B 4304:2018
目
次
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序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 2
4 種類······························································································································· 2
5 形状及び寸法 ··················································································································· 2
6 品質······························································································································ 10
6.1 外観 ··························································································································· 10
6.2 表面粗さ ····················································································································· 10
6.3 材料及び硬さ ··············································································································· 10
6.4 振れ ··························································································································· 10
7 試験方法························································································································ 10
7.1 表面粗さ ····················································································································· 10
7.2 硬さ ··························································································································· 10
7.3 センタ穴角及び振れ ······································································································ 11
8 検査······························································································································ 11
9 製品の呼び方 ·················································································································· 11
9.1 A形-1,B形-1及びR形-1の製品の呼び方 ········································································ 11
9.2 A形-2,B形-2,C形-2及びR形-2の製品の呼び方 ····························································· 11
10 表示 ···························································································································· 12
10.1 製品の表示 ················································································································· 12
10.2 包装の表示 ················································································································· 12
附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································ 13
(1)
B 4304:2018
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本機械工具工業
会(JTA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべき
との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。
これによって,JIS B 4304:2005は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(2)
日本工業規格
JIS
B 4304:2018
センタ穴ドリル
Centre drills for centre holes
序文
この規格は,2016年に第2版としてそれぞれ発行されたISO 866,ISO 2540及びISO 2541を基とし,
我が国の実情に合わせるために技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。
1
適用範囲
