【戦前考察】セレッソ大阪vsファジアーノ岡山 J1第1節
いよいよ開幕戦!
さあ、秋春制のJリーグがついに開幕しますね!Jリーグの歴史の大きな転換点にJ1クラブサポーターとして立ち会えることをうれしく思います。このカレンダー移行の影響はすでにオフシーズンの移籍に反映されており、これまででは起こらなかったことが起きています。きっとシーズンを進めていくと、ほかにもそうした変化は起こることでしょうが、そこもあわせて楽しんでいきたいなと思っておりますよ。
ファジアーノ岡山は百年構想リーグを順調に経過し、明らかにパワーアップしています。しかし、だからといって好成績が保証されているわけでもない。J1に居続ける限りは「一寸先は闇」というスタンスを崩してはならない。常に上を目指して挑戦しつづけることが、このクラブがJ1に居続けるための命綱となります。さて、どんなシーズンを見せてくれるのか。とてもたのしみです!
開幕戦の相手はセレッソ大阪。それまで一つも勝てていなかった相手でしたが百年構想リーグではアウェイゲームで見事勝利。個人的にはずっと苦手なイメージを持っていたんですがやっぱ一つ勝てるかどうかはだいぶ違いますね!監督も代わって再スタートしたばっかりの相手ですし、開幕戦ではチームとしての練度の高さを見せていきたいところです。
前回対戦はどうだったっけ?
セレッソとの最後の対戦は百年構想リーグの最終節でした。この試合岡山はかなり決定機を作れていたんですが決めきれず。ミスがらみで失点も重ねて追いかける展開のゲームでしたね。横山夢樹がキレキレだったし、上門には恩返し弾を食らってしまうし。しかし、ビハインドからおっかけてガウショの2ゴールで追撃できた点は好材料。最終的には6位でフィニッシュという結果になりました。
パパス監督のサッカーはおもしろいなあと思っていたんですが、サウジアラビアのチームに移籍することになっちゃいましたね。代わりにやってきたのはスペイン人のパブロ・マチンという人。パパス体制の下でだいぶ積み上げてきてる感あっただけにセレッソとしては再スタートという感じなのかもしれない。なおセレッソは北海道と宮崎でキャンプを過ごしたようです。
予習:ドルトムント戦をみた印象
香川真司の古巣ドルトムントをホームに迎えた親善試合。ドルトムントは開幕までまだ1か月あるということでコンディションはそこまであがっていないかもしれませんが、セレッソはもうあと10日ほどで開幕というシチュエーション。前半からハイプレスで主導権を握ったセレッソがセットプレーから櫻川ソロモンのゴールで先制。お互いにメンバーを入れ替えながらの後半も0-0で進行し、セレッソが1-0で勝利したゲームでした。
・3421で序盤ハイプレス
パパス監督のときは主に4231だったセレッソ。パブロ・マチン体制では3421へとフォーメーションの変更があったようです。ドルトムント戦でまず目についたのが積極的なハイプレス。ドルトムントも3421だったのでミラーゲームとなり、マンマークでつかみやすいという状況ではありましたが、序盤からどんどんプレッシャーに出ていってかなり苦しめることに成功していました。
・541でセットして守る
ハイプレスに行かない場合は541でセットして構えることになります。うーん。セレッソのWBは相手のWBにかなり食いつくので5バックというよりも4バック+WBのようなイメージで守ることが多かったように思いました。また注目なのは相手のシャドーに対する考え方。ポジションを下げていく相手のシャドーの選手はすごく捕まえにくいんですが、これに対しては左右のCBが最終ラインから出てもいいからとにかく捕まえにいきますね。ここは結構ポイントになりそう。なんだろう?ハイプレスはもとより、541でセットしているときでもかなり「人を捕まえにいく」意識が強めなパブロ・マチンのセレッソ大阪でありました。
・基本的にはつないでいきたいが?
セレッソがボールを持っている状況では基本的にパスで組み立てていく姿勢を見せていました。ところがミラーゲーム。セレッソに対してドルトムントがハイプレスを仕掛けると、なかなか前向きを作らせてもらえず平面でパスをつないで打開していくシーンは多くなかったですね。まあ、展開が詰まっても前にソロモンがいるので相手背負って落としてもらうという手もあるんだけどそれはあくまでも逃げ道の一つ。
・組み立てのキーマンは香川かなあ
後方からの組み立てる際にキーマンになるのはやっぱり香川真司でしょうかね。このあたりはシャドーの人選で変わってくるのでしょうが、横山夢樹はWGっぽい選手ですし後ろと前をつなげる役割を担うのは必然的に香川だよねって印象でした。香川のところには柴山あたりもかなりハマりそうなイメージですがどうやらケガで離脱中のもよう。中島元彦がいれば十二分にこなしたでしょうが仙台に移籍と。また、ボランチがボールを引き出して~という展開はあまり見られませんでした。したがって、左右にボールを逃がしながらという動かし方が多かったですね。
・セレッソの右はつよそう
セレッソの組み立ては大半が右サイドからでした。その理由としては左CBの井上黎生人が右利きなので左に展開しにくいこと。さらに、右CBのクールズと右WBの中村がとてもよいので、右のほうがシンプルに強いというのもあるのかなと。このクールズと中村拓海はたぶん2人ともCBもWBもいける人たちだったと思います。それもあってかこの2人が絡む右サイドのコンビネーションは非常に息が合っていました。中村拓海は右WBでブレイクするかもしれない。
・比較的長いボールで裏狙いも?
