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【丹沢実走レビュー】アルトラで下山の足指は解放されたのか?足幅広ハイカーの結論

はじめに

こんにちは、YuYaです!
普段は登山やドローン映像などを中心に、アウトドア情報を発信しています。

【アルトラ×足指解放 3部作】、いよいよ最終章となる第3部「実践編」をお届けします。

▼これまでの記事はこちら
第1部

第2部

ここまでの2回で、僕は「アルトラの思想」と「正しいフィッティング」を学んできました。

第1部では、僕の足指の痛みの原因が「足の現状に合わせた靴選び」にあったこと。
第2部では、専門店で実測27.5cmの僕が29cmのアルトラ(オリンパス275)を選び、足指の使い方そのものを学び直したこと。

最後の第三部は実際に購入したアルトラシューズで、僕のホームグラウンドのひとつ、丹沢主脈の25kmロングコースを実走してきたレビューとなります。

この記事を読むことで、

  • アルトラ(オリンパス275)が実際の登山で本当に効果を発揮したのか

  • ずっと悩みだった「下山時の足指の痛み」はどうなったのか

  • 300座ハイカーが正直に感じた、メリットと弱点

これらが分かります。忖度なしの本音レビューなので、購入を検討している方の参考になればうれしいです。


1. 検証フィールド:丹沢主脈25kmのロングコース

まずは、今回の検証コースを簡単に紹介させてください。

選んだのは、**大倉登山口から塔ノ岳、丹沢山を経由して蛭ヶ岳までを往復(ピストン)**するルート。距離は約25km、累積の登り下りはそれぞれ2,300m超という、歩きごたえのある行程です。

YAMAP活動データ

ポイントは、下山区間がしっかり長いこと。
これまで僕の足指を苦しめてきた「長い下り」を存分に試せる、という意味で、今回の検証にはうってつけのコースなんですよね。

なぜ丹沢を選んだのか

新しいギアを検証するとき、僕が大事にしているのは「変数をできるだけ揃える」ことです。

仕事柄、何かをテストするときは「比較対象以外の条件を固定する」のがクセになっているのですが(笑)、登山靴の検証もまったく同じ。
初めて歩く山で試すと、「靴のおかげ」なのか「コースのおかげ」なのか切り分けられないんですよね。

その点、丹沢主脈は僕が何度も歩いた勝手知ったるコース。
「いつもの道を、いつものように」歩くからこそ、
靴だけを変えたときの違いがクリアに分かるわけです。

ちなみにこの日はあいにくのガスで景色は真っ白。それでも駐車場は満車で、丹沢の人気を改めて実感しました(笑)

▼YAMAPの活動記録はこちらから


2. 登りで感じた変化は「劇的」ではなかった。でも——

さて、ここからが本題です。
アルトラ(オリンパス275)を履いて、実際の登りで何を感じたのか。

オリンパス275 サイズ11

正直に、忖度なしで書きます。

「タイムが激変」とか「全然疲れない」はなかった

まず最初に、誠実にお伝えしておきたいことがあります。

「アルトラを履いたら、登りのタイムが激変した!」とか、「まったく疲れなくなった!」みたいな、劇的な変化はありませんでした

もしかしたらと、そういう派手なビフォーアフターを期待していた部分も、少しはあったんですが、実際はそこまでの天変地異は起きませんでした。

とはいえ、これまでの記事でも書いていたように、僕が正しい足の機能を取り戻し、正しく歩けるようになればまた変わってくるかもしれませんので、これから継続してアルトラを履いて自分の足を長期的に育てていくことが大切だと感じています。

でも、「足裏全体で着地できる」感覚は確かにあった

しかし、何も変化がなかったわけではありません。

登っている最中、はっきり感じたのは「足裏全体で地面を捉えている」という感覚でした。

これまでの登山靴だと、どうしても踵から着地して、足の一部で地面を踏んでいる感覚だったんです。
でもアルトラのゼロドロップ(踵とつま先の高低差ゼロ)だと、足の裏全体がフラットに地面に接地する。第2部の店内で体感した、あの「足裏全体で立つ」感覚が、実際の山道でも自然と出ていたんですよね。

オリンパス275は、アルトラの中でも33mmという最も厚いクッションを持つモデル。さらにビブラムのメガグリップという、グリップ力に定評のあるソールを採用しています。
なので「足裏全体で、しっかり地面を掴みながら登る」感覚が、終始安定していました。

