【観戦レポ】JABA東海地区春季大会|三菱自動車岡崎vs西濃運輸(13-6)乱打戦の分岐点
2026年3月20日から行われている
JABA東海地区春季大会。
今回は、その2回戦となった
三菱自動車岡崎 vs 西濃運輸 の試合を
現地観戦してきました。
結果は、西濃運輸破壊力13対6で勝利。
終わってみれば西濃打線の破壊力が際立つ試合でしたが、
途中までは三菱自動車岡崎も粘りを見せ、
見どころの多い一戦でした。
この記事では、
両チームの先発とスタメンの印象
試合展開の振り返り
印象に残った選手
今後に向けて見えた課題と収穫
を中心にまとめます。
両チームの先発投手

三菱自動車岡崎の先発は田中投手
三菱自動車岡崎の先発は、3年目右腕の田中投手。
昨年は都市対抗・日本選手権で計3試合に登板していましたが、
いずれもリリーフでの起用。今回は先発としてのマウンドで、今後へ向けた期待もかかる登板でした。
西濃運輸の先発は内藤投手
一方、西濃運輸の先発は、
こちらも3年目の内藤投手。
サイドスロー右腕で、
昨年の都市対抗本戦では登板なし、
日本選手権ではリリーフ登板が
あったものの敗戦投手となり、
悔しい結果に終わっていました。
ただ、今春の東京スポニチ大会では
YBSホールディングス戦で先発し、
6回2安打無失点と好投。
投手陣がやや手薄にも見える西濃にとって、
今後の柱になってほしい存在です。
しかも経歴を調べると、
中学時代は相撲と野球をやっていたという
異色のバックボーンもあり、非常に気になる投手でした。
スタメンの印象|西濃は主力中心、岡崎はルーキー起用
西濃運輸は2番〜5番に主力を並べる布陣
西濃運輸のスタメンを見ると、
2番から5番までは主力メンバー
(北野・原田・野崎・小中)がそのまま並ぶ形。
1番にはルーキーの前田選手が入りました。
右投げ左打ちで、スピードが持ち味の選手です。
三菱自動車岡崎は6・7番にルーキー
一方の三菱自動車岡崎は、6番と7番にルーキーを起用。
6番:吉田選手(明治大出身)
7番:島口選手(龍谷大出身)
この2人は、前日のトヨタ自動車戦でも結果を残していて、
吉田選手:決勝点となる犠牲フライ
島口選手:先制タイムリーとダメ押しタイムリー
と、それぞれ打点を挙げています。
特に島口選手は体重95kgの大型ルーキーで、
見た目からも長打力への期待を感じる体格でした。
試合序盤|西濃運輸が2回に先制、3回にも追加点
初回は両先発ともまずまずの立ち上がり
まず初回、
田中投手は西濃の2番・北野に
ライト前二塁打を浴びたものの、後続を抑えて無失点。
内藤投手も岡崎打線を三者凡退に抑え、
静かな立ち上がりとなりました。
2回、西濃が先制
試合が動いたのは2回表。
西濃の5番・小中選手がレフトオーバーの打球で三塁へ。
岡崎のレフト・大手がフェンスにぶつかりながらも捕球を試みましたが、こぼれたボールが転々とする間に一気に三塁打となりました。
ここで岡崎ベンチは
「1点OK」の前進守備を敷きますが、
河田選手のセカンドゴロの間に先制点が入ります。
その後も連続四球などでチャンスを広げ、
1番・前田のタイムリーで、
西濃が2対0とリードしました。
岡崎は西濃の好守に阻まれ得点ならず
その裏、四球で出塁した4番・古川は、
キャッチャーからの牽制で刺されて走塁死。
さらに5番・山下のショート深くへの打球も、
北野選手が深い位置から好処理し、
見事な遠投でアウトに仕留めました。
西濃運輸の守備が随所に光り、
この回も無失点で切り抜けました。
3回表|西濃が3点目、岡崎は継投でしのぐ
3回、岡崎は田中投手を諦めて江南投手が登板。
ただ、ヒットと四球で一死満塁のピンチを招くと、
8番・城野選手の一塁強襲タイムリーで3対0となります。
ここで岡崎はさらに中村公祐投手へ継投。
修行の打席の初球、スクイズの構えから、
外角低めに外す好判断で失敗に追い込み、
その後も一塁ファウルフライでしのぎました。
この場面で流れを止めたのは、
岡崎にとってかなり大きかったと思います。
中盤|内藤投手の好投で西濃が主導権を握る
岡崎打線はなかなか内藤を攻略できず
岡崎打線は3回裏に島口選手がレフト前ヒットを放ち、チーム初安打。
しかし後続が続かず、得点には至りません。
4回裏にも死球、ボーク、パスボールで
一死三塁のチャンスを作りましたが、
4番古川選手、5番山下選手が連続三振。
内藤投手がここも粘り強く抑えます。
竹中投手のロングリリーフは収穫
岡崎は4回からルーキーの竹中投手を投入。
前日のトヨタ自動車戦に続く連投でしたが、
この日は7回途中までロングリリーフでイニングを稼ぎました。
