マネジメントは愛
「マネジメントの本質とは、何でしょうか?」
管理職研修で、こう聞くと
多くの場合、「傾聴」、「業務管理」、「モチベーション管理」などが上がってきます。もちろん、これらは大事です。しかし、根底にある本質ではありません。
私はマネジメントの本質は「愛」だと考えています。
抽象的と感じられる方も多いと思いますが
この抽象なものを形にしていくのが私の仕事なので
わかりやすく書いてみます
自分はまだ管理職ではないという方や
違う立場の方も、人間関係や恋愛にも通じる話なので読んでみてください。
「管理」と「配慮」
「管理職」と聞くと、規則や統制を思い浮かべる人が多いと思います。
“管理”職ですしね・・・
しかし「管理」だけが強くなると、うまくいきません。
経営学者のフェイヨルは、「14の管理原則」の中で、こう述べています。
公平とは、公正に思いやりを込めたものである。
つまり「思いやり」 ≒愛情が必要だということです。
マネジメントというのは、規則や規律で人を縛ることではありません。管理(統制)と配慮(思いやり)の両輪が必要です。どちらか一方が欠けても、うまくいきません。
愛を曲げるもの
ジャーナリストの尾崎秀実は、こんな言葉を残しています。
愛情の輝きを曇らすものは、ただ我欲と利己主義だということを、知っておかねばなりません。
管理職として、部下と向き合うとき。
「思うように動いてほしい」
「期待通りの結果を出してほしい」
こう思うのは当然です。
でも、立ち止まって考えてみてください。
それは本当に、相手を見ているのでしょうか。
実は、相手を見ているのではなく、自分の「欲」を見ているのかもしれません。自分が管理職として成果をあげるために「相手をコントロールしたい」という気持ちはありませんか?
管理職だけではありません
思うように動いてくれない相手に不満を抱くことは、人間関係の上で常につきまといます。
その際に「相手をコントロールしようとする」のか「相手の立場で考え、それを認める」のかは大きな分岐点だと思います。
同じ方向を見ること
本日、6月29日は「星の王子さま」の日であり
作者のサン・テグジュペリの誕生日だそうです(たまたま)
彼は、愛についてこう書いています。
愛はお互いを見つめ合うことではなく、ともに同じ方向を見つめることである。
マネジメントも、同じだと思います。
上司と部下が、互いを評価し合う関係ではなく
「同じ未来を見て、同じ道を歩む関係」が望ましいはずです
もちろん、ただ仲良く並んで歩くだけではありません。道を外れたら、止めなくてはならない。厳しいことを言う場面も、当然あります。
もし、相手が疲れて立ち止まってしまったら・・・
手を差し伸べる。
そんな関係です
最後に
がんばって書きましたが、まだまだ抽象的ですね・・・
実際には、この後に
・どうやって「思いやり」を示すのか
・相手の立場で考える方法と訓練
・同じ方向を見るための目標設定
などを具体的にしていくことになります
じゃあ私が管理職として役割を果たせたか、果たせているかを問われると「難しい」です。できないこと、うまくいかないことのほうが多いですし、こちらが愛を持って接していたとしても、十分に伝わらなかったこともあります。
ただ「相手を一人の人間としてみること」は忘れてないです
それだけは・・・絶対
以下の言葉は使ったことがありませんし
もし身に覚えのある方は、自分を振り返って欲しいです
「あいつ使えない」
「使い物にならない」
「替わりはいくらでもいる」
愛が伝わったかどうかは、仕事上の関係がなくなるときに
はじめて確認できるのかもしれません
