ぶるたろ。1770~仏蘭西骨牌虚実交々〜(2.1)フランス式スートタロットの最古デッキは?
前回の記事はこちら。
こちらの記事ですが、訂正する箇所がありましてこの場を借りてお詫びします。
The Tarot of LOKA(タロット・オブ・ロカ)のカードデザインの説明で、Besançon Tarot(ブザンソン・タロット)を用いました。
ブザンソン・タロットをイタリアのタロットと紹介しましたが、よくよく確認するとブザンソンはフランスでした。
重ね重ねお詫びいたします。
では、本編始めます。
フランス式スートタロットの最古は?
さかのぼってこちらの記事。
フランス式スートを用いたタロットですが、Bourgeois Tarotよりも古いのが
Animal Tarot(動物タロット)だと書きました。
動物タロットが初めて作られたのが1740年頃と言われていますが、フランス式スートであったか定かではありません。
で、これよりも古いフランス式スートのタロットデッキがあったのかというと、ありました。
フランスの彫刻家François de Poilly(フランソワ・ド・ポワイリー)さん(1666生-1741没)が作成しました。
Gallica(ガリカ:フランス国立図書館(BnF)内のデジタル図書館)には、カードの画像が収蔵されています。
で、こちらから大アルカナ(切り札)のカードを引用します。
※それぞれのカードの説明は、画像番号(vue##)、大アルカナの数字、フランス語名、英語名、和訳の順で書きます。

vue17:1番 Mercure、Mercury(ヘルメス)
vue18:2番 Amour、Amor(愛)
vue19:3番 Espérance、Hope(希望)
vue20:4番 Force、Fortitude(力)
vue21:5番 Fortune、Fortune(幸運)
vue22:6番 Justice、Justice(正義)
vue23:7番 Charité、Charity(慈愛)
vue24:8番 Prudence、Prudence(慎重)

vue25:9番 Vieillesse、Old age(老年期)
vue26:10番 Jeunesse、Youth(青年期)
vue27:11番 Adolescence、Adolescence(思春期)
vue28:12番 Petite Enfance、Infancy(幼児期)
vue29:13番 Eau、Water(水)
vue30:14番 Feu、Fire(火)
vue31:15番 Terre、Earth(土)
vue32:0番 Momus、Momus(モーモス(いわゆる、愚者))
実は16番のカードAir(空気)の画像がありません。
そしてなぜか、0番(番号なし)のカード画像に差し替わっています。
とりあえず、続き。

vue33:17番 Étoile、Star(星)
vue34:18番 Lune、Moon(月)
vue35:19番 Soleil、Sun(太陽)
vue36:20番 Jugement、Judgement(審判)
vue37:21番 Monde、World(世界)
です。
さらに、何枚かのカードをまとめたカテゴリがあり、
3〜8番:美徳と幸運(希望、力、幸運、正義、慈愛、慎重)
9〜12番:年齢層(老年期、青年期、思春期、幼児期)
13〜16番:元素(水、火、土、空気)
となります。
Bourgeois Tarotと比較すると、年齢層(2〜5番)元素(10、11番)が共通しています。
また、17〜21番(星、月、太陽、審判、世界)は、現在の標準的タロットと同じです。
では、これが最古なのかというとさにあらず。
このタロットデッキの作者であるFrançois de Poillyさんは二世でありまして、父のFrançois de Poilly(フランソワ・ド・ポワイリー)さん(1623年生‐1693年没)の作成したタロットデッキを受け継いでアレンジしていました。
そう、アレンジ。
中締め
そういうことで、父フランソワさんのタロットは次回に。
では。
