2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

B 0171:2014

ページ

序文 ··································································································································· 1

1 適用範囲························································································································· 1

2 用語の分類 ······················································································································ 1

3 ドリルの呼び方 ················································································································ 2

4 用語及び定義 ··················································································································· 2

附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································ 19

(1)

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B 0171:2014

まえがき

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本工具工業会

(JSCTA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべ

きとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。こ

れによって,JIS B 0171:2005は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(2)

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日本工業規格

JIS

B 0171:2014

ドリル用語

Twist drills-Terms, definitions and types

序文

この規格は,1982年に第1版として発行されたISO 5419を基とし,編集上及び技術的内容を変更して

作成した日本工業規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。

1

適用範囲

この規格は,先端に切れ刃をもち,また,ボディに切りくずを排出するための溝をもつ,主として金属

の穴あけ用として一般に用いるドリル(以下,ドリルという。)の呼び方並びに用語及びその定義について

規定する。

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 5419:1982,Twist drills−Terms, definitions and types(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”

ことを示す。

2

用語の分類

用語の分類は,次による。

a) ドリルの種類

1) 刃部材料及び表面処理による分類

2) 構造による分類

3) シャンクの形態による分類

4) 機能又は用途による分類

4.1) 溝のねじれによる分類

4.2) ボディの軸直角断面形状による分類

4.3) 長さによる分類

4.4) 用途による分類

b) ドリルの要素

c) シンニング

d) ドリルの角

e) ドリルの精度

f)

ドリルの刃部の損傷

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2

B 0171:2014

g) ドリル一般

3

ドリルの呼び方

ドリルは,箇条2のa) の番号順に,例に示すように該当する用語を組み合わせて最後に“ドリル”を

付けて呼ぶ。

なお,刃部材料1)に高速度工具鋼を用いたドリル,構造がソリッドのドリル,溝のねじれが右ねじれの

ドリル,及び長さがレギュラレングスのドリルは,これらの分類に関する用語(次の例の括弧内の語)を

省略して呼ぶ。

注1) 刃部材料に超硬合金を用いたドリルの場合,“合金”を省略して呼ぶ。

呼び方

刃部材料及び

表面処理

構造

シャンクの

形態

溝のねじれ ボディの軸直

角断面形状

ストレートシャン (高速度工具鋼)(ソリッド)ストレート

(右ねじれ)

クドリル

シャンク

長さ

用途

(レギュラ

レングス)

段付き

段付き

コア

テーパシャンク油 (高速度工具鋼)(ソリッド)テーパシャ

(右ねじれ) 油穴付き複溝

ンク

穴付き複溝段付き

ドリル

超硬ストレートシ

ャンク直刃段付き

ドリル

超硬(合金) (ソリッド)ストレート

シャンク

超硬窒化チタンコ

ーティング付刃テ

ーパシャンクコア

ドリル

超硬(合金)

窒化チタンコ

ーティング

付刃

直刃

テーパシャ

(右ねじれ)

ンク

注記 “−”の記号は,該当する項目についてその内容を問わないことを意味する。

4

用語及び定義

ドリルに関する主な用語及び定義は,次による。

なお,参考のために量記号,単位記号及び対応英語を示す。

用語の一部に括弧を付けてあるものは,括弧の中の用字を省略してもよい。

図は一例を示すものであって,形状及び大きさを限定するものではない。また,図中の括弧内の数字は,

この規格の用語の番号を示す。

注記1 用語欄で用語の下の括弧付きの仮名書きは,読み方を示す。

注記2 用語の定義の中の太字で示した用語は,この規格で規定しているものである。

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3

B 0171:2014

a) ドリルの種類

1) 刃部材料及び表面処理による分類

番号

用語

高速度(工具)

鋼ドリル

刃部の材料に高速度工具鋼を使用したドリル。

定義

対応英語(参考)

