愛犬との日常から考えるペット防災
「“人よりペットの命の方が大事なのか”
なんて言わないでくださいね。
そんなはずはありません。役割分担です。」
東日本大震災が起きた2011年3月。
今でもよく覚えている
タレントのベッキーさんの発信です。
フードが足りなかったり、
はぐれて
置き去りになってしまっていたりと。
多くの被災動物たちの状況に心を痛め、
発災後の早い段階から、
動物支援物資の活動を始められたベッキーさんの言葉は、胸に迫るものがありました。
動物の助けを求めずらい状況の中で、
気にかけてくれる人がいること。
どんなに気持ちが救われただろうかと
想像せざるおえません。
当時、先代犬と暮らしていた私は、
SNSを通して流れてくる
被災動物支援に尽力されている方々の活動から、ペット防災について、強烈に意識させられました。
逆を返せば、愛犬の備えについて、
それまでほとんどできてなかったんですよね…
知らないことが多すぎる
以降、情報収集したり、
学びの場に出向くきっかけとなったのです。
先日も、
ペット防災セミナーに参加してきました。
東日本大震災で津波被害を経験された、
ペットサロンを営む方のお話を伺う機会でもありました。
すべてを書くことはできませんが、
改めて感じた“日常の備え”について、
心に残ったことを少し綴ってみたいと思います。
🍃災害は暮らしのすぐそばで
その瞬間、何が起きたのか。
普段から、非常時に備えた準備をされていたそうですが、判断しなければならないことが、
一度に押し寄せてくる状況だったと伺いました。
それでもなお、想定していなかった出来事がいくつもあったといいます。
様々なお話の中で、強く印象に残ったのは、
災害は人も動物もパニックにする
ということでした。
当時を振り返ったときに
その瞬間『愛犬や愛猫のことに意識を向ける余裕がなかった』という言葉も少なくなかったそうです。
被災地を経験していない私たちからすると、
「そんなことある?!」
と信じがたいかもしれません。
というのも、
私自身はじめは同じように感じたからです。
でもそれは、動物たちを家族として大切にされている方々のお話だからこそ、
より現実のものとして、重く響きます。
命の危険や避難の混乱の渦中、
人の思考はそれほどまでに追い込まれることがあるのだと、災害の現実を実感しました。
“いつもの自分でいられないかもしれない”
その可能性を認識できているかどうかで、
防災との向き合い方が変わってくるのかもしれません。
同時に、動物の尊さを感じる
心あたたまるお話もありました。
復興に向けて先の見えない日々の最中、
愛犬や愛猫と過ごす時間が、
“いつもの日常”を感じられるひとときに
なっていたといいます。
限られたスペースで一緒に遊んだり、
お世話をする時間が、
張り詰めた気持ちを少しだけ緩めてくれる。
前に進むための心の支えになっていた、
というお話もありました。
🪷わが家の備えに+α
貴重な体験と振り返りを伺う中で、
わが家の備えとして取り入れてみたいと感じたことを、いくつか並べてみたいと思います。
①迷子札を付ける
混乱の中で、迷子になってしまった犬が、
地域のつながりによって再会できたケースもあったと伺いました。
一方で、身元がすぐに分かる工夫があれば、
より早く再会につながった可能性もあったようです。
わが家ではマイクロチップが入っていることで
安心している部分がありましたが、
状況によってはそれだけに頼れないケースがあるかもしれません。
読み取る機械も無事とは限らない、
この視点が抜け落ちていたため、
すぐに確認できる備えも大切だと感じました。
②愛犬用の保存水に【ペット用】と記載しておく
災害時には物資が限られることも想定されるため、あらかじめ区別がつくようにしておくことも、ひとつの工夫になりそうです。
実際には、
愛犬とドッグオーナーさんがシェアしているものだとしても、状況によっては配慮が必要になる場面もあるかもしれません。
トラブル防止のための備えについても、
考えてみたいと思いました。
③ご近所の犬友さんとペット防災について話してみる
人見知りで自分の世界にこもりがちな私も、
愛犬を通して、仲良くさせていただいている
ご近所の犬友さんたちがいます。
機会があれば、
ペット防災について少し話してみたいな
と感じました。
何気ない日常のコミュニケーションが、
もしもの時の支えや助け合いにつながることもあるのかもしれません。
🌿日常の延長に備えをおく
いざというときの混乱を
毎日の習慣が、
少し和らげてくれることがあると思います。
また、愛犬が落ち着きを取り戻すきっかけを
知っておくことも、
安心材料になってくれるはず。
声かけやタッチケア。
お気に入りのおもちゃやアイテム。
そうした“いつものリラックスタイム”が、
不安の中でも
日常を思い出す手がかりになる可能性があります。
そしてもうひとつ。
後回しになりがちですが、
ドッグオーナーさん自身の心の状態です。
不安を消すことはできなくても、
呼吸を深めたり、
自分を落ち着かせる小さなセルフケアを
知っておくこと。
ドッグオーナーさんが穏やかでいられると、
愛犬にとっても心の安心につながります。
うちのコとの暮らしは、
たくさんの人に支えられています。
獣医さん、動物看護師さん、
トリマーさん、動物事業者の方々、
地域のつながり。
そして、
このnoteにお散歩にきてくださる方々も。
災害が起きたとき、
何が正解なのかは分からない
ものだと思います。
人命が優先される状況の中で、
それぞれが、その場の最善だと思う選択をしていくことになるのだと感じました。
日常の中でできる小さな備えと、
人とのつながりの大切さ。
防災は、特別な準備というより、
日常の延長線上にあるものとして。
愛犬と一緒に、
できることを少しずつ。
そんなことを改めて考させられる
ペット防災セミナーでした。

大切な家族と一緒に生き抜くために。
まずはひとつ。
今の暮らしの中でできることから、
始めてみませんか。

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