【#創作大賞感想】あなただから書ける。/アルロンさん「公務員の加賀美」
きっと元公務員のアルロンさんだからこそ。
リアルで、細部にまでこだわった物語が書けるのだ。
わたしは読後、noteのプロフィール欄を読み直した。やっぱり。ただのお仕事小説ではない。
だからこそ、ここまで人に共感を得る作品を書けるのだろう。アルロンさんは作品の中で「さらけ出している」と感じた。さらけ出す人に人は共感する。
こちらは#わた推しの規定で、プロローグと第一話をメインに書かせていただいている。
全7話で重ねるお仕事小説部門である。
アルロンさんはエッセイもそうだが、描写が繊細で、丁寧だ。
「厚切りの食パンをオーブントースターで焼き、コーヒーを淹れる。ドリップバッグから深煎りのあたたかな香りが漂い、パンの香りと混ざり合って、朝を描く。」
「暫しの二度寝に甘んじた後、のそのそと起き上がり、意を決してカーテンの中央部分を掴み、両手で一気に開く。ジャッ、とカーテンレールが音を立てるのと同時に、全身を飲み込むような白に包まれた。」
爽やかな朝と、静夜の憂鬱な寝所の対比。初社会人、初勤務。誰もが一度は経験したことはある、あの何とも言えない緊張感とけだるさ。それを見事な対比で切り取っている。
「あふれんばかりの光を浴び続けていれば、そのうち溶けてしまいそうな人間だ。」そして静夜は自己肯定感が低い。誰かと比べ、「自分なんていてもいなくてもいい人間」とする。
彼はこのあとどのように変化していくのか。
第1話では公務員の実態として想像がつくようなーーモンスタークレーマーも登場し、実際の社会人生活が描かれる。
「働く」「仕事」ってなんだろうか。たたかうことなんだろうか。協調を意地でも求められることなんだろうか。
静夜の仕事ぶりにもこれから期待が高まる。
第2話以降はこちら。
推しポイント📚
👀元公務員のアルロンさんだからこそ描ける物語につくり込みではないリアリティを感じる!
👀描写がきれい。本をよく読まれていることが伝わる!
👀「お仕事小説」として何よりも求められているのはリアリティ。それがばっちり満たされている!
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今日もお付き合いいただきありがとうございました。

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