【観戦レポ】JABA東海地区春季大会2回戦 ヤマハvs王子|舟久保&土山弾で4-3、好ゲームを制す
2026年3月22日に行われた
JABA東海地区春季大会2回戦、
ヤマハ vs 王子 の試合を観戦してきました。
この試合は、
1回戦で東邦ガスを2対1で破ったヤマハ
2回戦から登場した王子
という組み合わせ。
しかも、
昨年の日本選手権優勝チーム・ヤマハと、
都市対抗野球大会優勝チーム・王子の対戦ということで、
東海地区でも注目度の高いカードでした。
実際、事前の期待通り、
非常に見応えのあるゲームになりました。
この記事では、
両チームの先発投手と注目選手
試合展開の振り返り
試合のポイント
今後に向けて見えた課題と収穫
を中心にまとめます。
注目選手と先発投手

ヤマハの注目は4番・森川選手
まず注目していた選手は、
ヤマハの森川選手です。
昨年の都市対抗でも2本塁打を放ち、
大卒2年目の今季はプロ入りも意識されるシーズン
になりそうな存在です。
この日も4番・一塁手でスタメン出場。
試合の中でもしっかり存在感を見せていました。
ヤマハの先発は有本投手
ヤマハの先発は、右の本格派・有本投手。
4年目の右腕で、
昨年の二大大会では都市対抗準決勝の王子戦のみ登板。
そのときは9回にリリーフ登板して2失点と、
悔しい結果に終わっていました。
その相手・王子に対し、今回は先発としてマウンドに上がった形です。
王子の先発は登坂投手
一方の王子の先発は、
二段モーションの右オーバーハンド・登坂投手。
一昨年は日本選手権で登板がありましたが、
昨年は都市対抗・日本選手権ともに本戦での登板はなし。
今季は全国大会での登板を目指して、
アピールが求められる立場の投手です。
1回|ヤマハがいきなり先制
王子の初回攻撃は有本が3者凡退
試合は王子の攻撃からスタート。
有本投手は落ち着いた立ち上がりで、初回を3者凡退に抑えます。
舟久保選手の先制ツーランでヤマハが2点先制
その裏、ヤマハがいきなり試合を動かします。
先頭の野間選手が四球で出塁
続く2番・舟久保選手がライトスタンド上段へ先制ツーラン
打った瞬間に分かる完璧な一発でした。
さらに1アウト後、
4番の森川選手がバットを折りながらセンター前ヒット。
後続は凡退となりましたが、
この回ヤマハが2対0と先手を取りました。
2回|有本、満塁のピンチをしのぐ
2回表、王子は反撃に出ます。
4番・宝島選手が死球で出塁
続く廣部選手がレフト前ヒット
山ノ井選手にも四球
これで無死満塁。
長打が出れば一気に逆転という場面でした。
ただ、ここから有本投手が踏ん張ります。
木下選手:149キロのストレートで追い込み、低めの変化球で空振り三振
石崎選手:セカンドライナー
佐藤選手:センターフライ
3人で打ち取り、見事にピンチ脱出。
有本投手、この回を無失点で切り抜けました。
3回|王子・山口のツーランで同点
3回表、王子が追いつきます。
先頭の大杉選手がセンター前ヒット
中川選手が初球できっちり送りバント
3番・山口選手がレフトスタンドへ同点ツーラン
これで試合は2対2の振り出しに戻りました。
有本投手はこのあともランナーを出しながら、追加点は許さず。
ホームランによる2失点だけで踏みとどまりました。
3回|ピッチクロック違反の珍しい場面
3回裏のヤマハの攻撃では、
社会人野球らしい珍しい場面もありました。
1アウト後、舟久保選手の打席でカウントは3ボール1ストライク。
ここでアンパイアがタイムをかけ、
ピッチクロック違反でボールが宣告され、
そのままフォアボールになりました。
プロ野球では未導入でWBCで存在を知った人も多いであろう
ピッチクロックですが、
社会人野球では2024年から導入されており、
こういう場面が実際に起こるんだなと改めて感じました。
ただ、その後舟久保選手は盗塁を試みて、
石崎捕手の好送球でタッチアウト。
ヤマハはこの回、得点できませんでした。
4回|王子、再び好機も有本が踏ん張る
4回表、王子は1アウトから石崎選手が三塁線を破るツーベース。
さらに佐藤選手がセンター前ヒットを放ち、
1アウト1・3塁と勝ち越しのチャンスを作ります。
ここで1番・大杉選手は浅いライトフライ。
3塁ランナー石崎選手は本塁突入を自重。
2アウト1・3塁となり、
続く2番・中川選手を有本投手が
147キロのアウトコース直球で見逃し三振。
この回も、有本投手がピンチをしのぎました。
4回〜6回|王子2番手・三島が好リリーフ
双子で知られる三島投手が登板
4回裏、王子は先発・登坂投手を交代させ、三島投手を投入。
日本生命の三島捕手と双子であることでも知られる投手です。
昨年は二大大会での登板がなく、
今季こそ全国大会の舞台でアピールしたい立場。
この日はその期待に応える好投を見せました。
4回裏の満塁ピンチを脱出
4回裏、三島投手は
森川選手のエラー出塁
桃谷選手への死球
戸谷選手への四球
で2アウト満塁のピンチを招きます。
しかし、ベテラン前野選手をショートゴロに打ち取り、無失点。
さらに5回裏は上位打線を相手に3者凡退。
野間選手、相羽選手から三振を奪い、
非常にテンポのいい投球でした。
6回裏も1死3塁のピンチをしのぐ
6回裏には、5番・永濱選手に右中間を破るスリーベースを浴びます。
それでも桃谷選手をサードゴロ、
清水選手をハーフスイング三振に打ち取り、この回も無失点。
6回|王子が勝ち越し
グラウンド整備明けの6回表、試合が再び動きます。
ヤマハは有本投手から寺澤投手にスイッチ。
寺澤投手も昨年の二大大会で登板がなく、
今季アピールが求められる投手です。