派手さはない。
でも、足の使い方の「土台」が変わったような、地味だけど確かな手応え。
このじんわりした変化が、実は後半の下りで効いてくることになります。


3. 本題の下山。あの足指の痛みはどうなったのか

さて、いよいよこのシリーズ最大の問いです。

これまで300座近く登っても消えなかった、下山時の足指の痛み
それは、アルトラを履いて25kmを歩いた結果、どうなったのか。

結論:終始、足指は痛くなかった

下山中、足指は一度も痛くなりませんでした。

これまでの僕なら、標高差のある長い下りの後半には、必ずといっていいほど親指と小指の付け根がジンジンと痛んでいました。
「もう靴を脱ぎたい」と何度も思ってきた、あの感覚。
それが、今回はまったくなかったんです。

正直、拍子抜けするくらいでした(笑)。
あれだけ長年悩んでいたものが、こんなにあっさりと。

足指が靴に当たらない、という快適さ

特に大きかったのが、下山中に足指が靴の先に当たらなかったことです。

下りでは、どうしても足が前に滑って、つま先が靴の先端にぶつかりがち。これが痛みや黒爪の原因になるんですよね。
でも今回は、第2部で学んだ「実測+1.5cmのサイズ(29cm)」と「甲と足首でしっかり固定する履き方」のおかげで、足が前に滑らない。つま先にはしっかり余白がある。

結果として、足指が靴の中で自由に動ける状態が、下山の最後までずっと続いたわけです。

なぜ下りで足指が痛むのか? 仕組みの違い

「快適」としか言いようがない感覚

この感覚を一言で表すなら、「ノンストレス」です。

足指周りが開放的で、指を自由に動かせる。
窮屈さも、つま先がぶつかる違和感も、何もない。
総じて、ストレスフリーで快適に下山できたんですよね。

派手な言葉で飾るつもりはないのですが、ここは正直に言います。
長年の悩みがスッと消えて、ただただ「快適だなあ」と感じながら下れたこと。これには、素直に感動しました。

登りの変化は地味でしたが、この下りの快適性こそが、僕にとってアルトラを選んでよかったと心から思えた瞬間だったりします。


4. 正直レビュー:オリンパス275のメリットと弱点

メリット:下りの足指の快適性と、自由度

最大のメリットは、もう繰り返しになりますが、下山時の足指周りの快適性と、足指の動かし方の自由度です。

僕的には、ここがこれまでの登山靴との「ものすごく大きな違い」でした。
長い下りで足指がノンストレスでいられるというのは、想像以上に体験価値が高いんですよね。一日の終盤の疲労感も、足元のストレスがないだけでかなり変わってきます。

弱点:足裏で「地形を感じやすい」こと

一方で、弱点というか「特性」として感じたこともあります。

それは、足裏で地面の情報をダイレクトに感じやすいことです。

ここは正確にお伝えしたいのですが、オリンパス275は33mmの厚いクッションを持つモデルなので、「ソールが薄くて石が突き上げる」という話ではありません。むしろアルトラの複数あるモデルの中では、クッションは手厚いほうです。
ただ、アルトラのゼロドロップは「足裏全体で地面を捉える」のが思想。だからこそ、尖った岩などの上に足を置くと、その感覚が足裏に伝わりやすいと感じました。

裏を返せば、これは「地面をしっかり感じられる」というメリットでもあります。
ただ、岩がゴツゴツした場所では、足の置き場をきちんと選ばないと、足裏に負担がかかる場面もあるかもしれません。

弱点:足首のサポートは登山靴に譲る

もう1点、オリンパス275はローカットのモデルです。
くるぶし周りにスクリースリーブ(砂や小石の侵入を防ぐ柔らかい布)はありますが、これは足首をガッチリ固定するためのものではありません。

なので、足首までしっかりホールドするハイカットの登山靴と比べると、足首のサポートは弱いと考えておくべきです。これは優劣ではなく、設計思想の違いですし、アルトラに限らずローカット登山靴のリスクともいえます。

じゃあ、どんな山に向いているのか

これらを踏まえて、僕なりに「どんなフィールドに向いているか」を考えてみました。

今回の丹沢のような、比較的よく整備された登山道では、アルトラの快適性が最大限に活きると感じます。
一方で、北アルプスのような尖った岩稜帯がてんこ盛りのルートだと、足裏で岩を感じやすいぶん、足の置き場の判断がよりシビアになるのかな、と。

ただ、これは「使えない」という意味ではありません。
適切な足の置き場を即座に判断できる経験や技術があれば、フィールドの幅はぐっと広がると思います。要するに、履く人の技術と相談しながら活躍の場が決まる靴、ということなのかなと。

補足:「アルトラ結び」を試してみた

最後に、ちょっとした発見を1つ。

今回、事前にネットで見つけた「アルトラ結び」と呼ばれるトレランシューズの結び方を試してみました。
これは正式にはヒールロック(ランナーズノットとも呼ばれます)という結び方で、足首に近い穴で輪っかを作り、そこに紐を通して締めるもの。

