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【ステップ1】家計の不安は「お金の問題」じゃない。不安の正体を見える化する7つの質問

「もっと稼げば不安は減るはず」

そう思っているのに、
収入が増えてもモヤモヤが消えない。
そういう人は少なくありません。

貯金が数百万円、数千万円あっても不安な人もいれば、
そこまで貯まっていなくても「まあ大丈夫かな」と思えている人もいます。

これはつまり、
家計の不安=金額の問題とは限らない
ということです。

この第1ステップでは、
いきなり節約や投資の話はしません。

まずは
「自分は、何に対して不安になっているのか」を
7つの質問で見える化していきます。




1.不安の元が金額なのかを確認する

まず、家計の不安が金額の問題なのか、
そうではないのかを、以下の問いで確認します。

質問1:今いちばん不安なのは、「足りないかもしれない」?それとも「何がわからないかわからない」?

次のどちらか近い方を選んでください。

A:お金が明らかに足りない気がして不安
B:足りているかどうかすら、よくわからなくて不安

Aを選んだ人は、
今所有している金額を把握してはいるものの、
将来への見通しが不透明なことに不安を抱えている、「見通し不安タイプ」です。

一方、Bを選んだ人は、
金額そのもの以前に、
見えていないことが不安の原因となっている
「見えない不安タイプ」です。

いずれのタイプにも共通するのは、
「不安の正体が、まだ言葉になっていない」ことなので、何が不安なのかを明確にしていきます。



2.不安の「場面」と「感情」を思い出す

つぎに、お金の不安の中身を少しずつ具体化していきます。

質問2:お金のことで一番モヤっとしたのは、最近いつ・どんな場面でしたか?

例えば…

・クレジットカードの明細を見たとき
・子どもの習い事の話が出たとき
・SNSで「NISA満額」みたいな投稿を見たとき

できるだけ具体的な場面を思い出してみてください。

質問3:そのとき、頭の中でどんな「最悪パターン」を想像しましたか?

例えば…

・生活が回らなくて借金地獄
・片方の収入が減ったら生活できない
・子どもの習い事が無限に増えて毎月赤字
・生活費が足りなくて住宅ローンが返せない
・老後のお金が用意できない

ここまでで、
あなたの頭の中にある『最悪シナリオ』がいくつか出てきたと思います。

問題は、
脳がそれらを全部、同じ緊急度で扱ってしまうことにあります。

なので、次はそれを切り分けます。



3.不安の「種類」と「矛先」を切り分ける

ここからは、不安の中身を
「現実に起きそうなリスク」と
「起こる可能性の低い不安」の
2つに分解します。

質問4:お金の不安のうち、「今のままだと本当に起きそうなリスク」は何?また、「起こる可能性の低そうな不安」は何?

例えば…

本当に起きそう:
・片方の収入が減る
・教育費が想定よりかかる

起こる可能性が低そう:
・絶対に破綻するに違いない
・隕石が落ちるレベルの極端な未来

今ある不安を全部まとめて「怖い」としてしまうと、対策の立てようがありません。

そのため、
不安の中身を「本当に起きそうなリスク」と、
「起こる可能性が低そうな不安」に仕分け、
以下のように、自分でコントロールしやすい不安から順番に扱います。

①本当に起きそう × コントロールしやすい
・赤字化
・固定費が高すぎる
・貯蓄率が低い、など
 →ここを最優先で直す(ルール化・仕組み化)

②本当に起きそう × コントロールしにくい
・物価高
・収入減
・教育費が想定よりかかる、など
 →悪い流れに備える(崩れにくい構造化)

③起こる可能性が低そう × コントロールしやすい
・突然の入院や手術
・家電が突然壊れる
・事故に遭う、など
 →予備費として備える(崩れにくい構造化)

④起こる可能性が低そう × コントロールしにくい
・大災害
・戦争
・想定外の最悪のケース、など
→考えすぎず、最低限の備えだけする

不安の切り分けができたところで、
その不安が「自分のこと」なのか、
「パートナーのこと」なのかを確認します。

質問5:家計のことで不安を感じるとき、いちばん気になるのは「自分のこと」ですか? それとも「パートナーのこと」ですか?

・自分の収入や使い方が不安
・相手の収入や使い方、価値観が不安

もし「パートナーのこと」の方が強いなら、
それは家計の問題というより、
ルールがない、合意ができていないという夫婦の仕組みの問題かもしれません。



4.あなたに「安心ライン」はあるか?

質問6:「これだけ守れていれば、とりあえず安心できる」という自分なりのラインを、月いくら・貯金いくら・投資いくらで言えますか?

この場で書けなくていいので、
考えてみてください。

例えば…

「共働きで手取り50万円で」
「毎月5万円積立できていて」
「生活費6か月分の現金があればOK」

みたいな、自分基準です。

もし、これがまったく言えないなら、
不安の正体は「お金が足りない」ではなく、
何を守れば安心なのか分からない=基準がないことかもしれません。



5.不安の本当の正体を言葉にする

質問7:今の家計で、「数字はそこそこでも、不安が消えない理由」は何だと思いますか?

よくある答えは…

・お金の流れを自分で把握できていない
・パートナーが何にいくら使っているか知らない
・万一のとき、どこから出すかイメージできない
・老後や教育費、住宅購入費などをざっくりでも計算したことがない

もし答えが「収入が少ないから」以外なら、
それはもう金額の問題ではなく、
構造と基準の問題です。



まとめ:不安の多くは「構造」と「基準の不在」から来ている

このステップでやったことは、こういうことです。

・不安の種類を分類した
・不安を感じた具体的場面を思い出した
・頭に浮かんだ最悪パターンを言語化した
・現実リスクと妄想不安を分けた
・不安の矛先(自分かパートナーか)を見た
・自分なりの安心ラインを考えた
・それでも消えない理由を考えた

それでも「なんか不安」なら、
それは、ほぼ次のうちのどれかです。

・お金の流れが見えていない、もしくは構造化されていない
・守る基準や判断基準が決まっていない
・夫婦でルールが共有されていない

だから僕は、
「もっと稼げ」とか、「NISA満額が正義」という
お金を増やす話より先に、家計の構造と、夫婦のルールの話をしています。



次のステップへ

次の第2ステップでは、
この「不安の正体」を踏まえて、

・なぜ別財布だと不安が増えるのか
・なぜ我が家は同一財布にしたのか
・何がラクになったのか

を具体的に書いていきます。

家計の不安は、「いくらあるか」よりも、
「どう流れてどう管理されているか」
大きく変わります。

まずは、
その土台から整えていきましょう。

なぜ「同一財布」にしたのか(ステップ2)

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