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寝顔を見て反省しても、すぐ優しい自分に戻れない理由

子どもの寝顔を見ると、
急に苦しくなる夜がある。

さっきまで怒っていた。

大きな声を出した。

きつい言い方をした。

泣かせてしまった。

その時は、
止まらなかった。

でも寝顔を見ると、
一気に胸が痛くなる。

「なんであんな言い方したんだろう」

「もっと優しく言えばよかった」

「今日も怒ってばかりだった」

そうやって、
静かな部屋で一人反省会が始まる。



子どもはもう寝ている。

何も言わない。

こちらを責めてもこない。

ただ寝ているだけ。

なのに、
その寝顔が一番刺さる。

昼間の自分が、
急に恥ずかしくなる。

大人げなかった。

言いすぎた。

怖かったかもしれない。

寂しかったかもしれない。

本当は笑って過ごしてほしかった。

幸せでいてほしかった。

なのに、
私はまた怒ってしまった。



寝顔に向かって、
小さく「ごめんね」と言う。


返事はない。

でも言わずにいられない。

明日は怒らないようにしよう。

明日はもっと優しくしよう。

明日はちゃんと受け止めよう。

そう思う。

でも次の日、
また余裕がなくなる。

朝の準備でイライラする。

ご飯を食べなくてイライラする。

何度言っても動かなくてイライラする。

泣き声が続いてイライラする。

兄弟げんかでイライラする。

そしてまた、
強い声が出る。

夜になって、
また寝顔を見て反省する。

この繰り返しが、
本当に苦しい。



「私、母親向いてないのかな」

そう思う日がある。

怒りたいわけじゃない。

傷つけたいわけじゃない。

本当は、
穏やかに関わりたい。

笑って過ごしたい。

子どもにも安心していてほしい。

なのに、
怒ってしまう。

そして怒ったあとも、
すぐ普通に戻れない。

子どもが話しかけてきても、
まだ少し硬い。

謝ったあとも、
なんとなく気まずい。

抱きしめたいのに、
自分の中がまだ落ち着いていない。

優しくしたいのに、
表情が戻らない。

そんな自分にもまた嫌になる。



でも、
怒ったあとすぐ優しい自分に戻れないのは、
愛情がないからではないのかもしれない。

まだ自分の中に、
“張り”が残っているからかもしれない。

声が強くなったあと、
体はすぐには戻らない。

呼吸も。

肩も。

表情も。

心臓の速さも。

頭の中の言葉も。

すぐには静かにならない。

怒った瞬間だけではなく、
怒ったあともしばらく、
体の中にはまだ緊張が残っている。

だから、
頭では分かっていても、
すぐ普通に戻れないことがある。



たとえば、
子どもに強く言ってしまったあと。

「言いすぎた」

と分かっている。

でも、
まだ胸のあたりがザワザワしている。

まだ肩に力が入っている。

まだ頭の中では、

「なんで分かってくれないの」

「何回言えばいいの」

「もう限界」

という言葉が回っている。

その状態のまま、
急に優しい声に戻るのは難しい。

それは、
愛情が消えたからではなく、
まだ自分が戻れていないだけかもしれない。



怒りは、
突然出たように見える。

でも実際は、
その前に何度も小さく張っていることがある。


朝から何回も呼ばれた。

何回も止められた。

何回も予定が崩れた。

何回も言葉を飲み込んだ。

何回も自分のペースを手放した。

トイレに行きたかった。

でも呼ばれた。

少し座りたかった。

でも泣かれた。

早く寝かせたかった。

でも遊び始めた。

一つひとつは小さい。

でも、
積み重なるとかなり重い。

そして最後に、
小さな出来事で爆発する。



牛乳をこぼしただけ。

靴下を履かないだけ。

宿題が進まないだけ。

お風呂に入らないだけ。

寝る時間なのにふざけているだけ。

その出来事だけを見れば、
「そんなに怒ることじゃなかった」
と思う。

でもその前に、
どれだけ自分が張っていたかは、
自分でも見えにくい。

だから怒ったあと、

「こんな小さなことで怒るなんて」

と自分を責める。

でも本当は、
その小さな出来事が原因というより、
それまでの張りが限界に近かったのかもしれない。




寝顔を見て反省する夜は、
本当につらい。

昼間はあんなに怒っていたのに、
寝ている姿を見ると、
ただ大事な存在に戻る。


小さい手。

安心している顔。

無防備な寝息。

その姿を見ると、
怒っていた自分が急に苦しくなる。

「なんであんなに怒ったんだろう」

「こんなに小さいのに」

「もっと優しくできたはずなのに」

そう思う。

でも、
そこで自分を責めるだけだと、
次の日もまた同じところに戻りやすい。



反省は大事だと思う。

子どもに強く言いすぎたなら、
謝ることも大事。

もう一度関わり直すことも大事。

