『これは経費で落ちません!』5巻が刺さった|自分を大事にしたら人生が動き始める話
今日は、好きな小説を久しぶりに読み返して感じたことについて書いてみたいと思います。
読んでいて改めて思ったのは、
思い切って、自分を大事にする方向に舵を切ると、
人生って少しずつ好転していくのかもしれない
ということでした。
自分の好きな小説のひとつに、
『これは経費で落ちません!』
というシリーズがあります。
経理部の森若沙名子さんを
主人公にした小説なんですが、
自分はこのシリーズが本当に好きで、
毎年新刊を楽しみにしています。
最近、新刊で追っている小説って
ほぼこれくらいなんですよね。
あともうひとつ挙げるなら
『負けヒロインが多すぎる!』くらい。
それくらい、自分にとって大事なシリーズです。
今回はその中でも、
読み返して特に刺さった
5巻のあるエピソードについて書いてみます。
久しぶりに読み返した『これは経費で落ちません!』5巻
今回読み返したのは、
『これは経費で落ちません!』の5巻です。
最近出た13巻が、主人公の森若さんだけではなく、周囲のキャラクターにもスポットを当てた
短編集のような構成だったんです。
それを読んだ時に、
「あれ?
昔もこういう短編集っぽい巻あったよな?」
と思って家の本棚を探してみたら、
その巻だけ持っていなかったんです。
たぶん昔、図書館か何かで読んでいたんですよね。
それで今回、5巻を買いました。
その中で特に印象に残ったのが、
「ゾンビと嘘と魔法の笛」
という話でした。
平松由香利さんの話が、ものすごく刺さった
このエピソードの主人公は、
総務部主任の平松由香利さんです。
この人の話が、今回すごく刺さったんですよね。
由香利さんは、会社を経営している友人に
ずっとお金を貸していました。
最初は少額だったようですが。
でも気づけば100万円以上。
しかも夏のボーナス時には70万円を貸していた。
借用書も書かせていた。
そこまでしていたから、
当然返ってくると思っていた。
でも、全然返ってこない。
それどころか、
「さらに貸してほしい」
と言われる。
しかもその友人は、借りたお金を返すことを、
「お金をあげる」
みたいな感覚で話してくる。
かなりとんでもない話なんですよね。
それでも関係を切れなかった理由
でも、由香利さんは
その関係をすぐには切れませんでした。
なぜか。
その友人との関係を壊したくなかったからです。
友人と過ごした時間は、本当に楽しかった。
六本木のバーで飲んだこと
フォアグラのランチを食べたこと
おしゃれを教わったこと
「40代でもまだまだ綺麗だよ」と言ってもらえたこと
そういう時間によって、
由香利さん自身、自信を持てるように
なっていたんですよね。
だからこそ、完全に嫌いになりきれなかった。
ここって、すごくリアルだなと思いました。
人って、
相手が明らかにおかしいと分かっていても、
その人と過ごした楽しい記憶や、
その関係の中で救われた感覚があると、
なかなか切れないんですよね。
ただの損得では割り切れない。
そこに感情があるからこそ、難しい。
「楽しかった」と認めたうえで、終わらせる強さ
でも、ある時、由香利さんは限界を迎えます。
総務部として、その友人の会社に
プリンターリースの仕事を回そうとしていた。
でも、感謝もない。
返済の話もない。
さらに、経理部の森若さんにも怪しまれ始める。
そこで、由香利さんは思い切って決断します。
リースの件は無しにする
依頼予定していたマナー講習の件も白紙にする
そして、100万円は返ってこなくてもいいと腹を括る
この場面、すごく印象的でした。
だって、これって単なるお金の話じゃないんですよね。
その人との関係。
その人と過ごした時間。
その中で得た感情。
それ全部を受け止めたうえで、
「でも、もう終わりにする」
と決めたわけです。
しかも、由香利さんはその時にちゃんと、
「楽しかった」
って認めているんですよね。
「あの時間は無駄だった」じゃない。
「ありがとう」と思っている。
でも、それと
これからも搾取され続けることは別。
だから、関係を切った。
ここが、ものすごく大事だなと思いました。
自分を大事にしたところから、人生が動き始める
その後、由香利さんの人生は少しずつ好転していきます。
