ぶるたろ。1770~仏蘭西骨牌虚実交々〜番外編(2):現在のゲーム用タロットあれこれ
前々回の記事はこちら。
今回は、Bourgeois Tarotタイプ以外のゲーム用タロットをあれこれとあげてみます。
グランペール・タロット
2010年に日本製のゲーム用タロットが販売されました。
それが『グランペール・タロット』……。
ですが、現在は絶版で入手困難です。
以下のブログは開発元のグランペール社のブログで、開発中の様子やカードをみることができます。

上のカードは大アルカナの世界。
中央の絵は上下リバーシブルではありませんが、四隅に数字(そしてスート)が書かれているので、遊びやすいデザインにしています。
このタロットが作られた背景をちょいと引用。
占い用のタロットカードをゲームに使うことは可能なのですが、慣れないとプレイするのが大変です。フランスでゲームに使われているタロットカードを使うのが最もプレイしやすいのですが入手困難です。しかし、「なかよし村とゲームの木」がゲーム用のオリジナルタロットカードを発行しています。
また、株式会社グランペールもプレイしやすい「グランペール・タロット」を発行しました。盤ゲームなどを扱っているお店で入手できるかもしれません。このサイトに使っているタロットの図版はこのカードのものを許可を得て使用しています。使用許可に感謝いたします。
https://gamefarm.jp/rule/ruletarot.html
ちなみに「なかよし村とゲームの木」は、アナログゲームの研究家、草場純さんが1982年に立ち上げたゲームサークルです。
2010年だと、まだ(特に海外との)ネット通販がまだ浸透していなかったこともあるので個人で入手が難しかった情勢だったと思います。
タロット・オブ・ロカ
noteにもゲーム用タロットを取り上げた記事があります。
ナチョさんの記事では2つのゲーム用タロットを取り上げています。
まず、全然本命でないヤツ「Rider Waite Playing Card Deck(ライダー・ウェイト・プレイング・カード・デッキ)」から。
いわゆる世界標準の1つライダー・ウェイト版タロットを中央にやや小さく添えて、カードの左上・右下に数字やスートを描いております。

なちょさんが記事で書かれておりますが、このデッキの一部のカードに問題があるので、おすすめしません(その内容はぜひなちょさん記事を参照してください)。
で、本命いきます。
The Tarot of LOKA(タロット・オブ・ロカ)です。
2023年頃にフリージアエンタープライズが代理店となって販売していたので、一時期入手しやすかったようです。

デッキは通常のタロットの78枚に、GoodとEvil(上の写真だと左と右にあるカード)の2枚を追加した80枚構成です。
大アルカナの中央の絵は、トランプの絵札(宮廷カード、コートカード)と同様な上下リバーシブルとなっております。

ところで、このデザインはイタリアのゲーム用タロットがモチーフのようです。

引用したBesançon Tarot(ブザンソン・タロット)は1870年頃に作成されたものの復刻版です。
どうやらBourgeois Tarotが登場すると「お、ゲームするのに都合いいやん」と追随して上下リバーシブルのデザインが導入されてきたようです(適当)。
このあたりの話題は、別の機会に探ってみたいと思います。
【追記のお詫び:2026/03/12】
ごめんなさい。
ブザンソンですが、イタリアではなくフランスでした。
とりあえず、修正せずにこのまま残しておきます。
ブザンソン・タロットについてはまた別の機会にもうちょっと触れてみたいと思います。
エクスタロット
おそらく、日本で一番入手しやすいのではないかと思われるゲーム用タロットを取り上げます。
銀河企画が作成しているXTAROT(エクスタロット)です。
※今回の記事のサムネイルは、エクスタロットの箱絵になります。
カードのサイズは通常のトランプのポーカーサイズ。
さらに言えば、一番安価に入手できるとおもわれます。
一応気をつけていただいたい点をあげると、このデッキ
112枚あります。
なんか30枚ちょっと多いんですが、気にしないでください。
小アルカナ(数字札)が88枚、大アルカナ(切り札)が24枚となっております。
どのようなカードなのかの内訳はカードギャラリーで確認できます。
といいつつ大アルカナについてちょっと触れます。
通常のカードに追加して2枚「夢(22番)」と「希望(23番)」があります。

【余談】
エクスタロットの大アルカナのカードには
1)カードの左上と右下に、6つのギリシア文字(σ・ε・η・λ・ν・τ)
2)カード中央の絵の右上にローマ数字、左上にルーン文字
が割り振られています。
ルーン文字は24個あるので、それで2枚追加したかも知れません(憶測)。
あ、そうそう。
エクスタロットを用いたゲームも結構あるので、以下のリンクを参照してください。
締め
ということで、ゲーム用タロットをあれこれ取り上げてみました。
タロットではありませんが、以前こんな記事(スートがやたら多いカードデッキ)を書きました。
この記事ではエクスタロットを取り上げなかったのですが、今回紹介できてなんとなくホッとしております。
ところで。
エクスタロットは大アルカナを新たに追加しましたが、果たしてそんなことをしてよいのでしょうか。
というか、そもそも大アルカナは22枚固定なのでしょうか。
そのへんを次回以降あれこれ。
では。