超硬質工具材料

ドリル

刃部の材料に超硬質工具材料(超硬合金,サーメット,セラミック,

CBN焼結体,ダイヤモンド,ダイヤモンド焼結体など)を使用したド

リルの総称。

超硬(合金)ド

リル

刃部の材料に超硬合金(炭化タングステンを主体とした焼結物)を使

用したドリル。

コーティングド

リル

刃部の材料の表面に,炭化物,窒化物,酸化物,ダイヤモンドなどを

一層又は多層に,化学的又は物理的に被覆したドリル。コーテッドド

リルともいう。

注記 被覆材としては,TiN(窒化チタン),TiCN(炭窒化チタン),

TiAlN(窒化チタンアルミニウム),ダイヤモンドなどがある。

窒化処理ドリル

刃部の材料の表面に窒化処理を施した工具材料を使用したドリル。

酸化処理ドリル

刃部の材料の表面に酸化処理を施した工具材料を使用したドリル。

窒化酸化処理ド

リル

刃部の材料の表面に窒化及び酸化処理を施した工具材料を使用したド

リル。

2) 構造による分類

番号

用語

定義

対応英語(参考)

ソリッドドリル

ボディとシャンクとを一体の工具材料で作ったドリル。むくドリルと

もいう。

溶接ドリル

ボディとシャンクとを突き合わせて溶接したドリル。

付刃ドリル

切れ刃として超硬合金その他の材料のチップをろう付けしたドリル。

(つけはどりる)

先むくドリル

ボディの先端からある長さの部分だけを,ソリッド(むく)の工具材

料をろう付けしたドリル。

差込ドリル

ボディをシャンクに差し込んで,ろう付け,圧入などの方法で接合し

たドリル。

注記 比較的直径が小さいものに適用する。

組立ドリル

二つ以上の部品を機械的に組み立てたドリル。

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4

B 0171:2014

番号

用語

定義

対応英語(参考)

刃先交換式ドリ

刃先交換チップをボディに機械的に取り付けたドリル。

ヘッド交換式ド

リル

刃部をボディに機械的に取り付けたドリル。

シェルドリル

中空円筒状のボディにアーバを差し込んで用いるドリル。

3) シャンクの形態による分類

番号

用語

定義

対応英語(参考)

ストレートシャ

ンクドリル

シャンクが円筒状になっているドリル(JIS B 4301,JIS B 4305及び

JIS B 4307参照)。

タング付きスト

レートシャン

クドリル

シャンクにタングを設けたストレートシャンクドリル。

ねじ付きストレ

ートシャンク

ドリル

シャンクの端部にねじが切ってあるストレートシャンクドリル。

(モールス)テ

ーパシャンク

ドリル

シャンクがモールステーパになっているドリル(JIS B 4003,JIS B

4302及びJIS B 4306参照)。

ねじ付きモール

ステーパシャ

ンクドリル

シャンクの端部にねじが切ってあるモールステーパシャンクドリル。

ミーリングシャ

ンクドリル

シャンクがエンドミルのシャンク径と同径になっていて,ミーリング

チャックで使用するドリル(JIS B 4314参照)。

六角軸ドリル

シャンクが六角軸になっていて,主にインパクトドライバーで使用す

るドリル。

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B 0171:2014

4) 機能又は用途による分類

4.1) 溝のねじれによる分類

番号

用語

右ねじれドリル

溝が右ねじれのドリル。

定義

対応英語(参考)

左ねじれドリル

溝が左ねじれのドリル。

直刃ドリル

(ちょくばどり

る)

溝がねじれていないドリル。

不等リードドリ

溝のリードが一定でないドリル。

4.2) ボディの軸直角断面形状による分類

番号

用語

油穴付きドリル

ボディに油穴をもつドリル。

定義

対応英語(参考)

複溝ドリル

二つ以上の直径のリーディングエッジをもつドリル。

ダブルマージン

ドリル

一つのランドに二つのマージンをもつドリル。

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6

B 0171:2014

番号

用語

定義

対応英語(参考)