実際に試した感想としては、普通の結び方よりも緩みにくい気がしたんですよね。
調べてみると、これは気のせいではなく、輪に通すぶん摩擦が増えて緩みにくくなる効果があるそうです。しかもこの結び方、足首はしっかり締めつつ、つま先側は圧迫しないのが特徴。

これって、第2部で学んだ「甲と足首でマウントして、つま先は緩める」というアルトラの履き方の思想と、ぴったり一致しているんです。
足幅が広い人にも向いている結び方なので、アルトラを履く方にはおすすめだったりします。

念のため、正直に申し添えます

ここまで色々書いてきましたが、最後に一つだけ。

この記事のアルトラに関する感想は、すべて僕個人の独断と偏見です。
僕はアルトラの回し者でも、関係者でもありません(笑)。あくまで一人の登山者として、実際に履いて感じたことを、良い面も気になる面も含めて素直に綴っています。

なので、「YuYaはこう感じたんだな」という、一つの参考意見として受け取ってもらえたらうれしいです。


5. 3部作の結論:靴を選ぶとは、足の機能を取り戻すこと

ここまで3回にわたってお届けしてきた【アルトラ×足指解放 3部作】も、いよいよ結論です。

このシリーズで起きた「考え方の転換」

振り返ってみると、この3部作は僕自身の「靴選びの考え方」が変わっていく過程そのものでした。

  • 第1部(理論編):痛みの原因は「足の現状に合わせた靴選び」にあると気づいた

  • 第2部(体験編):専門店で正しいサイズと履き方、そして足指の使い方を学び直した

  • 第3部(実践編):実際の25km縦走で、下山時の足指の痛みが消えた

第1部の冒頭で、僕はこう書きました。
「自分の足に合う靴」を探しているつもりが、実は「現状の縮こまった足を維持するだけの靴」を選んでいたのではないか、と。

今回の実践を経て、その答えがはっきりしました。
靴を選ぶというのは、足の"現状"に合わせることではなく、足が本来持っている"機能"を取り戻すことだったんですよね。

「275」という数字に込められた物語

ここで、僕が今回履いたモデル「オリンパス275」の名前について、ひとつ触れさせてください。

この「275」という数字、実はただの型番ではないんです。

アルトラの創業者は、ランニングショップで多くのランナーが足の故障を抱える姿を見て、その原因が靴の構造――踵とつま先の高低差にあると考えました。
そして、自宅のオーブンでシューズを温め、ミッドソールを溶かしてゼロドロップに改造するという、前代未聞の試みに乗り出します。そのとき、ソールが理想的な柔らかさに達した温度が、華氏275度だったそうです。

つまり「275」は、常識を疑い、足の機能を取り戻すために行動した、ブランドの原点を表す数字なのだともいえます。

第1部でお話しした「現代の靴は足の機能を損なっている」という問題意識。
それが、まさにこの数字に宿っている。
偶然このモデルを選んだ僕ですが、名前の由来を知って、なんだか縁を感じてしまいました(笑)。

正直に言います。まだ、スタート地点です

最後に、誠実なことを1つだけ。

実は、僕がアルトラを履いたのは、まだ数回程度なんです。

アルトラのようなゼロドロップシューズは、足を本来の動きに慣らしていく「移行期間(トランジション)」が必要だと言われています。長年クッションの効いた靴に慣れた足を、少しずつ本来の使い方に戻していく期間ですね。
今の僕は、まだそのスタート地点に立ったばかり。

つまり、ここまで書いてきた変化は、あくまで「履き始めの段階」での話なんです。
これから足が慣れていく中で、もっと大きな変化を感じられるかもしれません。

その伸びしろも含めて、これからこの靴を――いや、自分の足そのものを育てていくのが楽しみだったりします。

3部作の総まとめ(理論→体験→実践のパラダイムシフト)

おわりに

【アルトラ×足指解放 3部作】、最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました!

長年あきらめていた「下山時の足指の痛み」から解放されたこと。
これは僕にとって、ちょっとした事件でした。

もし今、登山靴選びに悩んでいる方、特に「どんな靴を履いても足指が痛い」という方がいたら。
一度、視点を変えてみてください。問題は靴ではなく、足の使い方にあるのかもしれません。
そして、その第一歩として、アルトラや専門店STRIDE LABを覗いてみるのは、きっと面白い体験になるはずです。

▼僕が実際に履いているアルトラ「オリンパス275」はこちら

▼アルトラを正しく選べる専門店「STRIDE LAB」の情報はこちら

それでは、また次回の記事でお会いしましょう!

▼他にも登山に役立つ情報をまとめている記事はこちらのマガジンで随時更新しています!


今回もここまで読んでくださってありがとうございました!
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