でも、
反省だけでは足りないことがある。

なぜなら、
反省している時の自分は、
夜の静かな自分だから。

子どもが寝て、
部屋が静かで、
誰にも呼ばれていない時の自分だから。

その時は、
優しくできそうに思える。

でも次の日、
また朝が来る。

また急がないといけない。

また泣かれる。

また動かない。

またこぼされる。

また予定が崩れる。

その時に必要なのは、
夜の反省だけではなく、
昼間に戻れる入口。

怒りそうになった瞬間に、
ほんの少しだけ自分に戻る入口。



だから大事なのは、

怒らない完璧な親になることではなく、

怒る前に、
自分が張っていることに気づくこと。

怒ったあとに、
自分を責めるだけで終わらず、
もう一度戻れること。

ここだと思っています。



怒らない自分より、戻れる自分を作る

怒らない親になりたい。

そう思う人は多いと思う。

でも、
毎日育児をしていると、
怒らないだけを目指すのは本当に難しい。


睡眠不足の日もある。

仕事で疲れている日もある。

夫婦でうまくいかない日もある。

体調が悪い日もある。

予定が崩れる日もある。

子どもの機嫌が悪い日もある。

そんな中で、
一度もイライラしない親になるのは、
かなり難しい。


だから僕は、

怒らない自分を目指すより、
戻れる自分を作ることが大事だと思っています。



怒ってしまったあとに、
自分を責め続けるのではなく、

「私は何に張っていたんだろう」

と見直せること。

強く言ってしまったあとに、
全部をなかったことにするのではなく、

「もう一度戻ろう」


と思えること。

完璧な仲直りじゃなくていい。

きれいな謝罪じゃなくていい。

まずは、
戻れる空気を作ること。

ここからでいいと思う。



たとえば、
子どもに強く言ってしまったあと。

すぐに完璧な言葉を言えなくてもいい。

まずは少し呼吸を戻す。

肩の力に気づく。

声がまだ強くなっていないか気づく。


そして言えるなら、

「さっきは強く言いすぎたね」

「びっくりしたよね」

「もう一回言い直すね」


それだけでも、
少し戻れることがある。

大事なのは、
怒らなかったことにすることではなく、
怒ったあとに戻る道を作ること。



今日できる小さな入口は、
寝顔を見て自分を責める前に、
一つだけ見直すこと。

「私は何に怒ったんだろう」

ではなく、

「怒る前、私は何に張っていたんだろう」

と聞いてみる。

時間に追われていたのか。

ご飯が進まなかったのか。

自分の休憩が消えたのか。

夫へのイライラが残っていたのか。

仕事の疲れが抜けていなかったのか。

睡眠が足りていなかったのか。

一人で全部見ている感じがしていたのか。

そこが見えるだけで、
怒りの奥にあった本当のしんどさが少し戻ってくる。



「私はダメな母親」

で終わるのではなく、

「私はずっと張っていたのかも」

と見直せる。

「また怒ってしまった」

で終わるのではなく、

「次は怒る前に、張っていることに気づきたい」

と思える。

それだけでも、
次の一言が少し変わることがある。



寝顔を見て反省する夜。

それは、
愛情がない証拠ではないと思う。

むしろ、
本当は大事にしたかったから苦しくなる。

本当は笑って過ごしてほしかったから、
胸が痛くなる。

本当は安心していてほしかったから、
自分の声の強さが刺さる。

だから、
その反省をただの自己責めで終わらせなくていい。

自分を責めるためではなく、
次に戻るために使っていい。



怒ったあと、
すぐ優しい自分に戻れない。

それは、
冷たいからではなく、
まだ張りが残っているからかもしれない。

寝顔を見て反省しても、
次の日また怒ってしまう。

それは、
反省が足りないからではなく、
昼間に戻る入口がまだ少なかっただけかもしれない。

だから、
目指すのは完璧な親ではなくていい。

怒らない自分より、
戻れる自分。

怒ったあとに、
もう一度関わり直せる自分。

怒る前に、
「あ、今かなり張ってる」と気づける自分。

そこからでいいと思います。

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子どもに強く言ったあと、

「また怒ってしまった」
「私、母親向いてないのかな」
「寝顔を見るたびに反省してしまう」

と苦しくなる方へ。

次にイラッとした時、
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小さな戻り方をまとめています。

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プロフィールまたは固定記事から受け取ってみてください。



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