フラットドリル

刃部が板状の直刃ドリル。

半月形ドリル

(はんげつがた

どりる)

切れ刃が一枚の半月形のドリル。

注記 主として黄銅の穴加工に用いる。

平溝ドリル

心厚が厚く,ランド幅の狭いドリル。

注記 主として深穴加工に用いる。

バニッシュドリ

一般に直刃ドリルで一つのランドにマージンが二つあるドリル。

注記 加工面粗さに優れ,主として高精度穴加工に用いる。

4.3) 長さによる分類

番号

用語

定義

対応英語(参考)

レギュラ(レン

グス)ドリル

全長及び溝長が汎用のドリル。

注記 シャンクの形状には,ストレートシャンク,モールステーパシ

ャンクなどがある(JIS B 4301及びJIS B 4302参照)。

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7

B 0171:2014

番号

用語

定義

対応英語(参考)

ロングドリル

全長がレギュラ(レングス)ドリルよりも長いドリル。

注記 シャンクの形状には,ストレートシャンク,モールステーパシ

ャンクなどがある(JIS B 4305及びJIS B 4306参照)。

スタブドリル

全長がレギュラ(レングス)ドリルよりも短いドリル。

注記 シャンクの形状には,ストレートシャンク,モールステーパシ

ャンクなどがある(JIS B 4307参照)。

4.4) 用途による分類

番号

用語

定義

対応英語(参考)

ルーマ形ドリル

小径加工に用いるドリルで,直径とシャンク径とが異なるストレート

シャンクドリル。

コアドリル

ドリルの中心部に切れ刃がなく,下穴加工後の仕上げ,リーマの下穴

加工などに用いるドリル。

注記 主として三つ溝及び四つ溝がある。

センタ穴ドリル

センタ穴加工に用いるドリル。

注記 A形,B形,C形及びR形がある(JIS B 4304参照)。

スターティング

ドリル

穴の位置決め精度を高めるため,穴加工の前に用いるドリル。面取り

加工にも用いる(JIS B 4308参照)。

皿取りドリル

先端の切れ刃が円すい状のドリル。鋼板に皿穴の座を加工するのに用

いる。

注記 主として,二つ溝,三つ溝及び四つ溝がある。

ガンドリル

切れ刃が一枚又は二枚のストレート溝をもつドリル。深穴加工に用い

る。

スペードドリル

板状の刃部をホルダに取り付けた直刃ドリル。大径の穴加工に用いる。 spade drill

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番号

用語

定義

対応英語(参考)

テーパピンドリ

テーパピン用の下穴加工に用いるドリル。

ドリルタップ

ねじ下穴あけ及びねじ立てを1工程で行う場合に用いるドリル。

ドリルリーマ

下穴の穴あけ及びリーマ仕上げを1工程で行う場合に用いるドリル。

段付きドリル

二つ以上の直径をもち,段になっているドリル。段付き穴又は穴あけ

及び面取りを同時に加工する場合に用いる。

注記 単溝段付きドリル(step drill),複溝段付きドリル(subland drill)

などがある。

電気ドリル用ド

リル

シャンクが三角形,又は3本の溝を入れて回り止めを施してあるドリ

ル。主として電気ドリルで用いる。

薄板用ドリル

先端がローソク形状で薄板の加工に用いるドリル。

鉄骨用ドリル

橋りょう(梁)などの鉄骨の穴あけに用いるドリル。

b) ドリルの要素

番号

用語

定義

参考

量記号

対応英語

推奨寸法

標準化を図る目的で規定された直径の寸法。

直径

刃部先端外径の寸法。

全長

軸に平行に測った,切れ刃先端又は外周コーナからシ

ャンク後端までの長さ。

ボディ

シャンク前端から切れ刃先端までの部分。

隣り合った切れ刃とヒールとの間の切りくず排出の

ためのへこんだ部分。

溝長

(みぞちょう)