この規格は,センタ穴の加工に用いるセンタ穴ドリル(以下,ドリルという。)について規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 866:2016,Centre drills for centre holes without protecting chamfers−Type A
ISO 2540:2016,Centre drills for centre holes with protecting chamfer−Type B
ISO 2541:2016,Centre drills for centre holes with radius form−Type R(全体評価:MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0171 ドリル用語
JIS B 0401-2 製品の幾何特性仕様(GPS)−長さに関わるサイズ公差のISOコード方式−第2部:穴
及び軸の許容差並びに基本サイズ公差クラスの表
JIS B 0601 製品の幾何特性仕様(GPS)−表面性状:輪郭曲線方式−用語,定義及び表面性状パラメ
ータ
JIS B 0651 製品の幾何特性仕様(GPS)−表面性状:輪郭曲線方式−触針式表面粗さ測定機の特性
JIS B 0659-1 製品の幾何特性仕様(GPS)−表面性状:輪郭曲線方式;測定標準−第1部:標準片
JIS B 1011 センタ穴
JIS B 4313 高速度工具鋼ドリル−技術仕様
JIS B 7153 測定顕微鏡
JIS B 7503 ダイヤルゲージ
JIS B 7540 Vブロック
2
B 4304:2018
3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 0171によるほか,次による。
3.1
呼び
ドリルの寸法を代表するもので,“先端直径”,“先端直径/シャンク径”又は“先端直径×センタ穴角”
の3種類がある。
4
種類
ドリルの種類は,センタ穴の形式によって,A形,B形,C形及びR形の4種類とし,寸法及び許容差
によって,A形-1,A形-2,B形-1,B形-2,C形-2,R形-1及びR形-2がある。
センタ穴の形式は,JIS B 1011による。
5
形状及び寸法
ドリルの形状及び寸法は,表1〜表7による。
3
B 4304:2018
表1−A形-1の形状及び寸法
Dc≦0.8の形状
Dc≧1.0の形状
単位 mm
呼び
先端直径 Dc
シャンク径 Ds
基準寸法
許容差
基準寸法
許容差
センタ穴角
全長 L
最大
最小
最大
最小
最大60°
呼びに括弧を付けたものは,なるべく用いない。
Dc及びDsの許容差は,JIS B 0401-2による。
刃長 l
4
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表2−A形-2の形状及び寸法
単位 mm
呼び
先端直径 Dc
基準寸法 許容差
シャンク径 Ds
基準寸法
許容差
センタ穴角
全長 L
刃長 l
基準寸法 許容差 基準寸法
呼びに括弧を付けたものは,なるべく用いない。
Dc及びDsの許容差は,JIS B 0401-2による。
許容差
5
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表3−B形-1の形状及び寸法
単位 mm
呼び
先端直径 Dc
基準寸法 許容差
シャンク径 Ds
基準寸法
許容差
呼びに括弧を付けたものは,なるべく用いない。
Dc及びDsの許容差は,JIS B 0401-2による。
最大
最小
最大
最小
最大60°
基準寸法 許容差
センタ穴角
最大径 D1
全長 L
刃長 l
6
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表4−B形-2の形状及び寸法
単位 mm
呼び
先端直径 Dc
基準寸法 許容差
シャンク径 Ds
基準寸法
最大径 D1
許容差 基準寸法 許容差
センタ穴角
全長 L
基準
寸法
刃長 l
許容
差
基準
寸法
許容
差
呼びに括弧を付けたものは,なるべく用いない。
Dc及びDsの許容差は,JIS B 0401-2による。
7
B 4304:2018
表5−C形-2の形状及び寸法
Dc=0.5〜0.8の形状
Dc=1.0以上の形状
単位 mm
呼び
先端直径
シャンク径
座ぐり径
最大径
センタ穴角
基準 許容差 基準 許容差 基準 許容差 基準 許容差
寸法
k12 寸法
寸法
寸法 k12
全長 L
刃長 l
基準 許容 基準
寸法 差 寸法
許容
差
呼びに括弧を付けたものは,なるべく用いない。
Dc,Ds,D1及びDc2の許容差は,JIS B 0401-2による。
(約)
8
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表6−R形-1の形状及び寸法
単位 mm
呼び
先端直径 Dc
シャンク径 Ds
基準寸法
許容差
基準寸法
許容差
最大
最小
基準寸法
最大
最小
呼びに括弧を付けたものは,なるべく用いない。
Dc及びDsの許容差は,JIS B 0401-2による。
全長 L
刃長 l
9
B 4304:2018
表7−R形-2の形状及び寸法
単位 mm
呼び
先端直径 Dc
基準寸法 許容差
基準寸法
許容差
全長 L
刃長 l
基準寸法 許容差 基準寸法 許容差
シャンク径 Ds
呼びに括弧を付けたものは,なるべく用いない。
Dc及びDsの許容差は,JIS B 0401-2による。
最大寸法
最小寸法
10
B 4304:2018
6
品質
6.1
外観
ドリルの外観は,地きず,割れ,有害なきず,さびなどの欠点がなく,仕上げは良好でなければならな
い。
注記 有害なきずは,受渡当事者間で限度見本などによって管理するのが望ましい。
6.2
表面粗さ
ドリルの刃部及びシャンクの表面粗さは,7.1の試験を行ったとき,JIS B 0601に規定するRa1.6とする。
6.3
材料及び硬さ
ドリルの材料及び硬さは,JIS B 4313による。
6.4
振れ
ドリルの振れの公差は,7.3の試験を行ったとき,表8による。
表8−振れの公差
単位 mm
先端直径Dc
7
試験方法
7.1
表面粗さ
円周振れ公差tr
0.5以上
1.6以下
2.0以上
12.5以下
ドリルの表面粗さは,目視によって,JIS B 0659-1の附属書1(比較用表面粗さ標準片)に示す粗さ標準
片と比較測定する。また,JIS B 0651に規定する触針式表面粗さ測定機を用いて測定を行ってもよい。
7.2
硬さ
ドリルの硬さの試験方法は,JIS B 4313による。
11
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7.3
センタ穴角及び振れ