ドルトムントもかなり前からボールを取りに来る展開になったので、背後にはスペースが広がります。したがってセレッソはボールを動かしながらスペースに選手が抜けて、そこに長めのボールを流し込んでいくシーンが増える、と。後半はこの流れが顕著でしたね。ゆくゆくはもっとショートパスでつないでいってというスタイルになっていくのかもしれませんが、あくまで現時点では長いボールも効果的に使っておこうという感じなのかも。
ドルトムント戦に出ていた選手の印象

・中村拓海はかなりキレキレ
このしあいかなり活躍していた右WBの中村拓海。もしかしたらブレイクするんじゃないか?という雰囲気を感じさせるプレーぶりでした。大外から裏を取りにいくタイミングもすばらしかったし、香川やクールズとのコンビネーションもいい。彼自身が使われるだけじゃなくて使う側にもなれます。179㎝とサイズもありますし、こちらのWBとの対決は見ものだぞこれは。
・香川真司を捕まえられるか?
セレッソの組み立てで重要な役割を果たすのが香川真司。移動しながら相手につかみにくいポジションに現れ、展開を作ってまた出ていく。これにはドルトムントもやりにくそうにしていました。ほかのシャドーの選手のタイプを考えても、後ろから組み立てるなら欠かせないピースになっていきそうな気配。ボランチの香川もいいですが、もういっこ前のシャドーで使われるとなるとオールドファンとしてはわくわくしちゃう。なんというか「怖いが見たい」という感じ笑
・現役最強クラスの恩返しマン:櫻川ソロモン
セレッソの1トップに収まるのは櫻川ソロモン。彼のたかさ・つよさはドルトムントにももちろん通用していましたし、うしろからボールをあずかれる貴重な存在なので、パブロ・マチン体制においてはかなり重用されるんじゃないかなと思います。百年構想リーグではかなり点も取りましたし、レベルアップしていますねソロモンも。また彼は横浜FC時代にもセレッソ時代にも岡山相手にゴールを取っているという現役最強クラスの「恩返しマン」でもあります。今度はやらせん!
vs岡山はどうなる?
・暑熱対策はどうだろう?
オーストリアキャンプではかなり涼しい環境で過ごしていたので、真夏の日本の息苦しいほどの暑さとは相当なギャップがあります。暑さに体が慣れていないとパフォーマンスに影響が出てしまうので、暑熱対策といって体を暑さに慣れさせる必要です。同じくオーストリアでキャンプをしていた清水は動けずに磐田にボコボコにされていたという話もありますし、その辺が問題なく適応できているのかどうか。もちろんそれを見越してのキャンプのプランニングだったであろうと思うのでそんなに心配してはいませんが、なにぶん初めてのことなのこっちも不安になるじゃん?(笑)
・お互いにハイプレス・裏狙い
パパス体制とは違って明確につなぎ倒してやる!という強めの意図までは感じないパブロ・マチンのセレッソ。現状は岡山と似たようなスタイルでのスタートになるのかなあと思っています。したがってともにハイプレスで制限をかけていき、回避するために長いボールを使いあう。そういう展開になるのかもな?と。そうするとプレス耐性の高さ、あるいは前線をどのようにうまく使えるか?ここが勝負のカギになるかもしれない。
・ロースコアで進めるプランは変わらず
進歩しているとはいえ岡山はそんなに得点力が豊富なチームではありません。基本的には火力が上の相手とずっと戦っていく格好になりますので、やはりこれまでどおりのロースコアなゲームに持ち込むのがいちばん勝つ可能性が高いと思います。前半は0-0で十分。後半どこかで仕留めて勝つ。基本的な勝ち筋はやっぱりこれ。
・セットプレーはかなりねらい目かも?
セレッソの選手の顔ぶれをみていると気が付くことがあります。それは「小柄な選手が多い」ということ。おそらく平均身長はそんなに高くないはず。岡山の大きなストロングはセットプレーです。180㎝を超える選手もたくさんいますし、キッカーのクオリティも高い。高さの面では優位に立てると思うので、FK・CKは大事にしていきたい。
・左サイドの人選注目だな
ドルトムント戦を見る限りセレッソの右サイドは強そうだぞ、と。ルーカス・フェルナンデスもいて顔ぶれは変わるかもしれませんが、いずれにしても左よりかは右が強いのは変わらないのかなと思います。となればだれを左に据えて対峙させるか?無難に考えれば鈴木喜丈・山根永遠でしょうが、途中からブラウンノア賢信を使っていくのもおもしろいかなと思っています。
・アウェイ開幕戦だけにのびのびやってほしい
開幕戦というのは特別緊張するらしく、意外とアウェイチームのほうがのびのびプレー出来るパターンがあったりします。初得点、初勝利は早ければ早いほうがいい。もちろん勝ち点3が取れれば最高ですが、1でも十分合格点だからね。手ごたえを深めるゲームをやってホームに帰ってきてほしいなと思っています。
よかったら「いいね」よろしくお願いします!
私ゼロファジが作ったサッカー観戦術入門マガジンを公開しています。全17話(600円)冒頭3話まで無料です。スマホでもキレイに読めますので、もしよかったらチェックしてみてください!
(販売総数 320部 をこえました!)