軸に平行に測った切れ刃先端又は外周コーナからの

溝の切上げを含む溝の長さ。

シャンク

ドリルの柄部で,使用の際に保持する部分。

シャンク径

ストレートシャンクの外径。

シャンクの長さ

軸に平行に測ったシャンク部分の長さ。

タング

シャンクの後端に設けられた平たん部。

注記 ストレートシャンクの場合は,テノンと呼ぶこ

ともある。

ボディの円筒状にくびれた部分。

首の長さ

軸に平行に測った首の長さ。

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9

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番号

用語

定義

参考

量記号

対応英語

ドリルの長手方向の中心線。

リード

リーディングエッジに沿って軸の回りを一周すると

き,軸方向の進む距離。

二番取り面

切削中にドリルの外周と工作面との摩擦を避けるた

めに隙間を付けた面。

二番取り深さ

ドリルの外周から二番取り面までの深さ。

二番取り直径

二番取り面の直径。

二番取り長さ

軸に平行に測った二番取り面の長さ。

チゼルエッジ

二つの逃げ面の交線。

チゼルエッジコーナ

切れ刃とチゼルエッジとの交点。

チゼルエッジ長さ

チゼルエッジコーナ間の距離。

バックテーパ

先端部から刃部の後方に向かって外径を細くするテ

ーパ。

溝幅

軸直角断面上の,溝をまたぐ幅。

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10

B 0171:2014

番号

用語

定義

参考

溝数

(みぞすう)

刃溝を構成する溝の数。

ランド

リーディングエッジからヒールまでの堤状の幅をも

った部分。

ランド幅

軸直角断面上のランドの幅。

マージン

ランド上の二番取りをしていない円筒面部分。

マージン幅

軸直角断面上のマージンの幅。

溝幅比

ドリルの先端におけるランドの角(θ1)に対する溝の

角(θ2)の比。

ウェブ

溝底によって形成された部分。

心厚

先端部でのウェブの厚さ。

ウェブテーパ

先端部から刃部の後方に向かってウェブを厚くする

テーパ。

溝の切上げ

ドリルの溝を加工するとき,工具の切上げに相当する

部分。

外周コーナ

ドリルの外周と切れ刃とが交わる点。

切れ刃

すくい面と逃げ面との交線。

切れ刃の長さ

チゼルエッジコーナと外周コーナとの間の切れ刃部

分の長さ。

すくい面

切れ刃に続く面。

逃げ面

切り込んでいくとき,工作面との不必要な摩擦を避け

るために逃がした面。この面とすくい面との交線が切

れ刃を構成する。

注記 逃げ面の形状には,円すい面と平面とがある。

量記号

対応英語

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11

B 0171:2014

番号

用語

定義

参考

量記号

対応英語

ウェッジ

先端部の一部で,切れ刃,すくい面及び逃げ面からな

る。

リーディングエッジ

溝とマージンとで形成される交線。

ヒール

二番取り面と溝とによって形成される交線。

先端部

切れ刃,すくい面,逃げ面及びチゼルエッジによって

構成される部分の総称。実際の切削作業を行う部分。

注記 コアドリル,シェルドリルなどの先端部をベベ

ル(bevel)ともいう。

刃部

切れ刃が形成される部分。

油穴

切削油剤をドリルの先端から噴出させるためにドリ

ルにあけた穴。

パイロット

切れ刃を先導するため,ドリル先端に設けた円筒部。

ガイド

ドリルの切削方向を正確にするために,溝の切上げか

ら後部に設けた円筒形の部分。

先端直径

段付きドリル及びセンタ穴ドリルの刃部先端外径の

寸法。

二段目直径

段付きドリル及びセンタ穴ドリルの二段目の外径の

寸法。

ステップ長さ

段付きドリルの先端直径の外周コーナから大きい方

の径の外周コーナまでの長さ。

最大径

センタ穴ドリルのセンタ穴角と保護角との交わる径。

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12

B 0171:2014

番号

用語

定義

参考

量記号

対応英語

c) シンニング

番号

用語

定義

参考

量記号

対応英語

シンニング

ウェブの先端を特に薄くした部分。切削抵抗を小さく

するためのもの。

注記 その形状には,S形,N形,X形(クロス形)