ドリルのセンタ穴角及び振れは,表9によって測定する。
表9−測定方法
番号
項目
測定方法
測定方法図
測定器具
センタ穴角θ 測定顕微鏡のテーブル上
に置いたVブロックにド
リルの切れ刃が水平にな
るようにシャンクを支
え,切れ刃と鏡筒内との
十字線を一致させてその
角度を読む。
JIS B 7153に規定
する測定顕微鏡
JIS B 7540に規定
する鋼製1級のV
ブロック
振れtr
JIS B 7503に規定
する目量0.01 mm
のダイヤルゲージ
JIS B 7540に規定
する鋼製1級のV
ブロック
Vブロックにドリルのシ
ャンク全体を支え,刃部
(φDcの部分)のコーナ
に近い位置にダイヤルゲ
ージを当て,その最大値
の目盛を読む。次にドリ
ルを180°回転し,同様に
してダイヤルゲージの目
盛を読む。この二つの読
みの差を求め測定値とす
る。
注記 測定方法,測定器具などは,一般的な例を示す。
8
検査
ドリルの検査は,形状及び寸法,外観,表面粗さ,硬さ並びに振れについて行い,それぞれ箇条5及び
箇条6の規定に適合しなければならない。
9
製品の呼び方
9.1
A形-1,B形-1及びR形-1の製品の呼び方
ドリルの呼び方は,規格番号又は規格名称,種類,呼び及び材料記号1)による。
例1 JIS B 4304 A形 2/5 SKH51
例2 センタ穴ドリル B形 6.3/20 HSS
注1) 使用材料がSKH51若しくはS1〜S5又はこれと同等の場合は,HS又はHSSと呼び,また,SKH55
若しくはS6〜S8又はこれと同等の場合は,HSS-Coと呼んでもよい。
9.2
A形-2,B形-2,C形-2及びR形-2の製品の呼び方
ドリルの呼び方は,規格番号又は規格名称,種類,呼び及び材料記号2)による。
例1 JIS B 4304 A形 2×60°SKH51
例2 センタ穴ドリル B形 6.3×60°HSS
注2) 使用材料がSKH51又はこれと同等の場合は,HS又はHSSと呼び,また,SKH55又はこれと同
等の場合は,HSS-Coと呼んでもよい。
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B 4304:2018
10 表示
10.1 製品の表示
10.1.1 A形-1,B形-1及びR形-1の製品の表示
A形-1,B形-1及びR形-1のドリルには,シャンクに次の事項を横書きに表示する。
例
a) 種類
A
b) 呼び
2/5
c) 材料記号1)
SKH51
d) 製造業者名又はその略号
○○○○
10.1.2 A形-2,B形-2,C形-2及びR形-2の製品の表示
A形-2,B形-2,C形-2及びR形-2のドリルには,シャンクに次の事項を横書きに表示する。
例
a) 呼び
4×60°
b) 材料記号2)
SKH51
c) 製造業者名又はその略号
○○○○
10.2 包装の表示
ドリルの包装には,規格名称,種類,及び10.1に規定する事項を表示する。
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附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS B 4304:2018 センタ穴ドリル
(I)JISの規定
箇条番号
内容
及び題名
1 適用範囲 センタ穴ドリルに
ついて規定。
(II)国際
規格番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容
箇条
番号
箇条ごと
の評価
一致
2 引用規格
3 用語及び
用語及び定義を規
定義
定。
4 種類
A形,B形,C形及
びR形の4種類を規
定。
内容
ISO 866はA形を規定。
ISO 2540はB形を規定。
ISO 2541はR形を規定。
規定なし。
追加
規定なし。
追加
形状及び寸法を規定。
追加
(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
技術的差異の内容
JISとして用語及び定義を追加し
た。
ISO規格はA形,B形及びR形を
別規格に分けて規定。
ISO規格にはC形は規定がない。
ISO規格に完全整合したものを○
形-1とし,旧来のJISの寸法及び許
容差のものを○形-2とした。
JISはA形-2,B形-2,C形-2及び
R形-2の形状及び寸法も規定。
JISの様式に合わせ用語及び定義
を追加した。
市場では旧来のJISの寸法及び許
容差のものが多く使用されてお
り,市場が混乱しないようにJIS
独自の規定として残した。JIS独
自の○形-2は,市場動向を見て次
回改正で判断する。
JIS独自の規定とした○形-2の形
状及び寸法を明確にした。
6 品質
外観,表面粗さ,材
料及び硬さ及び振
れについて規定。
規定なし。
追加
JISとして品質を追加した。
JISは,使用者の利便性を確保す
ることから品質を追加した。
7 試験方法 表面粗さ,硬さ,セ
ンタ穴角及び振れ
の試験方法につい
て規定。
規定なし。
追加
JISとして試験方法を追加した。
JISは,使用者の利便性を確保す
ることから試験方法を追加した。
各種類の形状及び
寸法を規定。
5 形状及び
寸法
14
B 4304:2018
箇条番号
及び題名
8 検査
内容
検査について規定。
9 製品の呼
び方
各種類の製品の呼
び方を規定。
10 表示
表示について規定。
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容
箇条
番号
規定なし。
箇条ごと
の評価
追加
製品の呼び方を規定。
規定なし。
内容
(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
技術的差異の内容
JISとして検査を追加した。
JISは,使用者の利便性を確保す
ることから検査を追加した。
追加
JISはA形-2,B形-2,C形-2及び
R形-2の呼び方も規定。
JIS独自の規定とした○形-2の呼
び方を明確にした。
追加
JISとして表示を追加した。
JISは,使用者の利便性を確保す
ることから表示を追加した。
(II)国際
規格番号
(I)JISの規定
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:(ISO 866:2016,ISO 2540:2016,ISO 2541:2016,MOD)
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 一致 ················ 技術的差異がない。
− 追加 ················ 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD ··············· 国際規格を修正している。