張替日記|デザインを変える 〜EKORNESパーソナルチェアの張替
連載「椅子と手のひら張替日記」
「では、生地はどうしますか?同じように黒い革で張り替えますか?」
カタログを出そうと立ち上がり、そうたずねると、
「デザインって変えれるんですか?80年代のアメ車風というか、そんな感じにしたいんですけど。」
ん?
ア、アメ車?
「えーと、そ、それはどんな感じの?」
たまたまその日、以前勤めていた椅子張り会社の深夜仕事が近くであるというので、助っ人にいくことになっていて、京都から社長が私の工房へ来ていて、たまたま私の打ち合わせをそばで見ていた。
車に全く詳しくない私のしどろもどろな打ち合わせを見かねたのか、学生の頃から車好き、車に詳しい社長が助け舟を出してくれて、代わりに打ち合わせ。あれよあれよと話がまとまって、デザインが決まったのでした。
社長、マジあざす!
EKORNES(エコーネス)パーソナルチェアの張替


パーソナルチェアは、何が難儀かって、
それは、分解すること。

力技なのか、何か部品が隠れているのか、見極めなければならない。
どこかを破損してしまえば、現行販売されていない古い椅子の部品などもうどこにもないのだ。
いつもヒヤヒヤする。



後日、オットマンも持ってきてくださいました。
同じように・・・
型紙とってあってよかった。




パーソナルチェアの張替は、張るというよりは「被せる」という行為に近い。
基本的に針を打ったりする箇所はなく、ファスナーでパーツごと被せていく。
つまりは型出しが重要なわけで、
でもデザイン変わっているから・・・
その部分は一からというか、一はあるから、二くらいから型を出さねばならないわけです。
これは打ち合わせ時にイメージの共有もとても重要な作業で、
引き取りに来られた時、喜んでもらえて本当にホッとしました。
仕事ばかりしていないで、世の中の色んなものにもっと興味を持たなきゃならないなと反省した張り替えでした。
まだまだ人生勉強中です。
遠慮なくどういうものが好きか、ぜひ教えてくださいね。
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古い椅子を張り替えて展示販売する「座と輪のコイス展」の開催に使わせて頂きます。宜しくお願いします!