ぶるたろ。1770~仏蘭西骨牌虚実交々〜(2.2)フランス式スートタロットの最古デッキは?(続)
前回の記事はこちら。
続きになります。
続・フランス式スートタロットの最古は?
前回はフランスの彫刻家François de Poilly(フランソワ・ド・ポワイリー)さん(1666生-1741没)の作成したタロットを追っていきましたが、今回は父François de Poilly(フランソワ・ド・ポワイリー)さん(1623年生‐1693年没)の作成したタロットです。
父ポワイリーさんは1660年パリに戻る前はイタリアに滞在していたそうで、そこでタロットに触れていたそうです。
そしてフランスで作成したタロットが、これまたGallica(ガリカ:フランス国立図書館(BnF)内のデジタル図書館)に画像が収蔵されています。
前回同様、大アルカナ(切り札)のカードを引用します。
※それぞれのカードの説明は、画像番号(vue##)、大アルカナの数字、フランス語名、英語名、和訳の順で書きます。
なお、偶数番の画像はカード裏なので端折ります。

vue1:1番 Mercure、Mercury(ヘルメス)
vue3:2番 Amour、Amor(愛)
vue5:3番 Vénus、Venus(ビーナス)
vue7:4番 Bacchus、Bacchus(バッカス)
vue9:5番 Prudence、Prudence(慎重)
vue11:6番 Charité、Charity(慈愛)
vue13:7番 Justice、Justice(正義)
vue15:8番 Espérance、Hope(希望)

vue17:9番 Force、Fortitude(力)
vue19:10番 Fortune、Fortune(幸運)
vue21:11番 Vieillesse、Old age(老年期)
vue23:12番 Jeunesse、Youth(青年期)
vue25:13番 Adolescence、Adolescence(思春期)
vue27:14番 Petite Enfance、Infancy(幼児期)
vue29:15番 Goût、Taste(味覚)
vue31:16番 Toucher、Touch(触覚)
14番までは子ポワイリーさんの作成したカードにあるものが多いのですが、15番から感覚のカテゴリのカードが出てきました(というか、通常のタロットにもBourgeois Tarotにもないんですが)。

vue33:17番 Odorat、Smell(嗅覚)
vue35:18番 Ouïe、Hearing(聴覚)
vue37:19番 Vue、Sight(視覚)
vue39:20番 Feu、Fire(火)
vue41:21番 Terre、Earth(土)
vue43:22番 Eau、Water(水)
vue45:23番 Air、Air(空気)
vue47:24番 Décembre、December(12月/山羊座)
えーと……21番超えていますが、もっと続きます。
なにせ、12月がでてきましたので(汗)。

vue49:25番 Novembre、November(11月/射手座)
vue51:26番 Septembre、Septembre(9月/天秤座)
vue53:27番 Octobre、October(10月/蠍座)
vue55:28番 Août、August(8月/乙女座)
vue57:29番 Juillet、July(7月/獅子座)
vue59:30番 Juin、June(6月/蟹座)
vue61:31番 Mai、May(5月/双子座)
vue63:32番 Avril、April(4月/牡牛座)
26番27番をみると降順でなくなっていますが、本当にこの順番になっております。
理由は分かりません。

vue65:33番 Mars、March(3月/牡羊座)
vue67:34番 Février、February(2月/魚座)
vue69:35番 Janvier、January(1月/水瓶座)
vue71:36番 Étoile、Star(星)
vue73:37番 Lune、Moon(月)
vue75:38番 Soleil、Sun(太陽)
vue77:39番 Monde、World(世界)
vue79:40番 Jugement、Judgement(審判)
33番から背景が赤地になっています。
そして、36番以降は通常のタロットでもおなじみのカードですが、39番と40番が通常のタロットの逆になっています。
で、最後の1枚。

vue113:0番(番号なし) Momus、Momus(モーモス(いわゆる、愚者))
ということで、とにもかくにも切り札が多すぎですね。
一体、父ポワイリーさんはイタリアで何を見つけたのでしょうか?
締め
ということで、おそらく最古であろうフランス式スートをもつタロットデッキは父ポワイリーさんが作成したものであろうと思われます。
次回は、その元となったタロットデッキ
Minchiate(ミンキアーテ)
について、フランスを離れてしばしイタリアまで追っていきます。
タイトルも
ぶるたろ。1770~伊太利亜骨牌虚実交々〜
でまいります。
では。