などがある。

シンニング開き角

シンニング通し角に垂直に測定した,シンニングすく

い面とシンニングヒール面とがなす角。

シンニング底の丸み

シンニング通し角に垂直に測定した,シンニングすく

い面とシンニングヒール面との隅の丸みの半径。

シンニング通し角

ドリルの軸とシンニングヒール面とがなす角。

シンニング角

切れ刃とシンニング切れ刃とがなす角。

シンニングすくい角

ドリルの軸とシンニングすくい面とがなす角。

シンニング切れ刃間隔 二つのシンニング切れ刃の距離。

シンニング心厚

シンニングによって薄くしたウェブの厚さ。

シンニング切れ刃

シンニングすくい面と逃げ面との交線。

シンニングすくい面

シンニング切れ刃に続く面。

シンニングヒール面

シンニングによって形成された,ヒール側の面。

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13

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番号

用語

定義

参考

量記号

対応英語

d) ドリルの角

番号

用語

定義

参考

量記号

対応英語

先端角

ドリルの軸に平行な面に,切れ刃を平行にして投影し

たときの角。

ステップ角

段付きドリルの大きい方の径の切れ刃を,軸に平行な

面に投影したときの角。

チゼルエッジ角

ドリルの端面から見たときに,チゼルエッジと切れ刃

とがなす角。

ねじれ角

リーディングエッジと,その上の一点を通るドリルの

軸に平行な直線とがなす角。

注記 弱ねじれ角(slow helix angle),強ねじれ角(quick

helix angle)などがある。

逃げ角

外周コーナにおいて,軸直角断面と逃げ面とがなす

角。

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14

B 0171:2014

番号

用語

定義

参考

量記号

対応英語

すくい角

外周コーナにおける,リーディングエッジと軸とがな

す角。

センタ穴角

センタ穴ドリルの小径の後部にあって,センタ穴を形

成する切れ刃の角度。

保護角

保護面付きのセンタ穴ドリルで,センタ穴を保護する

ための切れ刃の角度。

e) ドリルの精度

番号

用語

定義

参考

量記号

対応英語

ウェブの振分け

ドリルの軸直角断面で,ドリル中心から各溝底までの

長さの差。

チゼルエッジの偏心

ドリルの中心とチゼルエッジとの間の距離。

リップハイト

ドリルを回転したときの,各切れ刃間の高さの差。

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15

B 0171:2014

番号

用語

定義

参考

量記号

対応英語

溝分割誤差

ドリルの軸直角断面で,ドリルの隣り合ったリーディ

ングエッジの間の実際の円周上の長さと理論上の値

との差。

振れ

シャンク部を基準として回転したときの外周コーナ

付近及び外周コーナから1/4リードの箇所のマージン

の振回し量を測定したときの大きな方の値。

f)

ドリルの刃部の損傷

番号

用語

定義

参考

量記号

対応英語

摩耗

切削によって生じる減耗。

逃げ面摩耗

逃げ面に生じる摩耗。

コーナ(逃げ面)摩耗 逃げ面摩耗のうち,コーナ部に生じる摩耗。

チゼルエッジ摩耗

チゼルエッジに生じる摩耗。

切れ刃摩耗

切れ刃に生じる摩耗。

外周摩耗

マージン又はランドに生じる摩耗。

すくい面摩耗

すくい面に生じる摩耗。

クレータ摩耗

すくい面摩耗のうち,くぼみが生じる摩耗。

チッピング

切れ刃,リーディングエッジ部などに生じる小さな欠

け。

破損

刃部及びチゼル部の全体又は大きな範囲に及ぶ破壊。

折損

ボディ又はシャンクに生じる折れ。

溶融

切削熱によって刃部が溶けること。

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B 0171:2014

番号

用語

定義

参考

量記号

対応英語

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17

B 0171:2014

g) ドリル一般

番号

用語

切削速度

定義

ドリルの外周における,ドリルと工作物との相対的

な,円周方向の速度。

注記 一般にドリルの切削速度は,次の式で計算す

る。

参考

量記号

単位

対応英語

ここに,vc :切削速度(m/min)

