何を家計で出すのか
・何を個人で出すのか
・いくらまでなら使っていいのか

これが決まっていなければ、
財布を一つにしても、根本的な不安は残り続けます。

むしろ、
「財布を一緒にしたけど、この後はどうすればいいんだろう」
という、別の不安が生まれました。

ここで僕は気づきました。

同一財布はゴールではなく、
スタートラインだったのだと。

家計を一つにまとめることは、
「整えること」ではなく、
整え始める準備の一環に過ぎなかったのだと。



7.同一財布は「設計」を始めるための条件


同一財布にしたことで、

・家計を一つの仕組みとして考えられる
・支出を分類できる
・ルールを作れる
・話し合いができる

という状態になりました。

逆に言えば、
同一財布にしなければ、
こうした「設計」は始められなかったと思います。

ただ、僕は、
「同一財布が正解」と言いたいわけではありません。

家計を見える形にして、
決められる形、続けられる形にしていくための
スタート地点としてはとても大きかった、
というのが正直な実感です。

僕たち夫婦にとって、同一財布は、
節約のための手段ではなく、
家計を設計するための前提条件でした。



8.次のステップへ

同一財布にして、
ようやく家計を一つのものとして見られるようになりました。

でも、
それは「整った」という意味ではありません。

できるようになったのは、
「これは家計のお金」
「これは個人のお金」
という線を引ける状態になった、ということだけです。

言い換えると、
「お金の出どころを決められるようになった」
という段階に来ただけでした。

そうすると、次に決めなければならないのが、
「何を家計で出すのか」
「何を個人で出すのか」
「どこまで相談して、どこから自由なのか」
という、支出のルールです。

同一財布にしただけでは、
この線はまだ引かれていません。

線が引かれていなければ、

・何に使っていいのか迷う
・相手のお金の使い方が気になる
・基準が曖昧で不安が消えない

という状態のままです。

だから次のステップ3では、
僕たちが実際に決めた「支出のルール」について具体的に書きます。

同一財布は準備段階。

支出ルールによって、家計ははじめて
「思いつき」ではなく「仕組み」として動き始めます。

ステップ3:支出ルールのない家計は、ずっと不安になる

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