婚活パーティーに行く
森若さんと映画の話で盛り上がる
マッチングアプリで出会った、映画好きの男性との関係が進展する
その男性、
ちょっと頭髪の薄い年上のフリーターのおじさんっぽい感じなんですけど、すごく穏やかな人なんですよね。
さらに、先の巻では、
昇進する
結婚もする
子どももできる
と、どんどん人生がいい方向へ進んでいく。
もちろん、
全部が急に変わるわけじゃないと思います。
でも、
まず自分を大事にした
そこが、すべての始まりだったんじゃないかなと、自分は感じました。
何かを手放すと、新しいものが入ってくる
この話を読んでいて思ったのは、
何かを手放した時、
逆に新しいものが入ってくることってある
ということでした。
それはお金の問題だけじゃなくて、
人間関係
我慢していたこと
もう違うと分かっている関係
しがみついていた過去
そういうものを手放した時に、
次の流れが入ってくる。
人生って、そういうところがあるんだろうなと思います。
由香利さんも、100万円を失ったとも言えるし、
長く続いた友人関係を終わらせたとも言える。
でもその代わりに、もっと健やかな人間関係や、
新しい人生の流れが入ってきた。
これって、かなり本質的な話だなと思いました。
自分自身の体験とも重なるところがあった
自分自身も、
メンタルを落としていた時期がありました。
その時ってやっぱり、
周りに合わせる
嫌われないようにする
期待に応えようとする
頑張り続ける
そういうことを優先していたんですよね。
でも、そこから少しずつ
「まず自分の気持ちを大事にしよう」
という方向に変わっていった。
すると、本当に少しずつ人生が変わっていった感覚があるんです。
だから、この話を読んでいて
「ああ、分かるな」
と思いました。
自分を大事にすることって、
わがままとか逃げとかではなくて、
人生をちゃんと前に進めるために
必要なことなのかもしれない。
そんなふうに感じたんですよね。
『これは経費で落ちません!』は、人物の描き方が本当にいい
改めて思うんですが、
このシリーズは本当に好きです。
もちろん主人公の森若さんが魅力的、
というのもあります。
でもそれだけじゃなくて、
サブキャラクターもみんな濃いんですよね。
会社の人間関係がちゃんとリアル
それぞれの人生が描かれている
ただの脇役で終わらない
それぞれがちゃんと悩みながら生きている
だから読んでいて、すごく人間味を感じるんです。
特に由香利さんって、
結構貴重なキャラクターなんですよね。
森若さんは、
他の社員とは少し距離がある感じなんですけど、
由香利さんとは映画の趣味でつながっていて、
比較的仲がいい。
だからこそ、今回の話は余計に刺さりました。
ただ一話のエピソードというだけじゃなくて、
ちゃんと関係性の積み重ねがあるからこそ、
響くものがある。
そこも、このシリーズの良さだなと思います。
物語は、自分の人生を見つめ直すきっかけになる
やっぱり、物語ってすごいなと思います。
ただ面白いだけじゃなくて、
自分の人生を見つめ直すきっかけになる
自分の状態を照らし返してくれる
今の自分に必要な言葉をくれる
そういう力があるんですよね。
今回『これは経費で落ちません!』5巻を
読み返して改めて思ったのは、
「まず自分を大事にすること」
そこから人生は少しずつ変わっていくのかもしれない
ということでした。
読書って、やっぱりいいなと思います。
ただ物語を追うだけじゃなくて、
こうやって自分の考えや感情とも
つながっていくからです。
まとめ|自分を大事にすることが、人生好転の入口になるのかもしれない
今回、『これは経費で落ちません!』を読み返して、特に由香利さんの話から強く感じたのは、
楽しかった過去を否定しなくていい
でも、それと搾取され続けることは別
自分を大事にするために、終わらせる決断が必要な時もある
何かを手放した時、新しい流れが入ってくることがある
ということでした。
そして何より、
まず自分を大事にすること
そこから、
人生って少しずつ好転していくのかもしれない。
そんなことを感じた読書時間でした。
今日も楽しかったです。
ありがとうございました。
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