【一日一画】十二月三十六画
謹賀新年。年が変わったばかりだけれど、昨年最後の話を。
2005年に始めたブログ一日一画。レンタルサーバーからTumblrに母体を移しながらもたどり着いた20周年を機に、毎月のまとめをnote上でまとめることにした次第。この2025年12月のまとめで、それもまる1年に。一日一画は2026年から22年目に入る。
2025年12月は、前半のベトナムでの屋外スケッチを複数描いたりしたことで、若干多めの36点となった。画材ごとの内訳は、オイルパステルが18点、インク(ボールペンと筆ペン)が16点、そして鉛筆が2点。

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まずは、ベトナムでのボールペンクロッキーをまとめておく。おそらくスケッチだけではあまり様子がわからないので、これらを描いた時の写真も載せておく。
1980年代にタイ人の宝石ハンターが切り拓いたとされるバイタイ地域。それがベトナムの宝石採掘の始まりだった。現在も細々と小規模に採掘されているこの地域で、わたしたちも試料採集した。

これはルビーの採掘現場(左と右上は同一の現場)。ここでは、溜まった土砂を掻き出して、それを洗ってルビーを探し出す方法がとられている。結晶質石灰岩(大理石)を登ってたどり着いた先での光景。非常に滑りやすく、過去に転落して骨折した調査隊員もいる場所である。ガイドから「落ちる時は頭から」と言われていたのは、脚を折ると帰れなくなるからというのが理由だった。
右下はかつての採掘現場が埋め立てられた場所で、現在は耕作地になっている。最盛期にはここからルビーが採掘されていたという話だった。

次はバイタイからほど近いミンティエン地域。ここではトルマリンが採掘されている。

岩山を登った奥地にある谷間で、安全を確保するために丸太で空間が確保されている。バイタイよりも大掛かりな採掘現場だった。川の水をポンプで汲み上げ、その場で土砂を洗って宝石を探す。この時は取材のみで試料採取はできなかった。

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ベトナムで滞在していたのは、ルクイェンという田舎街。鉱山の街だ。街中に石が飾られてあり、毎日宝石市がある。ホテルのロビーにかかっていた絵画も砕かれた宝石を配置して描かれたものだった。

滞在したホテルはルクイェンで最高ランクという話で、部屋も広くて確かに快適だった。ところが、何度か停電があって、その結果、お湯が出なくなってしまった。停電や断水はアフリカや中東、モンゴルではよく経験したものだけど、日本や米国では長らく経験していないので久しぶりだった。残り数日のことなので堪えるしかない。
そんな停電中のホテルではやることがなく、夜が明けてからはベランダからの眺めをスケッチして過ごした。ガスって見えるのは煙で、理由はよくわからないけれど、わたしにとってルクイェンはずっと煙がちな街だった。

今回のベトナム出張では、ホテルの客室も描いた。

左はルクイェンのホテル客室にあったティーセット。一揃い用意されているのは珍しいかもしれない。灰皿があるところなど、昭和の日本を思い出す。右はハノイのホテル。ハノイ中心部の旧市街にあるホテルで、宿泊料はルクイェンの10倍以上だった。都市と地方の経済格差に驚いた。
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さて、日常のモチーフに移る前にもうすこしベトナムがらみのモチーフを。

帰国するフライトが変更になり、ハノイでの滞在がのびた。おかげでショッピングする時間ができたので、自分用にベトナムシルクのネクタイとカフリンクスのセットを買った。ベトナム産のルビーやスピネルの話をする講演の機会があれば、身につけようと思う。ベトナム中部はカカオの産地。ベトナム産のチョコレートは家族へのお土産に購入したものだ。

ベトナムではやたらとミカンやポメロをご馳走になった。ガイドは鉱山でも鉱夫にふるまったりした。左はそんなベトナムでもらったミカン。葉っぱつきなところが絵のモチーフになる。右は日本のミカン。義実家から送られてきたものだ。

