【エッセイ】土曜のわたしは湯けむりとともに。
やたら頭がいいにおいだと思った。ひひ、今日は何のお湯なんだろうか…とあまりよく見えていない目で、ぼんやりと考えていた。
わたしは、マンガみたいなことを平気でするのだ。
まさかコンディショナーを流し忘れていた。
銭湯(お風呂屋さん)に行くのが趣味だ。モノカキングダムの掌編にも書いたような、番台があって、おじちゃんがお金を受け取ってくれるようなところも、よく使い込まれたマッサージ機が(昭和のあれ)あるところも、大好きだ。
中にはいまだに富士山が描かれているところも。ケロヨンが置かれていたら最高だ。なんとも心をくすぐるではないか。
最近はお気に入りの銭湯があってそこばかり通っている。
しばらくは浮気しない予定なんだけど、寒くなると湯冷めしないようにあまり遠くは通えないから、近場ばかりになってしまう。
夏場は土日になると、常に「あーお風呂屋さんいきたい」と言っている。
理想は42度で。サウナはあまり長くいれない。いろんなお風呂をぐるぐると何回でもめぐる。平気で1時間経過している。
幸いなことに、一緒に行ったときは娘たちもつきあってくれるが、やはり長風呂すぎて、途中で飽きてしまう。
銭湯を楽しめるようになったのはつい最近だ。出産して10年以上経って、ようやく解禁されたわたしの趣味。
お湯に入っている間は、本当は頭を空っぽにしたいから。
娘が小さい頃は夢のまた夢だったな。
なんだかんだいって、銭湯のまわりの会話を聴きながら、とりとめもなく、noteのことやあの人に選びたい本のこと、次に書きたい小説のことなど…たくさんたくさん湯けむりのなかで考えてしまう。
「おかあさーん、あがろうよ」「肩までつかってからよ」
「タナカさんとこ、どうしはったん?」「それがお嫁さんがな…」
銭湯四方山話は尽きることなく、飽くることなく、目の前で繰り広げられていく。
ついつい耳を澄ませて、口元をほころばせてしまう。
賑やかな声を聴きながら、今日もお風呂屋さんであたたまったからだをくるみながら、夜風にあたる。
家には「ほろよい」が待っているな、とほくそ笑む。

今日もお付き合いいただきありがとうございました。
次は決して忘れません、頭を流すの!
大きな岩盤浴付きのお風呂屋さんも(マンガもあれば最高!)まちの銭湯も大好き。

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