Dc :ドリルの直径(mm)

n :ドリルの回転速度(min−1)

回転速度

ドリルと工作物との相対的な,単位時間当たりの回

転数。

送り量

ドリル一回転当たりの軸方向の移動量。

注記 単位をmm/revで表すこともある。

送り速度

単位時間当たりの軸方向の移動量。

被削面

穴あけ加工を施す工作物の穴あけ前の表面。

切りくず詰まり

切削中に切りくずが排出されずに,溝に詰まる状態。

切削勝手

(せっさくかっ

て)

ドリルの送り運動方向に見た回転の向き。

注記 その回転の向きによって右勝手と左勝手とが

ある。

止まり穴

加工した穴が行き止まりの穴。

通り穴

加工した穴が貫通した穴。

穴あけ深さ

被削面から切り込んだドリル先端までの深さ。

穴深さ

加工した穴のドリルの先端部で成形された,円すい

部を除いた円筒部の深さ。

ステップ送り

送りを数回に分けて加工する穴あけ方法。切りくず

の切断を図り,切りくず詰まり及びドリルの折損を

防止する。主として深穴加工に適用する。

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B 0171:2014

参考文献 JIS B 4003 工具用テーパシャンク部及びソケット−形状・寸法

JIS B 4301 ストレートシャンクドリル

JIS B 4302 モールステーパシャンクドリル

JIS B 4304 センタ穴ドリル

JIS B 4305 ストレートシャンクロングドリル

JIS B 4306 モールステーパシャンクロングドリル

JIS B 4307 ストレートシャンクスタブドリル

JIS B 4308 スターティングドリル

JIS B 4313 高速度工具鋼ドリル−技術仕様

JIS B 4314 ミーリングシャンクドリルの形状・寸法

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

B 0171:2014

附属書JA

(参考)

JISと対応国際規格との対比表

JIS B 0171:2014 ドリル用語

(I)JISの規定

箇条番号

及び題名

内容

1 適用範囲

ドリルに関する用語及び

その定義を規定。

用語を7項目に分類して

規定。

2 用語の分類

3 ドリルの呼

び方

4 用語及び定

種類を表す名称の呼び方

を規定。

a) ドリルの種類

b) ドリルの要素

c) シンニング

d) ドリルの角

e) ドリルの精度

f) ドリルの刃部の損傷

g) ドリル一般

に分類して用語及びその

定義を規定。

国際

規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごとの

評価及びその内容

箇条

番号

箇条ごと

の評価

一致

内容

ドリルの主要な種類の

用語及び定義を規定。

技術的差異の内容

(V)JISと国際規格との技術

的差異の理由及び今後の対

追加

追加

用語と定義

ドリルの種類とその用

語と定義に分類して用

語及びその定義を規定。

追加

規定している用語及びその

定義の分類を明確にした。

製品規格に規定している種

類を表す名称を明確にした。

ドリルの種類及びドリルの角に関す

JISの製品規格にある製品に

る用語は,ISO規格の用語を包含し,

対する用語及びその定義を

JISの製品規格にある用語及び定義を 明確にした。

追加した。ドリルの要素については,

ISO規格と一致した用語及び定義と

しているが,理解を助けるために図を

追加して記載した。その他の分類に関

する用語は,ISO規格にはないがJIS

として必要な用語を規定した。

JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 5419:1982,MOD

注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

− 一致 ················ 技術的差異がない。

− 追加 ················ 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

− MOD ··············· 国際規格を修正している。