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良い無駄と悪い無駄

贅沢の『贅』は贅肉の『贅』。

『贅』という字には『無駄なもの』『余計なもの』という意味がある。


[音]ゼイ・セイ
[訓]むだ・いぼ・こぶ

①むだ。役に立たない。よけいなもの。「贅言」「贅肉」 ②いぼ。こぶ。「贅疣(ゼイユウ)」 ③むこ。いりむこ。

贅 | 漢字一字 | 漢字ペディア

『沢』という字は『山間部にある、草木が茂っていて、水が浅くたまっている場所(特に人の手が加わっていないままの場所)』という意味。
そこから転じて、『うるおい』『恵み』を表している。


[音]タク
[訓]さわ (外)うるおう・つや

①さわ。草木の生えている湿地帯。「沢畔」「沼沢」 ②うるおう。うるおい。めぐみ。「恩沢」「潤沢」 ③つや。かがやき。「光沢」「色沢」

沢 | 漢字一字 | 漢字ペディア

つまり、『贅沢』とは『過剰な豊かさ』を表した言葉。

こう聞くと『贅沢』は良くないことに聞こえる。
でも“贅沢する”ということは本当にいけないことなのだろうか。


コスパ、タイパ、省エネ、生産性、費用対効果。

世の中には“効率化”を象徴する言葉がたくさんある。

リソース(特に時間)は大事なもの。
だからこそ効率化したくなる。

効率化すること自体は良いこと。

でもすべてのことに効率化してしまうと、
ほんとうに大切なものにまで時間短縮しようとしてしまう。

時間とはすなわち命なのです。
そして命とは、人間の心の中にあるものなのです。
人間が時間を節約すればするほど、命はやせほそってなくなってしまうのです。

― ミヒャエル・エンデ

無駄には、『良い無駄』と『悪い無駄』がある。

『良い無駄』とは
⇒計画性のあるご褒美(空費)
⇒モチベーションの維持や精神的なリフレッシュのために計画的に時間・お金・労力を使う(理性的な行動)
⇒例:目標達成したご褒美の旅行、大切な人との外食の予定など

『悪い無駄』とは
⇒計画性のないご褒美(浪費)
⇒一時的な満足感や快感を得たいがために衝動的に時間・お金・労力を使う(本能的な行動)
⇒例:ブランド品の衝動買い、スマホゲームへの課金など

大切な人と過ごす時間。
大好きな音楽や映画を楽しむ時間。
自然に囲まれてのんびり過ごす時間。
旅行先で景色や町並みを楽しむ時間。

ほんとうに大切なものに贅沢に時間を使うことこそが、心から幸せだと感じられる時間を生むのではないだろうか。


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