西濃打線に追加点こそ許したものの、竹中投手が長いイニングを投げたことは、岡崎にとって今後に向けたプラス材料だったと思います。
終盤の見どころ|7回の岡崎反撃と、西濃城野への主審の好対応
7回裏、岡崎が反撃開始
7回、西濃が河田選手、城野選手のタイムリーで6対0と突き放した直後、
岡崎もようやく反撃に出ます。
代打・豊住選手が死球
吉田選手がレフト前ヒット
島口選手は見逃し三振も
代打・中村奎太選手がセンター前タイムリー
ここで6対1。
内藤投手はここで降板となりましたが、
6回1/3を4安打1失点。
十分すぎる内容でした。
2番手は、4年目の左腕・森岡投手でした。
城野選手の危険な場面で、主審の対応が見事だった
この7回には、非常に印象的なシーンもありました。
西濃の捕手・城野選手がファウルチップをマスク付近に受け、
その直後にふらつくような様子を見せました。
後ろに倒れそうになったところを、主審がとっさに支えたんです。
チームトレーナーが駆け寄った際、
コールドスプレーで冷やす様子もなかったことから、
脳震盪だったのではないかと推測されます。
もし、そこで倒れて後頭部を
地面に打つようなことがあれば、
かなり危険な場面だったと思います。
この日のプレーの中で、
個人的にはいちばん大きなファインプレー
に見えました。
城野選手はそのまま交代となり、
業天選手がマスクをかぶりました。
尚、この回岡崎打線は、2番手・森岡投手を攻め、
菅原の犠飛、茂木のタイムリーで2点を挙げ、
6-3と3点差に迫ります。
8回裏で1点差まで迫るも、9回表に西濃が一挙7点
岡崎、8回に怒涛の追い上げ
8回表に、野崎の左中間フェンス直撃の
タイムリー二塁打で点差が4点に広がったものの、
8回裏、
岡崎打線は西濃2番手の森岡投手を攻めます。
簡単に2死を取られてから、
エラーで出塁
吉田選手の内野安打
島口選手のタイムリー
中村奎太選手のタイムリー
橋爪選手のレフト前タイムリー
これで7対6、ついに1点差まで迫りました。
さらに二死満塁まで攻め立てたところで、
西濃は、摺石にスイッチ。
北田をショートゴロに打ち取り、1点リードを守る。
9回表、西濃が打線爆発で試合を決める
試合がわからなくなってきたところでしたが、
9回表、西濃打線が一気に試合を決めました。
岡崎のリリーフエース・清川を攻め、
大山選手がセンター前ヒット
業天選手が送りバント成功
福島選手がライト前
パスボールで追加点
原田選手のタイムリー
野崎選手の犠牲フライ
小中選手の右中間スタンド上段への3ランホームラン
この回一挙7点。
最終的に13対6となり、西濃運輸が準決勝進出を決めました。

試合の総括|西濃は打線の破壊力、岡崎は投手層が今後のカギ
西濃運輸:18安打13得点の破壊力
終わってみれば、西濃運輸は18安打13得点。
やはり持ち前の打線の破壊力が光りました。
小中選手のホームランをはじめ、
北野、野崎にも長打も出て、つながりもあった。
打線はかなり状態が良い印象です。
課題を挙げるとすれば投手陣。
先発の内藤投手は好投しましたが、
2番手の森岡投手が5失点と崩れた点は、
今後への課題かもしれません。
また内藤投手は、
6回・7回に岡崎が左の代打をぶつけてきたように、
サイドスローゆえの対左打者対応が
今後のポイントになりそうだと感じました。
三菱自動車岡崎:先発2枚に続く投手の整備が課題か
敗れた三菱自動車岡崎ですが、
前日のトヨタ自動車戦では5対1で勝利しており、
先発した秋山凌祐投手、そして秋山翔投手らを中心に、
軸になる投手は見えてきています。
ただ、その次に続く投手層という意味では、
まだ課題があるように見えました。
その中で、前日に続く連投となった竹中投手が、
ロングリリーフで一定の役割を果たしたのは明るい材料です。
この先、岡崎が上を狙っていくためには、
こうした“3番手以降”の投手整備が
かなり重要になってくるのではないでしょうか。
まとめ|JABA東海地区春季大会らしい、見どころの多い一戦だった
今回のJABA東海地区春季大会2回戦・
三菱自動車岡崎 vs 西濃運輸は、
終盤まで流れが何度も動く、見応えのある試合でした。
西濃運輸は打線の破壊力を存分に発揮
内藤投手が先発として好投
三菱自動車岡崎はルーキー野手が引き続き存在感
竹中投手のロングリリーフも収穫
そして城野選手のアクシデントでの主審の対応
スコアだけを見ると西濃の圧勝ですが、
内容を追うと両チームそれぞれに
今後へつながる要素が見えた試合でした。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
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