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「いい人」をやめてみたら、本当の優しさが分かった話

朝、店舗の扉を開ける直前。鏡に映った自分の顔を見て、ふと思ったんです。

「今日も素敵な笑顔でいなきゃ」って。

そんな風に、相手に合わせすぎて疲れてしまったこと、ありませんか?


私、25歳になるまでずっと「いい人でいなきゃ」って思って生きてきました。

誰かに頼まれたら断れない。
嫌なことも笑顔で受け止める。

自分の気持ちより、相手の期待に応えることばかり考えて。

でも、その結果待っていたのは、心を病んでしまった自分でした。

今日は、そんな私がアパレルの仕事を通じて見つけた「本当の優しさ」についてお話しします。

もしあなたも人に合わせすぎて疲れてしまうなら、きっと何か届くものがあると思います。


📌 「いい人」を演じ続けて、心が壊れた

新卒で入った会社で、私は完璧な自分を演じ続けました。

どんな時も明るく、どんな頼みごとも引き受けて、愚痴や弱音は絶対に言わない。

「みんなに好かれる完璧な自分」を目指して、毎朝鏡の前で笑顔を練習していたんです。

でも頑張れば頑張るほど、本当の自分との距離が広がっていきました。
そして気づいたら、毎朝支度をしても、会社に着くまでの記憶がない。
暗いトンネルの中を歩いているような、そんな日々が続いていました。

当時の私は「自分が我慢すれば、みんな嬉しいはず」って思い込んでいたんです。でもそれって、本当は誰も幸せにしていなかったんですよね。


📌 接客の仕事で気づいた「境界線」の大切さ

心の調子が少しずつ良くなってきた頃、アパレル店員として働き始めました。そこでの経験が、私の人生を変えてくれたんです。

ある日、30代の女性のお客様が来店されました。
明らかに似合わない色の服を試着されていて、以前の私なら「お似合いです!」って言ってたと思います。

でもその時、なぜか正直に伝えてみたんです。
「実は、この色よりもこちらの方がお客様の肌色に合うと思うのですが…」

最初はドキドキしました。嫌われるかもしれない。
でも、そのお客様の反応は意外でした。

「ありがとう! 正直に言ってくれて嬉しい。信頼できる店員さんね」

この瞬間、私の中で何かが変わりました。
相手のためを思うなら、時には正直に伝えることも優しさなんだって。


📌 心理学が教えてくれた「バウンダリー」という概念

このことについてもっと知りたくて、心理学の本を読んでいた時に出会ったのが「バウンダリー」という言葉でした。

バウンダリーとは、心理学で「自分と他者を区別し、自己を保つための心の境界線」のこと。
この境界線がはっきりしていると、他者の言動に過剰に影響されることなく、自分らしく生きることができるんです。

逆に境界線が曖昧だと、周囲からは「いい人」って評価される一方で、本人は常に疲弊して、心の中に葛藤を抱えてしまう。

まさに、あの頃の私でした。

研究によると、境界線が弱い人は「共依存」というパターンに陥りやすいそうです。
相手の問題を自分の問題として捉えて、過剰に世話を焼いたり、自己犠牲的な行動を繰り返してしまう。
そして自分も相手も、本当の意味では成長できなくなってしまうんです。

でも大切なのは、境界線があるからこそ、お互いを尊重し合える健全な関係が築けるということ。
境界線を引くことは冷たいことじゃなくて、むしろ長期的な関係のために必要なことだったんです。


📌 別のお客様から教わった「愛のある距離感」

そんなことを考えていた頃、素敵な女性のお客様との会話が印象に残っています。

「ゆりっぺちゃんって、無理して勧めたりしないから安心するのよ」

そう言ってくださって、私は少し驚きました。実は、売上のために何でも勧めた方がいいのかなって、迷っていた時期だったんです。

でもそのお客様は続けました。「他の店だと次々勧められるけど、あなたは『今日はこれだけで十分だと思います』って正直に言ってくれる。
それって実はすごく親切なのよ」

この言葉が、私の中でストンと落ちたんです。
無理に何でも「YES」と言うより、本当に相手にとって良いことだけ提案する方が、結果的に信頼してもらえる。

そして気づいたのは、これって接客だけじゃなくて、すべての人間関係に言えることだなって。


📌 私が見つけた「本当の優しさ」の3つのポイント

アパレルの仕事と心理学の勉強を通じて、私なりに「本当の優しさ」が見えてきました。

まず一つ目は、自分を犠牲にしても、誰も幸せにならないということ。

私がストレスを溜めて、いつか爆発する。相手も私が無理していることに気づいて、罪悪感を感じる。
誰もハッピーじゃないんですよね。

本当の優しさって、自分も相手も笑顔になれることのはず。
だから、自分の気持ちにも正直になることが大切だと思うようになりました。

二つ目は、境界線があるからこそ、安心できる関係になるということ。
境界線がないと、どこまでOKか分からなくて相手が気を遣ったり、遠慮がなくなって関係が悪化しやすくなったりします。

でも適切な境界線があれば、お互いが安心して本音を言えるようになるんです。
長期的に良い関係を維持できる。
相手の個性も自分の個性も大切にできる。

そして三つ目は、本当の自分を出した方が、深いつながりができるということ。
「いい人」を演じている時は、広く浅い人間関係しか築けませんでした。

でもありのままの自分を見せるようになってから、本当に大切な人との関係が深くなったんです。
表面的な付き合いが減って、心の負担が軽くなりました。
「この人になら本音を話せる」って思ってもらえるようになりました。


📌 小さな一歩

疲れている時は、素直に「疲れた」と言ってみる。
本当はやりたくないことを頼まれた時、「ちょっと考えさせて」と言ってみる。
意見を求められた時、「私はこう思う」と正直に答えてみる。

完璧を目指す必要はないんです。
少しずつ、あなたらしさを大切にしていけばいい。

大切なのは「伝え方」です。
境界線を引くことと、相手を傷つけることは違います。
断る時は「ありがとう」から始める。

「お誘いありがとう! でも今日は疲れてるから、また今度お願いします」みたいに。

そして、本当に相手のためになることは何か? を考える。

相手の立場や状況を考えた現実的な提案をする。
これが「愛のある自分らしさ」だと思うんです。


📌 「愛のある自分らしさ」で生きる

私が大切にしているのは、「この選択は、1年後の私と大切な人たちを笑顔にするか?」という基準です。

この答えが
Yesなら、それは本当の優しさ。
Noなら、ちょっと立ち止まって考え直します。

人間関係で迷った時、この質問を自分にしてみてください。
他人と比較して落ち込むより、自分なりのペースで成長する。
嫌々引き受けて後で愚痴るより、正直に「今は難しい」と伝える。

どちらが、1年後のあなたと大切な人を笑顔にするでしょうか?

「いい人」をやめることは、悪い人になることじゃありません。
偽りの優しさから、本当の優しさへ。
表面的な関係から、深いつながりへ。

演技する自分から、ありのままの自分へ。
そんな変化なんです。

あなたには、あなたにしかない優しさがあります。
それは演技で作るものじゃなくて、あなたの中にもともとあるもの。

「いい人」の仮面を脱いで、本当のあなたの優しさを大切にしてください。

そうすることで、きっとあなたの周りにも「本当のあなた」を愛してくれる人たちが集まってくるはずです。

一人じゃないということを、忘れないでくださいね。

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ゆりっぺ
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