最近、わたしはハーブティーをよく飲んでいる。12月はティーバッグに入ったハーブティーを4回描いていた。6日のはハノイのホテルでのスケッチ。ベトナムのハス茶が美味しかった。深夜に空港へ行くことになり、時間までに眠ってしまわないようにこれを描いていた。残りの3点は帰国後に自宅で入れたハーブティーだ。
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ここからはある意味レギュラーモチーフ。

相変わらずパンの絵は描いている。うちふたつは透明の袋入り。

そして焼き菓子も。18日のは何度か描いているコストコのクッキーで、25日のは自家製スコーン。いや、これを焼いた妻の話だとホットビスケットなのだそうだ。24日のクリスマス包装されたものはケーキ屋さんのタルトレット。サンタクロースの忘れ物?クリスマスイブのタイミングに描いた。

これらの筆ペンスケッチは、毎月というわけではなくてもなにかと頻繁に描いているモチーフ。ネタに困った時に割と近くにあるものだから。最近はミネラルショーが頻繁にあるので、ルーペは常に持ち歩いている。コルク栓は観葉植物の鉢に入れているのでいつも目に入るのだ。

マッチ型のお香も、もはやレギュラーモチーフかもしれない。最近のわたしに欠かせないリラックスアイテム。わたしはもともと香りのあるものが好きなので、ボディオイルなんかも香りのあるものを使っている。ただ、家族の好みとは合わないので、使い方は控えめなのだけど。28日に描いたオフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリーのオイルは、三菱一号館美術館へ行ったついでに買ってきたもの。クレソンとパセリのサラダのような香りがする。
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最後は毎月描いている猫スケッチ。11月は我が家の4匹のうちモカしか描かなかったので、次のようなことを書いていた。
というわけで、そのきっかけとなった猫スケッチは11月もモカさんのみ。いずれも筆ペンのクロッキー。あとの3匹を描く機会がなかなか訪れないので、年内にそろって描ければなぁと考えている。
ということなので、4匹の猫たちすべてを描くべく機会を狙っていた。モカはいつもわたしにまとわりついているので、いつでも描ける。アズキもよくリビングの床暖房に負けて伸びているのでチャンスは多い。したがってこの2匹の絵は早々に描くことができた。

モカは4枚のうち2枚はオイルパステル。床暖房の上のダンボールベッドだと動きが少ないので描きやすい。左下のは並べられたダンボールのうちのひとつ(右端)にモカが入っている。

アズキもダンボールベッドの罠にかかってくれるので、いずれもその様子を筆ペンで描いた。30日のはグレーの紙に筆ペンと白インクを使って描いたもの。
さて、問題は残りの2匹。ミューは妻のことが大好きなので、早く就寝する妻と一緒にリビングからいなくなってしまうし、モミジはとくにモカと犬猿の仲なので、だいたい隔離されている。
ミューは、時折深夜にリビングにやってくる。背中の模様しか見えないけれど、冬用ベッドに入っているところをなんとか描くことができた。モミジは?大晦日、わたしは幸いにして日中家にいたので、長男のベッドにいるところを描くことができた。

はじめ、陽だまりで眠っているところを描こうとしたのだけど、一緒にいたアズキに妨害され、モミジは起きてしまった。やむなく動き回るところを筆ペンでクロッキー。右のはベッドの上で一応のポーズをとってくれていたモミジくん。左下のは寝そべるモミジにじゃれつくアズキ。敢えて動く2匹を描いた。おそらく所要時間は1分未満だ。あと、一日一画には載せていないボツがもうひとつある。
こういうわけで、なんと36点のうち10点が猫ということになった。これだけ猫を描いているのだから、猫スケッチだけあつめた記事を書いても良いかもしれない……なんて思った。実際にするかどうかわからないけれど。
最後の12月分は年明けになったけれど、一日一画の毎月のまとめを1年分続けてみた。まとめなければ気づけなかったことも多々あり、薄明の風景画など、新たな連作やまとめのアイディアも得た。今年2026年も引き続き一か月ごとにまとめ続けようと思う。あ、タイトルは安直に決めていたけれど、これを何年も続けるとなると、もう少しわかりやすくする必要がありそうだ。どんなタイトルにするか未定だけど、1月分は来月初めにでも書く予定。今後も見にきていただけると嬉しゅうございます。どうぞよろしく。