この寺澤投手に対し、
山ノ井選手がライトオーバーのツーベース
高卒ルーキーの代打・岡部選手の送りバントはキャッチャー前で三塁封殺
それでも石崎選手が左中間へのタイムリーツーベース
これで王子が3対2と勝ち越しました。
ルーキーのミスで、チャンスが潰えたかと思われた場面での
石崎選手の長打は大きかったですね。
7回|清水選手の強肩と土山選手の同点弾
7回表、清水選手の送球が流れを呼ぶ
7回表、ヤマハは吉山投手へ継投。
この回、王子の山口選手が出塁しますが、
盗塁を試みたところで清水捕手がドンピシャ送球で盗塁阻止。
しかもこの送球、外角へ外れ気味の変化球を捕ってからのもの。
体勢が崩れやすい場面で、非常に正確な二塁送球でした。
昨年は出場機会の少なかった清水捕手ですが、
この試合では本当に存在感がありました。
7回裏、土山選手の同点ソロホームラン
その裏、ヤマハは先頭の土山選手がレフトスタンドへ同点ソロ。
これで試合は3対3。
さらに前野選手が四球、
野間選手の送りバント成功で逆転機を作りますが、
舟久保選手が空振り三振
相羽選手がサードゴロ
と、勝ち越しまでは至りませんでした。
8回|佐藤廉の好投と、土山の決勝打
8回表、日本選手権MVP・佐藤廉が登場
8回表、ヤマハはエース佐藤廉投手を投入。
昨年の日本選手権MVPらしく、
ここは3者凡退で王子打線をきっちり封じました。
8回裏、浅井の好球を攻略してヤマハが勝ち越し
8回裏、王子は浅井投手をマウンドへ。
この日最速クラスの151キロを計測するなど、
非常にいいボールを投げていました。
ただ、2アウトから
桃谷選手がセンター前ヒット
8回表から守備についていた大本選手が死球
土山選手がセンター前タイムリー
でヤマハが4対3と勝ち越し。
ホームはクロスプレーになりましたが、
代走・野澤選手がヘッドスライディングで生還。
決勝点をもぎ取りました。
浅井投手としては、2死からの失点が悔やまれます。
9回表|波多野が締めてヤマハ勝利
9回表、ヤマハは佐藤廉投手から波多野投手へ継投。
この波多野投手が打者3人でぴしゃり。
4対3でヤマハが勝利し、準決勝進出を決めました。

この試合のポイント
1. ヤマハは長打、王子は層の薄さが少し見えた
ヤマハは昨年クリーンナップを打っていた
網谷選手がスタメンを外れ、
前野選手が起用されていました。
一方の王子は、シートノックの段階から
・外野手がスタメンの3人だけ
・捕手も1人だけ
で、昨年の主力だった
柴崎選手、吉岡選手、細川選手の姿が見えませんでした。
ケガなのか調整なのかは分かりませんが、
選手層の不安は少し感じました。
2. 有本投手の5回2失点は大きな収穫
ヤマハ先発・有本投手は、ホームランによる2失点のみで5回2失点。
ピンチを何度も背負いながら、直球で押し込む場面もあり、
先発候補として大きなアピールになったと思います。
3. 王子・三島投手の4イニングは好材料
王子の三島投手も、土山選手の一発以外はしっかりゲームを作りました。
樋口投手一辺倒ではなく、長いイニングを投げられる投手が出てきたのは、王子にとってもプラス材料です。
4. 捕手陣の存在感が目立った
この試合は、
清水捕手(ヤマハ)と石崎捕手(王子)の存在感が非常に大きかったです。
清水:2度の盗塁阻止、ブロッキング
石崎:タイムリーツーベース、盗塁阻止
昨年出番が少なかった選手たちが、こうして存在感を見せるのは、春の大会ならではの面白さだと思います。
5. 一発と小さなミスが勝敗を分けた
レベルの高い試合ほど、一発と細かいミスが結果を左右します。
ヤマハは舟久保と土山のホームランが得点に直結
王子は浅井投手が好投しながら、大本選手への死球が決勝点につながった
このあたりが勝敗の分かれ目でした。
両チームの今後に向けて
王子:都市対抗へ向けて層の底上げが必要
王子はすでに都市対抗の出場を決めていますが、
補強選手がない分、自前の戦力の底上げが非常に重要になります。
また、日本選手権出場権をJABA大会で取れるかどうかも大きなポイント。
投手陣・野手陣ともにどこまで厚みを出せるかが今後のカギになりそうです。
ヤマハ:佐藤廉に次ぐ投手陣の整備がカギ
ヤマハは今回、佐藤廉投手が1イニングのみ。
昨年の日本選手権では佐藤廉投手が全試合登板する形でした。
だからこそ今季は、
有本投手
寺澤投手
吉山投手
羽多野投手
といった佐藤廉投手に次ぐ投手たちでどれだけ試合を作れるかが大きなテーマになりそうです。
まとめ|東海地区を代表する2チームらしい好ゲームだった
今回の
JABA東海地区春季大会2回戦・ヤマハ vs 王子は、
非常にレベルの高い、見応えあるゲームでした。
ヤマハは一発の破壊力
王子は粘り強い継投とチャンスメイク
両軍の捕手の好守
先発・リリーフ陣のアピール
これからの
東海地区社会人野球を引っ張る2チームらしい内容だったと思います。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
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「音で、人の可能性は広がる。」
— じーと (@zito197590) January 24, 2026
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— じーと (@zito197590) January 9, 2026
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