仕事の方が楽だと思う私は、育児に向いてないのかもしれない
仕事の方が楽。
そう思ってしまう日がある。
こんなことを言ったら、
責められるかもしれない。
子どもが嫌いなわけじゃない。
かわいくないわけじゃない。
いない人生なんて考えられない。
でも、それでも。
仕事をしている時の方が、
まだ自分に戻れる感じがする日がある。
⸻
仕事は大変。
責任もある。
人間関係もある。
時間にも追われる。
でも、
仕事にはまだ、
自分のペースで進められる部分がある。
段取りを組める。
優先順位を決められる。
集中すれば進む。
早く終わらせれば、
少しだけ自分の時間が戻ってくる。
やった分だけ、
前に進んだ感じがある。
でも育児は違う。
⸻
早くやっても、
効率よくやろうとしても、
全然予定通りに進まない。
ご飯を出しても食べない。
着替えを出しても動かない。
急いでいる時に限って、
靴下が嫌だと言う。
出発直前にトイレ。
やっと出られると思ったら、
「これ持っていきたい」
こっちは朝から何回も、
気持ちを立て直している。
でも、
何回立て直しても、
また崩れる。
⸻
仕事なら、
自分が頑張れば進むことがある。
でも育児は、
自分が頑張っても、
相手の気分で止まる。
相手の眠さで止まる。
相手のこだわりで止まる。
相手の機嫌で全部変わる。
だから、
同じ「頑張る」でも、
疲れ方が全然違う。
仕事の疲れは、
やった分だけ終わる感じがある。
でも育児の疲れは、
終わった感じがしない。
片づけても散らかる。
食べさせてもまた次のご飯が来る。
寝かせても夜中に起きる。
機嫌が直っても、
また次の不機嫌が来る。
ずっと、
次が来る。
⸻
やっと座れた。
と思ったら呼ばれる。
やっと食べられる。
と思ったらこぼされる。
やっと静かになった。
と思ったら泣き声がする。
やっと自分のことをしよう。
と思ったら、
「ママ見て」
そのたびに、
自分の中に戻る前に、
また母親に引き戻される。
ここがしんどい。
作業が多いだけじゃない。
自分のペースに戻る前に、
何度も何度も中断される。
⸻
だから、
「育児向いてないのかな」
と思う日がある。
子どもはかわいい。
でも、
かわいいと思える時間より、
しんどいと感じる時間の方が長い日がある。
そのたびに思う。
私って冷たいのかな。
母親に向いてないのかな。
他の人はもっと普通にできてるのかな。
なんで私は、
こんなにイライラするんだろう。
⸻
でもそれは、
育児が向いてないからだけではないのかもしれない。
もしかしたら、
自分のペースが戻ってこない状態が、
ずっと続いているからかもしれない。
自分で決めた順番で動けない。
自分のタイミングで休めない。
自分の気持ちを整える前に、
次の対応が来る。
トイレに行きたい。
でも呼ばれる。
少し座りたい。
でも泣かれる。
ご飯を食べたい。
でもこぼされる。
スマホを見たい。
でも話しかけられる。
ほんの少しでいいから、
自分のペースに戻りたい。
でも戻れない。
⸻
これが続くと、
心はかなり張る。
一つひとつは、
小さなことに見える。
でも、
毎日ずっと続くと、
小さくない。
朝から何度も止められる。
何度も呼ばれる。
何度も予定を崩される。
何度も自分の感情を後回しにする。
その積み重ねで、
心の余白がなくなっていく。
そして、
本当に小さなことで爆発する。
⸻
牛乳をこぼしただけ。
靴下を履かないだけ。
ご飯を食べないだけ。
返事をしないだけ。
いつもなら流せたかもしれないことが、
その日は流せない。
怒りたいわけじゃない。
でも出てしまう。
大きな声が出てしまう。
きつい言い方をしてしまう。
止めたいのに止まらない。
言っている途中で、
「あ、これは言いすぎてる」
と分かっているのに、
それでも出てしまう。
そしてあとから、
寝顔を見て反省する。
⸻
「また怒ってしまった」
「なんであんな言い方したんだろう」
「私、母親向いてないのかな」
そうやって、
自分を責める。
でも、
怒った瞬間だけを見ると、
自分が悪いように見える。
大声を出した。
きつく言った。
子どもを泣かせた。
だから私はダメだ。
そう見えてしまう。
でもその前に、
どれだけ張っていたかは見えにくい。
朝から何回止められたか。
何回我慢したか。
何回言葉を飲み込んだか。
何回自分のペースを手放したか。
そこは、
なかったことになりやすい。
⸻
育児のしんどさは、
作業量だけじゃない。
自分のペースが、
ずっと戻ってこないこと。
自分の感情を整える前に、
次の対応が来ること。
気持ちが追いつかないまま、
また母親に戻らないといけないこと。
ここが本当にきつい。
だから、
仕事の方が楽に感じる日があってもおかしくない。
仕事が簡単という意味ではない。
ただ、
仕事にはまだ、
自分のペースで進められる部分がある。
でも育児は、
自分のペースを何度も中断される。
それがしんどい。
⸻
育児が向いてないのではなく、戻る時間がなかったのかもしれない
「私は育児に向いてない」
そう思う日がある。
でも、
そこで終わらせなくてもいいと思う。
もしかしたらそれは、
育児が向いてないのではなく、
自分のペースが戻ってこない状態に、
心が限界を感じていたのかもしれない。
効率が悪いのではなく、
効率では回らないものを、
毎日なんとか回そうとしていたのかもしれない。
怒りっぽいのではなく、
ずっと張りすぎていたのかもしれない。
⸻
もちろん、
怒鳴ってしまったことが全部いいわけではない。
強く言いすぎたなら、
あとで戻る必要はある。
子どもが傷ついたなら、
抱きしめたり、謝ったり、
もう一度関わり直すことも大事だと思う。
でも、
自分を責めるだけでは、
また同じところに戻ってしまう。
「怒らないようにしよう」
そう思っても、
また余裕がなくなれば、
同じように爆発してしまうことがある。
だから大事なのは、
