相談員としての失敗と学んだこと〜その人らしさを大切にする 編~
誰かと親しくなりたい時は、「この人は、どんな人生を歩んできたのだろう」と、想像しながら話を聞いてみてください。
相手からの信頼を獲得する秘訣です。
おはようございます。相談員のゆうです☀️
心身に病気や障害を抱えた方や、そのご家族を支える相談員の仕事をしています。
自己紹介はこちら🔽

「わかって欲しい気持ち」に寄り添う
「どうして私だけ、うまくいかないんだろう」
そんなふうに感じたことは、ありませんか?
周りと同じように頑張っているのに、結果が出なかったり、理解してもらえなかったりすると、つらくなりますよね。
人はそれぞれ、育ってきた環境も、感じ方も、抱えている事情も違います。
それなのに、他人と同じものさしで比べられてしまうと、「わかってもらえない」と孤独を感じてしまいます。
実は、私もそうです。
だからこそ、相談の場では「その人だけの背景」を大切にすることが必要なのです。
今回は、相談員としての過去の失敗例をもとに、
「相手と信頼関係を築くには、何が必要か?」
について、お話しします。
最後までご覧いただくことで、「良好な人間関係の形成」や、「相手からの悩み相談を受ける時のコツ」が、身につくことでしょう。

同じ対応では 相手の心には届かない
相談員として働き始めた頃の話です。
「人の悩み何て、結局のところ、だいたい同じ」
「似たような悩みには、似たような対応をすれば、大きな問題はない」
と、心のどこかで思っていました。
例えば、「家族との関係に悩んでいる」という相談には、これまでうまくいった方法を、そのまま提案していたのです。
これはある意味、仕方がないことかも知れません。
人間は、知識を積み上げて、成功体験を「経験値」として、レベルアップしていくものですから。
そうやって、文明は発展していきました。AIの進歩はその好例です。
けれど、ある方に、かつての成功体験をもとに同じような話をした際、
「それは、私には無理です」
と、はっきりと言われてしまいました。
過去の成功体験が、今回の失敗を招いてしまいました。
その方には、その方なりの事情や価値観があり、私の提案は、「その方にとっては」現実的ではなかったのです。
そのとき初めて、
「目の前の人を見ているつもりで、過去のケースを引っ張り出して、なぞっていただけだった」
と気づきました。

なぜ「 個別化」が難しいのか
「その人らしさを大切にする」というのは、相談員の業界用語で「個別化」と言われます。
個別化が難しくなる理由の一つは、「効率」を求めてしまうことです。
経験を重ねるほど、「このケースはこう」とパターン化しやすくなります。
過去にうまくいった方法ほど、「きっとこの人にも合うはず」と思ってしまいますよね。
しかし、それが無意識の押しつけになってしまい、失敗を招く原因となることもあるのです。
【 個別化のための関わり方 】
個別化を意識するために大切なのは、
「目の前の人を一から知ろうとする姿勢」
です。
たとえば、すぐにアドバイスをするのではなく、
「どんな状況なんですか?」
「どう感じていますか?」
と丁寧に聞くのが大切です。
そして、「この人にとって何が大切なのか」を一緒に考えていくことがポイントです。
過去の経験や知識は参考にしつつも、「同じ人はいない」と意識するだけで、関わり方は大きく変わります。

むすびに:その人だけの物語を大切に
個別化とは、「一人ひとりを大切にする」という、とてもシンプルで深い考え方です。
人は、「自分のことを理解してもらえた」と感じた時、相手を信用したり、好感をもったりします。
逆に、「みんなと同じでいい」と扱われると、「大切にされていない」と、失望してしまうこともあります。
もし、誰かと親しくなりたい時は、
「この人は、何を大切にして、どんな人生を歩んできたのだろう」
と、想像してみてください。
「相手のことを想うこと」
これが、良好な信頼関係を創り上げる第一歩となります。
あなたは今日、大切な人にどんな優しい言葉を掛けてみますか?

前回の記事はこちら🔽
#相談援助技術 #バイステック7原則 #個別化の原則 #相談 #悩み #対人支援 #人間関係の悩み #寄り添う力 #傾聴スキル #感謝の循環
