ファッション
特集 メンズブランドが揺らぎの中で立ち返る“スタンダード” 第1回 / 全7回

「トレンドなきメンズファッション」にもリアルな空気感は存在 ジャンル別4スタイルの潮流を紐解く

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「トレンドなきメンズファッション」にもリアルな空気感は存在 ジャンル別4スタイルの潮流を紐解く

“メンズファッションに明確な流行は存在しない”とはいつから語られ始めたのだろうか。かつてはメンズファッションも、社会の空気感と呼応していた。古くは抑圧された時代には自由を求める“ヒッピーファッション”が流行し、バブルの最中にはハイクラスなムードを漂わせる“プレッピースタイル”が持てはやされ、それを形式ばっていると感じる人々はアンチテーゼ的にヒップホップをルーツに持つスポーツスタイルに傾倒した。その後は裏原宿を中心にストリートムーブメントが広がり、木村拓哉が着用すれば爆売れするアイコンになったかと思えば、エディ・スリマン(Hedi Slimane)が提案する「ディオール オム(DIOR HOMME)」の極限までスリムなシルエットは日本市場も席巻し、モードの一般化と裏原ブーム一辺倒の終焉を招いた。AラインがIラインに変わり、そして近年は再びAラインに戻る。流行は大きなうねりを持ち動いていった。(この記事は「WWDJAPAN」2026年6月15日号からの抜粋で、無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください)

ヒッピーから裏原、モードまで
時代とともにあったメンズファッション

ところが現在はファッションが多様化、SNSを筆頭とした情報の送受信手段も増える中で、確かにトレンドは明らかな形として現れてはこない。しかし、今も当然時代の空気は存在し、クリエイションや届け方には思いがのっていることもまた事実だ。そして「WWDJAPAN」の“メンズリアルトレンド号”は、こうした業界の思いを伝えるために毎シーズン作っている。

ブランドが持つ“愛着”を
ジャンル別で紹介

パリやミラノでのコレクションが発信する時代の空気感を、「WWDJAPAN」は“愛着”と読み取った。過去の情景や憧憬に思いをはせ、心温まる素材感やカラーリングで安らぎを生み出しつつ、ビンテージ加工などで女性に比べると含蓄好きな男性の思いに応え、情報の錯綜する現在だからこそ心の豊かさが重視されていた往年の価値観を再認識する。そんな時代感は、リアルトレンドとも無関係ではない。明確なトレンドが存在しない現在、各ブランドはニーズに合わせるだけではなく、自身が大切にしてきた原点に立ち返る。それはジャンルを飛び越えて分かち合う考え方かもしれない。

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2026-27秋冬メンズリアルトレンド 揺らぎの中で立ち返るそれぞれの“スタンダード”

「WWDJAPAN」6月15日号は毎シーズン恒例のメンズリアルトレンド、2026-27秋冬特集です。“明確な流行は存在しない”と言われて久しいメンズファッション。多様化する趣味嗜好の中でメインストリームと呼べるブームが見えづらくなっていることは確かです。それでも、今も昔から変わらず“時代の空気感”と呼べるものは存在します。ファッションブランドはそれに呼応し、クリエイションで顧客が求めるものを世の中…

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