怒らない完璧な親になることより、
怒る前に、
自分が張りすぎていることに気づくこと。
怒ったあとに、
自分を責めるだけで終わらず、
戻れる入口を持つこと。
⸻
怒らない自分より、戻れる自分を作る
目指すのは、
怒らない完璧な親ではなく、
怒ってしまう前に、
「今、張ってる」
と気づける自分。
そして、
怒ったあとに自分を責め続けるのではなく、
もう一度戻れる自分。
ここが大事だと思っています。
怒りをゼロにすることは、
簡単ではない。
特に、
睡眠不足で、
仕事もあって、
家事もあって、
夫婦のすれ違いもあって、
毎日ずっと気を張っているなら、
「怒らないようにする」
だけでは足りないことがある。
必要なのは、
気合いではなく、
戻る入口。
自分を責める前に、
「私は今、どこで張っていたんだろう」
と見直せる入口です。
⸻
今日できる小さな入口は、
すごく簡単でいい。
イライラした時に、
「私、育児向いてない」
で終わらせる前に、
「今、自分のペースが全然戻ってきてないのかも」
と一度だけ言い換えてみる。
それだけで、
少し見え方が変わることがある。
私はダメな母親。
ではなく、
今、休めていない。
今、ずっと中断されている。
今、自分の余白が残っていない。
今、張りすぎている。
そう見直せると、
自分を責めるだけの場所から、
少しだけ戻れることがある。
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もう一つだけ、
できるなら。
怒りそうになった時に、
「私は今、何に邪魔された感じがしたんだろう」
と一つだけ見る。
ご飯だったのか。
出発時間だったのか。
自分の休憩だったのか。
やっと座れた瞬間だったのか。
一人になりたかった時間だったのか。
そこが見えるだけで、
怒りの下にあった、
本当は戻りたかった場所が少し見えてきます。
「子どもが悪い」
だけではなく、
「私は休む時間に戻りたかったのかも」
「私は自分のペースに戻りたかったのかも」
「私は少し静かな時間がほしかったのかも」
そう見えることがある。
この見え方が、
次の一言を少し変えてくれます。
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育児が向いてない。
そう思う日があってもいい。
でも、
そこで終わらなくていい。
もしかしたらそれは、
向いてないのではなく、
戻る時間がなかっただけかもしれない。
子どもはかわいい。
でもしんどい。
その両方があっていい。
かわいいと思えない時間があるからといって、
愛情がないわけではない。
イライラするからといって、
母親失格なわけでもない。
ただ、
張りすぎた状態が続いているだけかもしれない。
⸻
この「自分のペースが戻ってこないまま反応してしまう」は、
育児だけではなく、
夫婦の会話でも起きることがあります。
分かってほしいだけなのに、
強く言ってしまう。
受け止めてほしいだけなのに、
責める言葉になる。
「聞いてほしかっただけ」なのに、
気づいたら喧嘩になっている。
そんな時も、
ただ言い方を直すだけでは苦しいことがあります。
その前に、
自分がどれだけ張っていたのか。
どこで余裕がなくなっていたのか。
何を分かってほしかったのか。
そこに戻れることが大事だと思っています。
だから僕は、
怒らない努力より、
戻れる入口を持つことが大切だと思っています。
⸻
今日の小さな戻り方
今日、
何かを大きく変えなくてもいい。
怒らない親になろうとしなくてもいい。
まずは、
イライラした時に、
「私は育児が向いてない」
ではなく、
「今、自分のペースが戻ってきていないのかも」
と見直してみる。
それだけでいい。
そしてもし、
子どもに強く言ってしまったあとなら、
「なんで怒ったんだろう」
だけではなく、
「怒る前、私は何に張っていたんだろう」
と一つだけ見てみる。
朝の準備だったのか。
ご飯の時間だったのか。
寝不足だったのか。
夫へのイライラだったのか。
仕事の疲れだったのか。
自分の時間がまったくなかったことだったのか。
そこが見えると、
怒りの奥にあった本音が少し戻ってきます。
怒りを正当化するためではなく、
次に戻るために。
自分を責め続けるためではなく、
もう一度関わり直すために。
⸻
こういう、
「怒りをなくす」ではなく、
「怒りの前にある張りに気づいて戻る」
関わり方について、
これからも書いていきます。
自分を責める前に、
「これは性格じゃなくて状態だったのかも」
と戻れる視点を置いていきます。
このシリーズでは、
育児が向いてないと思う日の正体
を少しずつ言葉にしていきます。
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無料PDFについて
今、無料PDF
『怒らない自分より、戻れる自分を作る3秒』
をLINEで配布しています。
これは、
怒らないための正解集ではありません。
イラッとした時に、
自分を責める前に、
「今どこで張りすぎていたのか」
へ戻るための3秒メモです。
子どもに強く言ったあと、
「また怒ってしまった」
「私、母親向いてないのかな」
と苦しくなる方へ。
次にイラッとした時、
自分を責めるだけで終わらないための、
小さな戻り方をまとめています。
気になる方は、
プロフィールまたは固定記事から受け取ってみてください。
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ここまで読んでくださってありがとうございます。
もし今、
「私は育児が向いてないんじゃなくて、張りすぎていたのかも」
と少しでも思えた方は、
こちらの記事も読んでみてください。
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